第十六話 意外と強い
今晩は。
投稿です
「な、なんだと?そいつには貸しがあるんだ!渡してもらおうか」
他のメンバーも喋り出す。
……クライマーズゼロがゆるさんだと?聞こえねぇぞ!……
……なぁに?ユトラン、もう男くわえ込んだのぉ?……
……どれだけの損害があったと思うっ!……
ゆっくりと近づくクライマーズ48達。
「……君達は充分搾取しただろ?それとも何?生きててもらっちゃ困るの?色々と?」
まったく怯まないバンブ。
「なんのことだ?」
ニヤニヤ笑いながら、知らないふりをするクライマーズ48。
「殴る蹴る?パーティーメンバーにすることじゃないね、もうクビにしたんだろ?」
(ユトラン、手を出すなよ。お兄ちゃんに任せな、約束だぞ)
元メンバーとのバトル、その心情は?バンブなりの配慮だが。
「……いやだ」
(いやよ、相手は4人だよ?バンお兄ちゃん!それに……)
(それに?)
(彼ら、暗器を使うの!針とか糸とか、隠しナイフも)
(隠し武器かぁ、わかった、気をつける。でも元パーティーメンバーだろ?戸惑いは……)
「ないよ、言ったでしょ?お兄ちゃんを大事にするって、お兄ちゃんが一番なの、彼奴らは敵だよ」
……一番なの、一番なの、一番なの×∞+エコー。
……お兄ちゃんが、お兄ちゃんが、お兄ちゃんが×∞+エコー。
「それ以上近づくな、槍の間合いだ」
「はぁ?お前はもう俺達の間合いに入っているんだよ!どけよ、お前じゃねぇ、そこの腐れ×××に話がある」
「妹への侮辱はゆるさないよ、それに今宵の魔槍はひと味違うぞ」
「バカか?まだ陽は沈んでねぇ!……アタリを見るぞ、セット『オーガ』いくぞ!」
……オーガ、了解……
……オーガね、了解、ヒーラーが不在だ、速攻で行く……
……子ども相手にオーガ設定ぇ?まぁ油断は禁物ね……
「聞こえなかったか?手出しはダメだよ、それに殺し屋雇ったよね?」
「……なんのことだ?」
走り寄る戦士達!
「僕に殺されても文句、言わないでね?」
……おい、バンブが切れてるぞ……
……怪我したくねぇ、皆、下がろうか?……
……だよな……
……でも見ていたいよなぁ……
「ユトラン、下がって」
「バンブお兄ちゃん、私も戦う!」
リーダーが笑う。
「クライマーズ48が4人だぞ、今なら金貨10枚で許してやる、あとは月々20枚持ってこい」
バンブは動かない。
じっと4人の動きを見ている。
……あいつらバカだ……
……バンブに金の話しは禁句だ……
……バンブに喧嘩売ったぞ……
……48だってよ……
……おいおい、あんた一つ教えてやるよ……
周囲の者達が言葉を投げ始めた。
……クライマーズ48は立派な数字だ。だが世の中強いヤツは沢山いる……
「なんだと?」
……東区の連中は傭兵揃いだ……
……わかるか?国の内外で戦い続けているんだぜ……
……そして冒険家でもある……
……あんたらの48は東区では通用しないぜ……
「塔にも昇れぬ腰抜けが何を言う!ブンドルの街でクライマーズ以上の戦士はいない!」
プチ。
誰かが切れた。
「東区の者達の、悪口は言わない方がいいよ」
……フン、まずは私からねぇ……
詠唱を終えた魔法使いの杖が光る!
先制の魔法攻撃、氷の矢だ!
それを軽く弾くバンブ。
キンッ!
……!?……効果無しぃ!?……
……バカなっ!?……
……魔槍か……
「はぁ悪口?何度でも言ってやるよ、閉所恐怖症か?それとも暗所恐怖症か?塔の2、3階がやっとのクズどもだ!」
……あ、事実だけに痛いな……
……それ言われると悔しいなぁ……
「よくそれで傭兵が務まるなぁおい?」
ブチ。
「お、お兄ちゃん!?」
「Sランク傭兵、魔槍のバンブがお相手しよう」
……クライマーズ48と傭兵Sランクかぁ、どっちが上……
……そりゃ普通ならクライマーズ48だろ……
……だけどバンブはSSSの……
……だよなさ…
……あれさえクリアできれば……
……48さん達、悪いことは言わねぇ、このままか帰りな……
……バンブは実力SSSだ……
「ごちゃごちゃうるせぇ、ハッタリだ!」
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 第十七話 意外と強い2 です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




