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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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16/22

第十六話 意外と強い     

今晩は。

投稿です


「な、なんだと?そいつには貸しがあるんだ!渡してもらおうか」


 他のメンバーも喋り出す。


 ……クライマーズゼロがゆるさんだと?聞こえねぇぞ!……

 ……なぁに?ユトラン、もう男くわえ込んだのぉ?……

 ……どれだけの損害があったと思うっ!……


 ゆっくりと近づくクライマーズ48達。


「……君達は充分搾取しただろ?それとも何?生きててもらっちゃ困るの?色々と?」


 まったく怯まないバンブ。


「なんのことだ?」


 ニヤニヤ笑いながら、知らないふりをするクライマーズ48。


「殴る蹴る?パーティーメンバーにすることじゃないね、もうクビにしたんだろ?」


(ユトラン、手を出すなよ。お兄ちゃんに任せな、約束だぞ)


 元メンバーとのバトル、その心情は?バンブなりの配慮だが。


「……いやだ」


(いやよ、相手は4人だよ?バンお兄ちゃん!それに……)


(それに?)


(彼ら、暗器を使うの!針とか糸とか、隠しナイフも)


(隠し武器かぁ、わかった、気をつける。でも元パーティーメンバーだろ?戸惑いは……)


「ないよ、言ったでしょ?お兄ちゃんを大事にするって、お兄ちゃんが一番なの、彼奴らは敵だよ」


 ……一番なの、一番なの、一番なの×∞+エコー。

 ……お兄ちゃんが、お兄ちゃんが、お兄ちゃんが×∞+エコー。


「それ以上近づくな、槍の間合いだ」


「はぁ?お前はもう俺達の間合いに入っているんだよ!どけよ、お前じゃねぇ、そこの腐れ×××に話がある」


「妹への侮辱はゆるさないよ、それに今宵の魔槍はひと味違うぞ」


「バカか?まだ陽は沈んでねぇ!……アタリを見るぞ、セット『オーガ』いくぞ!」


 ……オーガ、了解……

 ……オーガね、了解、ヒーラーが不在だ、速攻で行く……

 ……子ども相手にオーガ設定ぇ?まぁ油断は禁物ね……


「聞こえなかったか?手出しはダメだよ、それに殺し屋雇ったよね?」


「……なんのことだ?」


 走り寄る戦士達!


「僕に殺されても文句、言わないでね?」


 ……おい、バンブが切れてるぞ……

 ……怪我したくねぇ、皆、下がろうか?……

 ……だよな……

 ……でも見ていたいよなぁ……


「ユトラン、下がって」


「バンブお兄ちゃん、私も戦う!」


 リーダーが笑う。


「クライマーズ48が4人だぞ、今なら金貨10枚で許してやる、あとは月々20枚持ってこい」


 バンブは動かない。

 じっと4人の動きを見ている。


 ……あいつらバカだ……

 ……バンブに金の話しは禁句だ……

 ……バンブに喧嘩売ったぞ……

 ……48だってよ……

 ……おいおい、あんた一つ教えてやるよ……


 周囲の者達が言葉を投げ始めた。


 ……クライマーズ48は立派な数字だ。だが世の中強いヤツは沢山いる……


「なんだと?」


 ……東区の連中は傭兵揃いだ……

 ……わかるか?国の内外で戦い続けているんだぜ……

 ……そして冒険家でもある……

 ……あんたらの48は東区では通用しないぜ……


「塔にも昇れぬ腰抜けが何を言う!ブンドルの街でクライマーズ以上の戦士はいない!」


 プチ。


 誰かが切れた。


「東区の者達の、悪口は言わない方がいいよ」


 ……フン、まずは私からねぇ……


 詠唱を終えた魔法使いの杖が光る!

 先制の魔法攻撃、氷の矢だ!

 それを軽く弾くバンブ。


 キンッ!


 ……!?……効果無しぃ!?……

 ……バカなっ!?……

 ……魔槍か……


「はぁ悪口?何度でも言ってやるよ、閉所恐怖症か?それとも暗所恐怖症か?塔の2、3階がやっとのクズどもだ!」


 ……あ、事実だけに痛いな……

 ……それ言われると悔しいなぁ……


「よくそれで傭兵が務まるなぁおい?」


 ブチ。


「お、お兄ちゃん!?」


「Sランク傭兵、魔槍のバンブがお相手しよう」


 ……クライマーズ48と傭兵Sランクかぁ、どっちが上……

 ……そりゃ普通ならクライマーズ48だろ……

 ……だけどバンブはSSSの……

 ……だよなさ…

 ……()()さえクリアできれば……

 ……48さん達、悪いことは言わねぇ、このままか帰りな……

 ……バンブは実力SSSだ……


「ごちゃごちゃうるせぇ、ハッタリだ!」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第十七話 意外と強い2 です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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