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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百四十話 問題児の内訳・メヘ編     

今晩は。

投稿です。


「メヘイドケインのことは?」

「主を探している、とだけしか聞いていない、変わったゴーレムだな」

「変わった?」

「そうだろう?ゴーレムは制作者に仕える。制作者の命令は絶対だ。どんな命令を受けたのだ?主を探せ?なんだそりゃ?作っておいて主を探せ?酷くないか?順番がおかしくないか?普通、依頼されて作るのがゴーレムだ、電車しかり、グリガンゲナンしかりだ、主がいなかったらどうする?放浪か?ランニングコストはどうする?」


「メヘイドケインの設定を聞きたいか?」


「聞きたくねぇ、これ以上厄介ゴトは増やしたくない。そもそもメヘはホントにあのメヘイドケインか?神話に出てくるあの?実在したのか?自称メヘイドケインは世界中にクサるほどいるぜ?」


「まぁそう言うなよ、ギルマス。古文書も読んでいるんだな?」

「仕事上読んだ、比較的新しい写本だが。だいたい学生達も信じているのか?気のいいメイドゴーレム程度しか認識していないだろう」


「それでいい」

「なら、そうしておく」


「学生はな、だが保護者は知っておいた方がいいだろう」

「何をだよ!」


 まさに聞きたくない、というお顔である。

 それでも聞いてもらうぞ、というお顔の無頼。


「そう身構えるな、メヘイドケインの設定だ」

「だから聞きたくない」

「メヘがバンブを主人に選んだら困るのだ」

「おい、まさかアイツ本物か!?」

「ああ、正真正銘のメヘイドケインだ」

「ばかなっ!メヘイドケインは伝説の対魔王兵器だぞ!勇者を探し世界中を放浪すると書いてあった!」

「……間違ってないが、少し違う」


「?」


「メヘイドケインが認めた者が勇者に成るのだ」


 まったく意味が分からないと言うお顔のデテイ。

 そもそも聞きたくない話だから、積極的に理解しようとしていない。


「は?勇者って生まれつき勇者じゃないのかよ?」

「そういう勇者もいるが、この場合は違う。彼女が認めれば、誰でも勇者に成れるのだ……そう、私を認めれば、私は勇者に成ってしまう」

「……俺でもか?」

「そうだ。まぁ認定の設定はかなり高いと思うが」

「迷惑だ!なんでそんなヤツが学生しているんだよ!甚だ迷惑だろ!」

「だよなぁ。それがメヘイドケインも西に主がいる、と東の国の陰陽師に言われて里奈姫と一緒に来たんだ」

「え゛!?おい、その陰陽師確かか!?厄介払いでこっちに送ったんじゃないだろうなぁ」


「だよなぁ、はははっ」

「はははっ、じゃねぇだろ!」


「まさにオリオン・ドリオンの塔は魔物だな、あらゆる所からあらゆる者達を呼び寄せる」

「塔の宿命か?ギルマスは大変なんだぞ!」

「委員長はギルマスの方が詳しいか?」

「……ああ、だが学校での待遇は知らなかった」

「父親がクライマーズ38?」

「ああ、塔で一年前死亡している」

「それがどうしてイジメや決闘に繋がるんだ?親のトラブルで決闘、とだけしか話しが来ていない」

「詳細が聞きたいのか?」

「ああ、バンブの同級生の話しだからな、アイツのことだ、絶対委員長に肩入れする!」


 無頼にはもう見えているのだ。

 委員長の前に、朱槍を持って立つバンブの姿が!


(ああ、そうだな……そしてその横には、ユトランがいるだろうな)


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百四一話 問題児の内訳・委員長編+α です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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