第百三四話 青い飛竜の鱗、その置き場所
今晩は。
投稿です。
「じゃ、ロックさんと無頼には223枚、渡すよ」
「おいバンブ、そもそも私がそんなにもらっていいのか?」
「本家だし」
「それ関係あるか?」
「お世話になっているし、ね?今だって!」
ここでロックが何やら思案している様子。
それはそうだろう、青い飛竜の鱗223枚、単純計算で金貨223億枚どこに保管する?
分散するか?ギルドに預けるか?
個人所有では危険過ぎる数である、鱗も金も。
「……無頼さん」
「なんだロック?」
「無頼さんはどこに保管しいているんだい?その……青い飛竜の鱗は?」
「ふふっ、教えると思うか?秘密だ。こんな危険なモノ、それこそ命がいくつあっても足りないぞ、世の中にこの青い飛竜の鱗の恩恵が広まったら、どうなると思う?」
「……ゴクッ……」
固唾を飲むロック。
ここでレインが冷ややかに言葉を浴びせる。
「どうした、ロック?顔色がよくないなぁ?」
「チッ、言ってろレイン……」
助け船を出したのはバンブである。
やはりバンブは、困っている者を見過ごせないのだ。
それがゴーレムを作り、ドリオンの塔を一緒に攻略した仲間であればなおさらだ。
「ロックさん、僕達には非常に安全な保管庫があるんだ」
「どこだ?バン?」
ニヤニヤするレイン。
「どこだと思う?」
「分からねぇから聞いているんだろう!」
「今そこに、保管庫兼住居を建設中なんだ」
「だからどこだよ、バン!」
「ドリオンの塔198階、青い飛竜の巣の横さ」
「え?」
「しかしバンブ、お前のその発想は何だ?まぁ確かにあそこまで登れるヤツはいないだろうな、お前達以外」
「だろ?僕とユトラン、レイン団長はドリオンの塔198階まで5分以下で到着する。まず、他の人達は198階まで到達できない、あそこほど安全な場所はないさ」
「青い飛竜は?ヤツは認めたのか?」
デテイが興味深げに質問する。
「うん、あっさりね、時々話し相手になって欲しいそうだ、ただし話し相手はクライマーズ198だけ、他の人達は攻略者とみなして一掃するそうだ」
「こぇなぁ。その家は、お前達が建てているのか?」
「そうだよ、時間を見て、少しずつだけど。地上で一度組んでそれをバラして198階まで運ぶ、で、また198階で組み立てる、この繰り返し、も半分以上できているよ。3ヶ月後の学校修了時、ドリオンの塔に移ろうかな、とか思っている。別荘だよ」
「バンブ様、私は塔に登れないんだけどさぁ、お留守番かい?」
ルンルンは不満の固まりである!
バンブやユトランに会えない?
ルンルンにとって、この二人は生活必需品である。
この二人がいない生活は、ルンルンにとって意味が無い。
「温泉には毎日入りに来るよ!」
「ホントだろうな?ウソだったら私、泣くぞ!」
バンブは家の組み立てを、自分達と言っているが、その殆どはレイン団長が一人で行なっている。
身長2m以上、溢れるスタミナ、漲る力、彼女は楽しんで家を組み立てているのだ。
ここは寝室、ここはキッチン、ここは保管庫、書棚も欲しいな、私用の酒棚も欲しい、などと考え、旅から帰ったら騎士団は副長に任せて、ユトランとバンブ、3人で塔を攻略しながら暮らすのも悪くない、とか思ってニッコニコで作業をしている。
もちろん、塔の攻略は簡単ではない、そのことも自覚している。
ユトランの話しでもあったように、油断してもしなくてもあっさりと命を落とすのだ。
命を粗末にする気はないが、ギリギリの生活をレインは求めているのだ。
今回はここまでです。
次回サブタイトルは未定です。
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