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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百三五話 デテイさんの223枚     

こんにちは。

お昼休みです。

みなさん、お昼はまだですか?

MAYAKOは今からご飯です。


「塔は封鎖しているんじゃなかったのか?」

「そこはレイン団長がいるからね、だいたい198階以外どこにも行ってないよ」

「俺にも223枚くれるのか?俺はたいして協力していないが?」

「え?ここにいるだけで、もうデテイさんは協力者だよ、クライマーズ49のパーティーメンバー!それに……」

「保護者だし、ね、デテイさん!」


 ユトランがニッコリとデテイに微笑みかける。


「保護者ねぇ……」


 こんな息子と娘がいたら、親は嬉しいか?心配の種か?

 ある意味、とんでもない問題児だぞ。

 さっさと家を出て、独立してくれた方がよくないか?


「……クライマーズ198に保護者は必要か?」


「「必要!」学校にいけないもん!」


 ああ、もう俺は足抜けできないんだ、デテイは思った。


(これはゼンリンに……国王ハメられたな、気づいた時にはもう遅い、人生のあるあるかぁ……)


 そう思って無頼を見る。


(あ、ニヤけやがった!まぁギルドの悪行を止めきれなかったし、中央区の管理者とも……はぁ……ここは反省と贖罪でおつきあいするか……)


 ここでデテイは考えを披露する。


「バンブ、俺の223枚ギルドで使ってもいいか?」

「いいけど?デテイさんの223枚だし、でもどんな使い方するの?」

「通信用の腕輪を作り、これに潜ませる。そしてステータスアップアイテムとして貸し出す、そうだな1回金貨20枚、紛失、破損させた場合は金貨2000枚、どうだ?」


 無頼の眼が光る!


「なんだそれは?使い方間違っていないか?」

「いや、無頼さん、これは抑止力になる。金貨20枚でステータスアップできる、これで上階を目指すが、ミスると金貨2000枚の支払いと考える。より慎重に塔を攻略するはずだ。それにホントにミスって死亡しても復活する、本人にとってこれは貴重な経験だ」

「うーん、そうだね、もう一声ほしいな」

「なんだ?バンブ?いい考えと思ったが?」

「このステータスアップアイテムは貴重な品で223個しかないと伝えよう!減らしたヤツは末代まで名が残るとか?」

「えぐっ!1枚一億だぞ、2000枚は安すぎだろう!」


 そう言ったのはロック。


「ロック、俺はギルマスなんだ、それにタダでもらった鱗、金だけではなく有意義に使いたいんだ」

「面白いな、貸し出しは審査が必要とするか?ご利用には計画性と技量が必要です、とか?ファルコンキャロット家から人を出してもいいぞ」


 そのやり取りを静かに聞いているレイン。


(ああ、デテイは根っからのギルマスなんだな。組合員のことを考えての行動か、それに利益も考えているようだし……うちに欲しいなこいつ……あ、先輩か)


 こんど騎士団について相談してみるか?とか考え出すレイン団長。

 ギルドマスターとして騎士団をどう捉えているか、聞きたくなったのだ。


 コトン。


 椅子から立ち上がる無頼。


「今日の話はここまでかな。バンブ、学校は明日からでもいいぞ、ロボウとルンルンがもう用意している。好きな時間に行くといい」

「帰るのか?無頼?」

「いや、温泉に浸かって今夜はここで寝ることにする、デテイさんと話もあるのでね。では解散!」


 解散と聞いて焦り始めるロック。


「お、おい、俺の鱗の保管は……」

「バンブかレインに相談するんだな、まぁ多すぎる鱗は破滅を招くぞ」


 笑いもせず、無表情で対応する無頼。


「そ、それは本家も同じだろう!」

「ふっ、そう思うか?」


 無頼はロックを一睨みすると、その場を去った。

 無頼にとってロックは高度な技術者止まりだ。

 その人柄に魅力を感じないのだ。


(私とは気が合わないな)


 ロックは大事な機会を逃した。

 ロック本人は、それにすら気づいていない。

 レインはすぐに思った。


(愚かな、ファルコンキャロット家当主との会合だぞ、この機会を軽く見るとは……まぁそれもお前の道か……)


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百三六話 無頼の目指す場所 です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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