第百四七話 ボンバー
今晩は。
投稿です。
朝ののどかな風景はドコヘやら、校門前は大パニックである!
大気が魔力で振動しているのだ!
……おい、マズいぞ……
……魔力振動!?……
動ける4名は、全速力で逃げ始めた!
……お、おい、待てよ!置いていくなよ!……
「逃がさないわ、悪い先輩達!」
恐ろしい言葉を吐き出すユトラン!
バンブが止めに入るが、遅かった!
周囲に流れ始める綺麗な口笛……。
運が良かったのは、それが本格高速詠唱ではなかったことだ、ユトランは高速詠唱を唱えていた。
(これなら僕の魔法陣で!)
周囲が明るく光り出す!
(え!?速いよ!ユトランっ!)
キイイイイイイイイイッ!
大気の振動が加速する!
そして!
ちゅどーん!
大地が揺れ、爆煙が吹き荒れる!
ホーリーバーストが炸裂したのだ!
バンブの絶対防御の魔法陣は一足遅れた!
辛うじて発動したバンブの魔法陣。
しかし、被害を食い止めたのはバンブの魔法陣だけではなかった!
周囲の学生達が、それぞれの技、術を使いユトランのホーリーバーストを抑えたのだ!
色とりどりに展開された魔法陣や属性障壁。
中には召喚士もいたらしく、土属性のゴーレムが我が身を犠牲にして被害を防いでいた。
……ヤ、ヤベェよメガネっ娘!……
……っぶねぇ!なんだよ!この威力っ!?……
……高速詠唱のホーリーバースト!?……
……ひーん、私のゴーレム君がぁ……
……騎士団クラスにもいないぞ!……
……そ、それも暴走タイプだ!……
……ボンバーガール?……
……さ、最高じゃん!ボンバーをぜひ魔導部に勧誘を……
……ダメ……好きになりそう……
……ボンバー、うちのクラブに入らないかぁ……
……おーい、誰かセンセー呼んでこい!……
バンブは気がつく。誰も先輩の心配をしていない?
人徳がないのか、みんな気にもしていないようだ。
高々と空に吹飛ばされている先輩。
(あ、腕も変な方向に曲がっている?)
そして落ちてくる先輩は水球に包まれる!
……ガボガボ……
「お?生きてはいるな?」
どこかで聞いた声が後から聞こえてくる。
襲撃先輩を包み込んだ水球はゆっくりと地面に接地する。
そしてパチンと弾け、襲撃先輩を解放する。
……ゲェーゲホゲホ……
「先輩、これからはもう卑怯な襲撃は止めるんだなぁ、ようバニッシェン、来たな?待っていたぜぇ!」
襲撃先輩を助けた雨天。
だが気にもしていないようだ。
雨天の視線はバンブ一直線である。
「おはよ、雨天、今日から三ヶ月間よろしくな」
「ひひっ、3ヶ月とは言わず、一緒に卒業しようぜ」
とんでもなく嬉しそうな雨天。
そしてやって来る里奈姫と、ゴーレムのメヘイドケイン。
「何ごとですかぁ?魔力で大気が振動していましたがぁ?」
「あ、先輩倒れている?なぁメヘ、あたいこの先輩嫌いなんだ、トドメ刺してもいいかな?」
「だ、ダメでぇす!正式に決闘してから始末して下さぁい!」
その嫌われ者先輩に近づくユトラン。
……ひっ!?……
「先輩、謝って下さい、バンお兄ちゃんに、委員長に……」
……はぁ?謝るのはお前だろう!……
「?」
……なんだよ!お前が吹飛ばしたんだろ!……
「元気いいですね、先輩」
両手両足骨折の割りには、元気よく喋る襲撃先輩。
……うるせぇ……
「ごめんなさいを言ってください、そうすればユ……ユートニアが体を治してあげます」
……はぁ?できるものか!ざけんな……
「ユートニア、治療だ、襲撃先輩は内蔵も多分痛めている、このままでは死んでしまう」
「……はい、バンお兄ちゃん。襲撃先輩、バンお兄ちゃんに感謝してね?」
そう言ってユトランはヒュッ、と口笛を鳴らした。
そして響き渡る不思議なメロディ。
……!?……か、身体が!?動く!?……
瞬時に起き上がると、襲撃先輩は振り返りもせず走り出した!
今回はここまでです。
次回サブタイトルは未定です。
投稿も未定です。




