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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百四一話 問題児の内訳・委員長編+α     

今晩は。

投稿です。


「貴族との諍(いさか)いだな、委員長の父親は腕の立つブンドル市民だった」

「ほう、それで?」

「他のパーティーメンバーは貴族でね、リーダーは地位だけのお荷物だった。そいつが欲をだして上階を望んだ、その結果パーティーは全滅、誰一人帰らなかった。原因は明らかにリーダーの判断ミスなのだが、委員長の父親がミスリードしたことにすり替えられた」

「……ほう」


 ギラつき始める無頼の双眼。


「それで校内でのイジメ、嫌がらせが始まったらしい」

「委員長はどうした?」

「いいわけも抗議もせず、相手を黙殺、ブチ切れたのは雨天と里奈姫であわや決闘までいったらしい」

「雨天相手に勝てる者いないだろ?」

「ああ、その時は資料請求があったんでギルドガ介入した」

「?」

「当時の記録を渡したんだ、明らかにリーダーがミスしたことを、ギルドガ証明したんだ」

「ほう、それで相手は納得したのか?」

「その時はね、それで収った。だが今になってあれは改竄された資料だ、とか言い出してねぇ」

「改竄したのか?」

「まさか、そんなコトすればギルドの信用はゼロだぜ、俺の所のクラギはそんなことしない」

「……他のギルドは?」

「答えたくないね、まぁ改竄しろと脅迫はあったけどな」

「!」


 さっ、と無頼の顔色が変わる。

 その顔色を楽しむデテイ。


(ほう、表情に出した?俺のこと信頼しているのかな?)


「無頼、俺達クラギはどうしたと思う?」

「貴族からの依頼だろ?断ったのか?しかしそれでは消されるぞ!」

「消される前に消した」

「なっ!」

「脅迫者三名を斬り捨て、ギルドの前に曝した。知っているだろう?」

「……ああ、あれか、貴族院からこの件に関しては調べるな、関わるなと話しがきたヤツだ」

「調べたのか?」

「いや、厄介ゴトはゴメンでね、鬼の目一族も些細なことだと言って無視したからな」


(厄介ゴトはゴメンだとぉ!俺のセリフじゃ!)


 という思いをゴックンと飲み込むデテイ。


「些細ねぇ、それで近々委員長と貴族が決闘するらしい、その話が校長からあった」

「ギルドの資料は無視されたのか?」

「いや、無視どころか改竄の汚名だぞ」


(まぁこれで、いざとなったら堂々と介入できるがな、ギルド正式文章を改竄と罵ったその口、閉じてやるよ)


 ギルトのトップ、マスターは責任ある立場なのだ。

 ここは実力重視の異世界。

 力、魔力は正義であり力無い者はどんなに正論でも、あっさりと消される世界なのだ。


 街の貴族達は知らなかった。

 ギルドがどれ程の力を持っているのか。

 所詮塔で小銭を稼ぎ日々暮らしている者だ、ギルドなど中央区から依頼された塔の見張り番程度の認識なのだ。


「決闘は委員長サイドの勝利で終るか?バンブに雨天だぞ」

「その辺りを校長は心配しているらしい、勝者も敗者も同じ生徒だ、できれば回避したいと」

「難しいな」

「だよな、まぁ保護者としては穏便に済ませたいが、そうもいかないだろうなぁ」

「バンブは知っているのか?これらのことを?」

「雨天が仇持ちとだけ話した、後は話していない。同級生だしバンブのことだ自分でどうにかするだろう」

「……そうだな」


 ……パリン……


「!?」

「なんだ?食堂?ロックか?」


 同時に食堂を見る無頼とデテイ。

 そこだけが完成している異様な建物だ。

 窓には二つの影。

 そして言い争いの声が聞こえてくる。


 ……だから俺は……

 ……何を言っている!それでは……


「あの二人、うまくいっていないのか?」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百四二話 問題児の内訳+α編 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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