第百四一話 問題児の内訳・委員長編+α
今晩は。
投稿です。
「貴族との諍いだな、委員長の父親は腕の立つブンドル市民だった」
「ほう、それで?」
「他のパーティーメンバーは貴族でね、リーダーは地位だけのお荷物だった。そいつが欲をだして上階を望んだ、その結果パーティーは全滅、誰一人帰らなかった。原因は明らかにリーダーの判断ミスなのだが、委員長の父親がミスリードしたことにすり替えられた」
「……ほう」
ギラつき始める無頼の双眼。
「それで校内でのイジメ、嫌がらせが始まったらしい」
「委員長はどうした?」
「いいわけも抗議もせず、相手を黙殺、ブチ切れたのは雨天と里奈姫であわや決闘までいったらしい」
「雨天相手に勝てる者いないだろ?」
「ああ、その時は資料請求があったんでギルドガ介入した」
「?」
「当時の記録を渡したんだ、明らかにリーダーがミスしたことを、ギルドガ証明したんだ」
「ほう、それで相手は納得したのか?」
「その時はね、それで収った。だが今になってあれは改竄された資料だ、とか言い出してねぇ」
「改竄したのか?」
「まさか、そんなコトすればギルドの信用はゼロだぜ、俺の所のクラギはそんなことしない」
「……他のギルドは?」
「答えたくないね、まぁ改竄しろと脅迫はあったけどな」
「!」
さっ、と無頼の顔色が変わる。
その顔色を楽しむデテイ。
(ほう、表情に出した?俺のこと信頼しているのかな?)
「無頼、俺達クラギはどうしたと思う?」
「貴族からの依頼だろ?断ったのか?しかしそれでは消されるぞ!」
「消される前に消した」
「なっ!」
「脅迫者三名を斬り捨て、ギルドの前に曝した。知っているだろう?」
「……ああ、あれか、貴族院からこの件に関しては調べるな、関わるなと話しがきたヤツだ」
「調べたのか?」
「いや、厄介ゴトはゴメンでね、鬼の目一族も些細なことだと言って無視したからな」
(厄介ゴトはゴメンだとぉ!俺のセリフじゃ!)
という思いをゴックンと飲み込むデテイ。
「些細ねぇ、それで近々委員長と貴族が決闘するらしい、その話が校長からあった」
「ギルドの資料は無視されたのか?」
「いや、無視どころか改竄の汚名だぞ」
(まぁこれで、いざとなったら堂々と介入できるがな、ギルド正式文章を改竄と罵ったその口、閉じてやるよ)
ギルトのトップ、マスターは責任ある立場なのだ。
ここは実力重視の異世界。
力、魔力は正義であり力無い者はどんなに正論でも、あっさりと消される世界なのだ。
街の貴族達は知らなかった。
ギルドがどれ程の力を持っているのか。
所詮塔で小銭を稼ぎ日々暮らしている者だ、ギルドなど中央区から依頼された塔の見張り番程度の認識なのだ。
「決闘は委員長サイドの勝利で終るか?バンブに雨天だぞ」
「その辺りを校長は心配しているらしい、勝者も敗者も同じ生徒だ、できれば回避したいと」
「難しいな」
「だよな、まぁ保護者としては穏便に済ませたいが、そうもいかないだろうなぁ」
「バンブは知っているのか?これらのことを?」
「雨天が仇持ちとだけ話した、後は話していない。同級生だしバンブのことだ自分でどうにかするだろう」
「……そうだな」
……パリン……
「!?」
「なんだ?食堂?ロックか?」
同時に食堂を見る無頼とデテイ。
そこだけが完成している異様な建物だ。
窓には二つの影。
そして言い争いの声が聞こえてくる。
……だから俺は……
……何を言っている!それでは……
「あの二人、うまくいっていないのか?」
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 第百四二話 問題児の内訳+α編 の予定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




