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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百六一話 英雄譚その3     

こんにちは、休日の3時、お茶の時間です。


「ラプラスはパートナーの黒魔導士とともに、ブンドルを守っていた……」


 ここで止まる委員長の言葉。


「ん?どうした?」


 みんなが委員長を見る。


「あ……はい、私見を……ここは飛ばします」

「よかったら聞かせてくれ、それこそ私が聞きたかったことだ」


 ……おいおい先生?……

 ……なんかエッチな言葉だったらどうすんの!……

 ……あはははっ……


「あ……ラプラスは……ブンドルを守っていた、今のブンドル騎士団の系列だろうか?それと、何からブンドルを守っていたのだろう?」


 ……おいおい、委員長?8000年くらい前の伝説だぜ……

 ……ブンドルの歴史に騎士団はつきもの、まぁ全部塔関係だけど……

 ……それこそ無数にあるじゃん……

 ……オリオン・ドリオンの塔は敵が多い……


「あ……はい……騎士団の系列を調べると塔の歴史に近づけないだろうか?歴代の騎士団長を調べてみたい」


 ……委員長、まじめだねぇ……

 ……まじめだから委員長か?……

 ……委員長だから真面目なんだよ!……

 ……委員長、好き……

 ……おいっ!誰だ今の!?……

 ……どさくさに紛れてコクったやついるぞ!……


「はい、黙れお前ら!歴代の騎士団長か……記録にある最高階はブンドル騎士団のオリオンの塔280階だ、何年前か?雨天、答えろ」


 バンブは即答する。


(3200年前、騎士団長はトリガー)


「2800年前、騎士団長はトリガー」


(違った!?)


「雨天正解。以前は3200年前だったが、王都で改正があった。王都の文庫で新しい資料が見つかったそうだ、試験に出すからな、覚えておけよ!よし、委員長!続き!」


「あ……はい……魔法無効の存在にパートナーの黒魔導士、この組み合わせの意味は?」

「エルフの古老によると、風の魔法防御で物理攻撃を防いでいたそうだ」


 ……風で?……

 ……弓メインの戦いかな?……


「物理攻撃さえ防げれば無敵だ、おそらくだが勇者や魔王の魔法攻撃も無効だ」


 ……先生、さすがにそれはないよ!……

 ……うそ……

 ……あくまで言い伝えだね……

 ……半分無敵じゃん!あとは物理防御で!……


「違うな」


 ……なんだよ雨天……

 ……違うとは?……


「回復ができない、怪我したら終わりだ。毒でも麻痺でもいい、状態異常してしまえばアウトだ」

「雨天」

「なんだい?センセー?」

「お前の言い方だと、まるでラプラスと戦っているようだな?脳内バトルしたのか」

「ああ、模擬戦だが」


 ……どんな戦いだよ?……

 ……雨天らしいな?歴史の勉強でバトル!?……


「英雄ラプラスをどう見る?剣士雨天」

「そうだな、魔法無効だろ?それに歴史に残るような英雄級の戦士、たぶんだけど一撃で相手を倒していたと思う、そうしなければ自分が危ない」


 バンブは雨天の言葉を真剣に聞き始める。

 雨天は続ける。


「黒魔導士の選択はいいと思う、攻撃特化だ。白魔導士は回復防御がメインだ、魔法無効には不利かな?いや、ユトちゃんならいいかな?」


 突然の名前にビクッ、と驚くユトラン!

 ユトランの名を口にした雨天を、鬼のような目で見るバンブ。


(僕のユトランだぞ!)


「ユトちゃんの攻撃だったら、十分にラプラスを守れると思う」


 ……ユートニアさんが守るのは、お兄ちゃんでしょう!……

 ……そうよ!雨天!何を言ってるの!……


 一部の生徒より非難の声が上がる。

 まぁ、これは没入するくらい真剣に授業を受けているからだ。

 笑い出す雨天。


「はははっ!お前ら現実と過去の英雄を混ぜるな!先生の術中にハマってるぞ!」


(!)


 ここでバンブは少なからず驚いた。


(授業と思って受けていたが、引き込まれた!これは確かに雨天の言う通り術だ)


 自然とコジロ先生に目が行くバンブ。


「!?」


 コジロ先生はそのバンブの視線を受け止め、怪しく微笑む。


 今回はここまでじゃ!

次回サブタイトルは 第百六二話 英雄譚その4 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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