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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第二七話 チキンキャロット家の住人達     

今晩は。

投稿です。


 現われたのはエフェクト・ロックである。


「え?」


 驚くユトラン。

 電車の車掌さんが何故ここに?


「お?上手そうな匂いだなぁ?」

「夕食は銀貨二枚」

「ロボウのじっちゃん、硬いこというなよぉ、ほれ!酒持ってきたぜ?これでどうだ?」


 一升瓶を見せるロック。

 ギラリと眼が輝くルンルンとロボウ。

 どうやらこの二人、お酒好きのようである。


「……ロボウさま、大吟醸ですよ……ギョクッ……」


 喉が唸るルンルン。


「ほう、これはこれは……まぁ今日はそれで手を打ちましょう」

「え?ロボウ?僕やユトランは呑まないけど?」

「まぁまぁ、そう言いなさんな当主さま!では精霊よ、今日の糧に感謝しますっ!いただきまぁす!……お、このオニギリ、梅か?うめぇ~」


「……」←バンブ

「……しょうもな」←ルンルン。

「ぷっ」←ユトラン。

「あひゃひゃひゃひゃ」←ロボウ。


(何が面白いんだ?ルンルン)

(ですよねぇバンブ様)


「でも、どうしてロックさんがここに?もぐもぐ」


 答えたのはバンブだ。


「別棟、離れがあってね、モグモグ、あ、明太子美味しい!そこを研究室にしているんだ」

「離れ?研究?」

「うん、そこで電車の開発やら新型ゴーレムの実験とかしてるんだ」

「え?凄いですね!」

「そうなんだ、ここ、ひれーし街からもちょっと離れているだろ?森の中で」


 そう、正門までは最寄りの駅から数十分なのだが、門から屋敷までは結構な距離があるのだ。


「実験に失敗して爆発しても近所迷惑にならないんだ、いいだろ?ぐびぐび」

「いいだろ?それロックさんの言うセリフじゃないでしょ?」

「家賃、ちゃんと払っているだろ?あ、今日は泊まりな、朝は早いからメシはいいぜ」

「誰も作るとか言っていませんけどぉ?ギョクギョク」


 ルンルンが睨む。


「それに、お家賃払っているのはロックじゃないでしょう!……グビグビ……」


 ルンルンはもうかなり出来上がっているようである。


「王都の王さまだろ……くぅ……この酒うめぇ!」

「まぁ確かに王さまが払っているけど、滞納はしてないだろ?キッチリ入金してあるはず!」

「……そうだけど……もぐもぐ……明太子、やっぱりちょっと辛いや」

「あんだ?バン?お子さまか?」

「うるさいなぁ」


 そんな会話をパクパクとオニギリを食べながら聞いているユトラン。


「あの、ロボウ様」

「ロボウでいいですぞ、ぐびぐび」

「え?で、ではロボウさん」

「なんでしょうかな?ユトランさま」

「いつもこんなに賑やかなのですか?」

「はい、ですが今日は特に賑やかですぞ、新しい家族が増えましたからな」

「!」


 涙が出そうな程嬉しいユトラン。

 しかし疑問も湧く。

 このオニギリの材料、どこから?聞いたこともない食材ばかり!

 じっとオニギリを見つめるユトラン。


「どうかされましたか?」

「いえ、珍しい食材だなぁと」

「ああ、これは私の実家から届けられたモノです」

「実家!?」

「ええ、ここより海を越えた国ですが」

「そ、そんな所から!?」

「はい、毎年玄米で1年分送ってきます」

「??」


(げんまい?幻舞い?まぼろしの舞い!?きっと、祝福された食べ物に違いないっ!)


 またもや暴走しようとするユトランの想像力!


「ん?」


 そんなユトランの簡易結界に何かが反応した。


「え?また!?」


 今度は数が多い!


(1、2、3、10以上の反応が!?)


「あ、帰ってきたみたいだよ、バンさま」

「今日は早いね」


 ドンドンッとドアにぶつかる音。


「あ、今開けるぜ!」


 ルンルンがイソイソとドアを開ける。

 すると、10㎝程のサイコロ状の生き物が入ってきた。


「ケケッ」

「ケケッ!」


「え!?これ、ミミッコの……」


 驚くユトラン。それはミニサイズのミミッコである。

 そして最後に入ってきたのは昼間見た大きなミミッコ1体。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第二八話 チキンキャロット家の住人達2 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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