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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百五三話 ここで聞く!?     

今晩は。

投稿です。


 ユトランの中で、何かが変わった。

 クライマーズ48の時とは、全く違う決意のようなもの。

 それは積極的な何かだ。


(あ……いま、こころ?が動いた?)


 ユトランはそう感じた。


(ふふ、ストライプはそう感じるのね。ストライプとバンくん、あなた達二人はドリオンの塔制覇者、あの時の連体、絆、思いやりを忘れないことね)


 ピタリ、と止まる涙。


(泣いてなんかいられない!)


 その表情を巧みに読み取るメヘ。

 超高性能のゴーレム、メヘイドケイン。

 現在の魔導科学力でも再現不可能な超絶兵器。

 ターゲット(ご主人さま)のどんな些細な表情も見逃さない。

 そして膨大なデーターを基に解析し、行動する。

 メイドモードが起動する!


「ユートニアさま、こちらへお色直しでぇす」

「え?」

「もう涙は、おしまいでしょう?お付合い致しますぅ」


 そっ、とユトランをリードするメヘ。


 ……あ、メヘのメイドモードだ……

 ……おお、久々だね!……

 ……体育で怪我したとき、世話になったなぁ……

 ……おれ、階段でコケたとき……

 ……男子が勘違いするくらい優しいんだよねぇ……

 ……え?女子だってそうだろ?……

 ……う、うるさいわねぇ!……


「……あの、その前にどうしても聞きたいことがあるの」

「ユートニアさま、なんでぇす?」

「バンお兄ちゃん、ホントに委員長のお尻、触ったの?」


 ちゅどーん!


 教室が爆発するような効果音!が、聞こえた気がする。

 それは石化の呪文のようにバンブを固まらせた!


(ユ、ユトラン!?今、ここでそれを聞くの!?)


 今度は委員長がベリナの後に隠れる。

 顔を真っ赤にし、ベリナを袖を掴む。


「……うう……」

「い、委員長!?マジか!?おい!バン!どういうこと……!?」


 教室の扉が開いた!

 タイミング悪く、先生が入室してくる!


「おいおい、今とんでもないセリフを聞いたぞ!校内での痴漢行為は即退学!」


 なかなか解けない石化の呪文。


(こ、ここは冷静に……)


 とは思ったモノの、女子の視線と男子の視線が突き刺さる。


(デモするか)


「先生、そこの白いチョーク、立ててもらっていいですか?」

「これか?おい、転入生、今はそれどころじゃないだろう?」


 と言いながら、白いチョークを教壇に立てる。


「朝、委員長の後を付けている5人組がいた……」


 そう言ってポケットから銅貨を取り出すバンブ。


「明らかに強襲の配置、手には木剣かな?短剣だったかもしれない」

「ほう、それで?」


 興味深く先生が尋ねてきた。


「距離がある、声を掛けても間に合わない。かえって声を聞かれれば、襲撃が早まるかも知れない」


 パンッ!


 チョークが砕けた!


「!!!!!!!!!」


 ……なっ!?……

 ……魔力は使っていない!?……

 ……風の魔法か!?……

 ……いや、雨天と同じ水球か!?……

 ……だから違うっ!バンは魔力を使っていないって!……


 生徒達がざわめき出す。

 キンッ、と音を立て床に落ちる銅貨。

 それを拾い見つめる先生。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

バイト忙しく、投稿が乱れるかも知れません。


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