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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第三話 聖なる矢     

あっさりと三話目が出来ましたので、連続投稿します。




 ユトランは考える、どうしたら生き残れるか?


 相手は八人。


 今、ユトランに出来ることは?

 弓使いだが、弓は折られて手元にない。

 杖は?

 蹴られたとき、どっか行った!


(ううっ、どうしよう?怖い、怖いよう……でも……)


 走れるか?今の状態では無理だ。


(身体中、痛い……)


 なら魔法は?

 先程の水で……聖なる矢が一回使える!


(……一回だけ……)


 周囲の人達は?

 皆逃げた。建物も中に人がいるけど知らないフリだ。


 どうする?


 八人は固まっているから、足下を狙うか?ダメだ、八人全員を仕留められない。


 どうする?


(どこに撃てば、一番良い?)


 一瞬、水飲み場を見るユトラン。

 ならば回復は?回復して、水飲み場まで走る?


(ダメだ、ユトランは足が遅い……)


 水飲み場を聖なる矢で破壊して、水飲み場まで転がる。

 湧き水は溢れて飛び散る?

 MPさえ回復すれば、逃げれる。

 いや、反撃だって出来る。


(なんか、いいかも!)


「おい、水飲み場を抑えろ!こいつ水飲み場を一瞬見たぞ!」


「!」


 苦い顔をするユトラン。


「バレバレだよ、お前はクライマーズ48だろ、舐めちゃいないぜ。まぁそのお高い48さまをオモチャに出来るんだ、こんないい機会はないぜ!MPさえなけりゃお前はクズだ!」


 そう言って近寄っているリーダーらしき人物。


 どうする?


 ならば、ここは!

 ハッタリッ!


「ユトランは……一回だけ聖なる矢が撃てる」


(うそじゃないもの……本当だもん……)


 ピタリ、と止まる男達。


 一番デカいヤツは2m程の大男である。

 小さいヤツでも170はありそうだ。

 その男達が聖なる矢、と聞いて動きを止めた。


 魔法攻撃は回避が難しい、そして威力は絶大なのだ。

 そしてクライマーズ48の称号。

 この48の魔法攻撃は、脅威以外の何ものでもない。


「ユトランは誰か一人か二人、道連れにして死ぬことにした、誰がいい?」


「な、なんだと?」


「ユ、ユトランは未来の旦那さまに全てを捧げたい、お前達はイヤだ、嫌いだ……」


「は?」


「リ、リーダーのお前がいいか?お、お前は依頼者からの金を持っているようだな?お前を殺して、残りは山分けでどうだ?いや、ユトランを見逃すならお前らに全部くれてやってもいい……」


「ハッタリだ」


 ユトランの両手に光が集まり始める!


「!!!!!!!!!!!!」


 ……に、逃げろ!……

 ……聖なる矢!?攻撃範囲が!……

 ……巻き込まれるぞ!……


 水飲み場を壊せば管理者から怒られる。

 いや、怒られるどころか、重罪だ!

 もしかしたら、駆けつけるかも知れない!


(それでも、ユトランが生き残るため!)


 ユトランは水飲み場の破壊を選択する!


次回サブタイトルは 第四話 朱槍の少年 です。

2、3日以内に投稿予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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