↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/163

第百五八話 注目の新人     

こんばんは。

投稿です。

サブタイトル変わりました。

  バンブは一瞬にして孤独に包まれた。


(僕は、この世界では異質なのだろうか……異質だよな)


 そして繰り返される過去の記憶。

 周りを見る。

 学生たちがそれぞれの姿勢で授業を受けている。

 みんな魔法を使い生活している。


(みんなと同じ生活ができない、この孤独感は皆には分からないのかもなぁ……)


 ここでバンブは意識を強制的に切り替えた!


(落ち込んでもしょうがない、これは僕だけの能力だ、この能力でドリオンの塔を制覇したんだ、異質?結構ではないか!)


 悲しい顔でいつもの答えに辿り着く。

 塔を制覇する前は、いつの日にかこの能力をフルに使って塔を制覇してやる!が繰り返される言葉だった。

 しかし、塔には登れない。

 危険すぎるのだ、まず怪我ができない。そのために槍、剣、弓の技を磨いた。

 可能な限り一撃で相手を倒さないと、倒れるのは自分の方なのだ。

 それでもバンブの不利は変わらない、基本的な戦い方が違うのだ。

 回復魔法を前提とする戦いと、回復できない戦いは圧倒的な差を生んだ。

 白魔導士がいれば、斬られても瞬時に回復する。

 しかし、バンブは斬られると薬草、薬品による回復なのだ。

 傷によっては十日経っても動けない。

 そんな苦悩の中で死を見つめていたバンブはユトランに出会った。


 コンッコン。


 教室の扉がノックされる。

 扉が開き、現れたのはユトラン達だ。


「お?委員長?もういいのか?早くないか?ゆっくり休んでいいぞ?」

「……あ、はい……ご迷惑をおかけしました……もう大丈夫です……」

「ユートニア君は?」

「はい!」


 元気のいい返事である。

 教室に入るなり、ユトランはすぐにバンブを探す!


(どこ?バンお兄ちゃん!?)


 きょろきょろと素早く動くユトランの目。


(いた!)


 教室の一番後ろ、窓側の席!バンブはいた。

 見つけた瞬間、ユトランは微笑んだ。

 その何ともいえない表情をみていたクラスメート達。


 ……!……

 ……遊園地で迷子になり……

 ……お父さんを見つけた子供か?……

 ……いや、王都とブンドルに別れて暮らす……

 ……一年ぶりに出会った……

 ……遠距離恋愛の彼女?……


「君たちは想像力が凄いな、さてユートニア君、自己紹介だ」

「えええ!?」


 ……あ、固まったぞ……

 ……今度は悲しそうな目で、バンの奴を見ているが……


「バニッシェン君は済ませた、名前だけでもいいぞ」

「ゆ、ユートニア・ハートです。三ヵ月の通学ですが、よ、よろしくお願いします」


 ぱちぱち、と拍手が沸く。


 ……弓は誰に習ったの?……


「え?お、おとうさんですが……」


 ……んじゃ魔法は?……


 次々に質問が浴びせられる。


「……お母さんです」


 ……。


「?」


 ……バン君とは、どこで出会ったの?……


「え!?」


 ……ちゅーした?……

 ……きやぁああ!その質問はダメよっ!……


 雨天が助けに入る。


「答えなくていいぞ、席はバンの前だ。お前ら、3番目の質問が本命だろ?」


 ……ばれたか……


 速足で席に向かうユトラン。


「ユートニア、大丈夫?」

「う、うん」


 席に静かに座るユトラン。


「あ、ユートニア、これ教科書、今56ページだよ」

「ひゃっ……う、うん、ありがとうバンお兄ちゃん」


(ひーん、バンお兄ちゃんが後ろにいると、見られているようで恥ずかしいよう……)


 今回はここまでよ。

次回サブタイトルは 第百五九話 英雄譚 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。