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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百五七話 一限目 古代の英雄王     

こんばんは。

投稿です。


「さてお前ら、教科書開け!始めるぞ!」


(なんの授業だ?)


 戸惑い固まりかけるバンブ。


「おはようございます、副委員長のリバです、よろしくね」


 隣の席の女子だ。

 長い黒髪に綺麗な二重まぶた。

 ほっそりとした指が綺麗である。

 声に透明感があり、バンブは吟遊詩人では?と推測する。

 身長は座っているから分かりにくいけど、ユトランと同じくらいか?


「あ?ああ、バニッシェン・ハートです、こちらこそよろしく……」

「1限目は塔の歴史よ、後の棚の黄色い本が教科書よ」

「あ、ありがとう」


 席を立ち、本棚とにらめっこするバンブ。


(黄色い本?)


 数十冊の本が綺麗に並べてあるが、どれも色褪せ、中には色別不可能の本もある。


(黄色?……5冊ほどあるが?どれだ?これか?コスプレ心得?違うな……これは個人の本では?)


「あ、ごめん、これよ」


(茶色では?)


 それは色褪せ茶色になった本である。


(改正版とか出ないのかな?)


「ありがとう、リバさん」


 ……なに?もしかして副委員長バニを狙ってるの……

 ……バニッシェンくんにはユトちゃんがいるのに……

 ……副ちゃんは親切でやってんの!……

 ……え?副ちゃん親しげ?……


「おーい!授業に集中しろ!チョークが飛ぶぞ!」


 ……はーい……


 早速始まる授業、バンブは塔と聞いて、大いに興味を持った。

 古文書は相当読んでいるバンブ。


(僕の知識とこの学校の授業、どちらが上だ?まぁ僕はラインハトルの書を読んでいるんだ、大抵のことは知っているつもりだど……)


 かなり高慢なバンブ。

 茶色い本は開きもしない。

 確かに、塔に関してはバンブ以上の知識の持ち主はいない、はずである。

 実際にその知識を元に、ドリオンの塔を制覇している。

 数千年、どうにかしたら数万年規模の偉業である。


「ではこの前の続きだ、塔の古代英雄王ラプラスについてだ」


(バニッシェンくん、56ページよ)

(あ?ああ、ありがとう)


 この名前はバンブを引きつけた。


(英雄王ラプラス?知らない名前だが?古文書にあったかな?)


「この英雄は魔法を一切受け付けなかったらしい」

「!!!!!!!!!!!!!!!」


 バンブの高慢は一瞬で砕けた!


(僕と同じだ!?)


 慌てて56ページを開くバンブ!

 その様子は教壇からよく見えていた。


「ん?どうしたバニッシェン君?」

「いえ、魔法を受け付けないとは?」

「聞いての通り、魔法無効だったらしい、年代は8000年程前だ。もはや神話だな。私はこのラプラスの英雄譚が好きでね……なんだ?皆どうした?興味ないのか?」


 ……魔法を受け付けない?……

 ……作り話では?……

 ……それ、長生きできないっしょ?……


「そうなんだよなぁ、それが原因なんだよなぁ」


 ……なんだよ?先生?……


「今の君達の反応だ、それが問題なのだ」


 ……?……


「魔法無効をテーマにしても、誰も興味を示さない。英雄王ラプラスを研究する者がいないのだ。だから記録も非常に少ない……嘆かわしいことだ」

「魔法無効?攻撃魔法が効果なし?有り得るの?センセー?それって無敵じゃね?」


 質問したのは雨天だ。


「雨天、確かに攻撃魔法無効は脅威だ、だが魔法による治療も無効ということだ。状態異常も怪我の治療も薬品を使わないと回復しない」

「……やべーじゃん!?」


 悲しくなるバンブ。


(いるよ、ここに一人)


 改めて他人の口から聞くと、なんか泣きそうである。


 今回はここまでじゃ。


次回サブタイトルは未定です。

第百五八話 英雄譚 かな?まだ文章数行しか出来ていません。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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