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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第二三話 取敢えず、お風呂     

今晩は。

投稿です。


「で?精霊の囁きで、お兄ちゃんと呼んでいると?」


 軽く掃除を終らせ、ユトランを温泉へ招待するルンルン。


「……はい」


 赤くなり、下を向くユトラン。


「おお、いいねぇ、バン様ってさぁ妹か弟、切望していたしなぁ」


「そうなのですか?」


 ジロジロとユトランを見るルンルン。


「……あの……なにか……?」


 ユトランの耳元で囁くルンルン。


「……ボソボソ……どう?」


「……合ってます」


 どうやらサイズのようである。


「んじゃ、このサイズのワンピでいいな。これ7号、Sサイズだ、下着は新品が脱衣室の棚にあるからよ、好きなの使っていいぜ。あ、タオルも!服は洗濯していいか?」


「え?よ、汚れていますし……」


「そりゃ汚れるだろ?あんだい?洗濯気にしているのか?あたいの仕事だよ!」


「そ、それでも……」


「取敢えず、お風呂どうぞ!ああ、ここだよ温泉。混浴じゃないから安心しな、隣が男性用だ。ちょっと広いかもだけど。あたいはここで待ってるから」


「え?」


「決まりなんだ、ご婦人の護衛?危険はないけどこの屋敷の決まりさ。なんかあったら呼びな。まぁバンブ様もロボウも覗かないと思うけど」


「ええっ!?」


(バンお兄ちゃんが……)


 そこにやって来るバンブとロボウ。

 バンブは部屋着である。


「お風呂上がったらご飯だよ、あ、ルンルン、ロボウ、タマネギと炭酸は控えめに」


「あんだい?それ?」


「ユトランが苦手なんだ」


(……皆の前で恥ずかしいけど、嬉しい……ちゃんと覚えてくれてた……)


「好き嫌い無くさないと、バランス悪くなるぜ」


「ルンルンは肉しか食べないじゃないか!」


 抗議するバンブ。


「あたいは人狼族!そういう種族なんだよ!まぁちょっとは野菜も食べないと、いけないけどさぁ」


 バンブは軽くユトランに手を振ると、やけにデカいドアを開け、脱衣所に消える。

 ユトランもそれい倣い、脱衣所に入ったが、すぐに出てきた。


「どしたん?ユトラン様?」


「ひ、広すぎです!こ、こわいです!」


「え?怖い?風呂だぞ?」


「お。落ち着きません!」


「そうかぁ?」


 風呂が怖いとは変なヤツだなぁ、とか思うルンルン。


「そ、それにお風呂、天井が繋がってます!」


「天井だけだろ?なんでもロボウの国の『銭湯』とか言うのがモデルらしいぜ」


「せんとう?……あ、あのう……ルンルンさん……」


「あんだい?」


「一緒に入ってもらえませんか?」


 悲しそうな眼で見上げる白魔道士ユトラン。

 その目は、保護欲高めの獣人族の心に、充分に届いた。


「え!?いいのかよ?」


「え?いいですけど、何か問題でも?」


「あたいら獣人族は人族とプロポーションが違うんだ。オスもメスもオッパイ6つあるし、尻尾もある。それに結構抜け毛もあるし、人族の中には嫌うヤツだって少なくないんだぜ?」


「気にしません、お願いします」


「まぁ一緒のお風呂だったら護衛にもなるかぁ、いいぜ」


 脱衣して改めてお風呂を眺めるユトラン。

 14m×14m、中央には凝ったオブジェがドーンと居座っている。


「隣も同じ大きさかしら?」


 これは維持費が大変では?

 どう見ても家がデカすぎなのだ!


「隣の男湯も同じ大きさだぜ」


 そう言って入ってくるルンルン。


「!?」


「あ、やっぱ気になる?」


「……い、いえ……その……」


 その容姿は明らかに人族とは違う。

 が、人と狼が入り交じったその姿はある種の感銘をユトランに与えた。

 頬が赤くなるのは、温泉の湯気のせいだけではない。


「き、綺麗……です……神話に出てくる神獣さまみたい……」


 見たこともない神獣だが、ルンルンのマッパの姿、フルヌードはユトランに神獣を思わせた。


「え?言い過ぎだよ、ユトラン様!」


 へへっ、とか言ってまんざらでもないルンルン。


「ユトランさまも結構デカいじゃん!身体はちっこいけど、バランスがいい」


「え!?あ、あまり見ないでくださいっ!」


「ヒップの位置も高いし、何?鍛えているの?」


「ゆ、弓を少々」


「他にも何かしているだろ?」


 その会話を湯船に浸かって聞いているバンブ。


(……え?この会話、俺、聞いていていいの?)


 ユトランさまも結構でデカいじゃん……。

 ヒップの位置も高い……。


 ルンルンの言葉がバンブの脳内でエコーする。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

投稿も未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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