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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百三四話 青い飛竜の鱗、その置き場所     

今晩は。

投稿です。


「じゃ、ロックさんと無頼には223枚、渡すよ」

「おいバンブ、そもそも私がそんなにもらっていいのか?」

「本家だし」

「それ関係あるか?」

「お世話になっているし、ね?今だって!」


 ここでロックが何やら思案している様子。

 それはそうだろう、青い飛竜の鱗223枚、単純計算で金貨223億枚どこに保管する?

 分散するか?ギルドに預けるか?

 個人所有では危険過ぎる数である、鱗も金も。


「……無頼さん」

「なんだロック?」

「無頼さんはどこに保管しいているんだい?その……青い飛竜の鱗は?」

「ふふっ、教えると思うか?秘密だ。こんな危険なモノ、それこそ命がいくつあっても足りないぞ、世の中にこの青い飛竜の鱗の恩恵が広まったら、どうなると思う?」

「……ゴクッ……」


 固唾を飲むロック。

 ここでレインが冷ややかに言葉を浴びせる。


「どうした、ロック?顔色がよくないなぁ?」

「チッ、言ってろレイン……」


 助け船を出したのはバンブである。

 やはりバンブは、困っている者を見過ごせないのだ。

 それがゴーレムを作り、ドリオンの塔を一緒に攻略した仲間であればなおさらだ。


「ロックさん、僕達には非常に安全な保管庫があるんだ」

「どこだ?バン?」


 ニヤニヤするレイン。


「どこだと思う?」

「分からねぇから聞いているんだろう!」

「今そこに、保管庫兼住居を建設中なんだ」

「だからどこだよ、バン!」

「ドリオンの塔198階、青い飛竜の巣の横さ」

「え?」

「しかしバンブ、お前のその発想は何だ?まぁ確かにあそこまで登れるヤツはいないだろうな、お前達以外」

「だろ?僕とユトラン、レイン団長はドリオンの塔198階まで5分以下で到着する。まず、他の人達は198階まで到達できない、あそこほど安全な場所はないさ」

「青い飛竜は?ヤツは認めたのか?」


 デテイが興味深げに質問する。


「うん、あっさりね、時々話し相手になって欲しいそうだ、ただし話し相手はクライマーズ198だけ、他の人達は攻略者とみなして一掃するそうだ」

「こぇなぁ。その家は、お前達が建てているのか?」

「そうだよ、時間を見て、少しずつだけど。地上で一度組んでそれをバラして198階まで運ぶ、で、また198階で組み立てる、この繰り返し、も半分以上できているよ。3ヶ月後の学校修了時、ドリオンの塔に移ろうかな、とか思っている。別荘だよ」

「バンブ様、私は塔に登れないんだけどさぁ、お留守番かい?」


 ルンルンは不満の固まりである!

 バンブやユトランに会えない?

 ルンルンにとって、この二人は生活必需品である。

 この二人がいない生活は、ルンルンにとって意味が無い。


「温泉には毎日入りに来るよ!」

「ホントだろうな?ウソだったら私、泣くぞ!」


 バンブは家の組み立てを、自分達と言っているが、その殆どはレイン団長が一人で行なっている。

 身長2m以上、溢(あふ)れるスタミナ、漲(みなぎ)る力、彼女は楽しんで家を組み立てているのだ。

 ここは寝室、ここはキッチン、ここは保管庫、書棚も欲しいな、私用の酒棚も欲しい、などと考え、旅から帰ったら騎士団は副長に任せて、ユトランとバンブ、3人で塔を攻略しながら暮らすのも悪くない、とか思ってニッコニコで作業をしている。

 もちろん、塔の攻略は簡単ではない、そのことも自覚している。

 ユトランの話しでもあったように、油断してもしなくてもあっさりと命を落とすのだ。

 命を粗末にする気はないが、ギリギリの生活をレインは求めているのだ。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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