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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百三三話 青い飛竜の鱗、その効果     

今晩は。

投稿です。


「僕は金額よりも効果が知りたい、それ程の金額、無頼、効果はなんだい?」

「身代わりだ」

「え?」

「所持者が致命傷を負うと、代わりに砕ける」

「!」

「お守りか?」

「ああ、必ず発動するお守りだ。それに加え、この鱗、通常攻撃では破壊できない」

「どういうこと?」

「剣、矢、斧、拳、叩く切る、ぶん殴るの物理攻撃では傷程度、魔法攻撃もしかり。バンブ、お前達よくもまぁ青い飛竜を倒したなぁ、関心するぜ」

「必死だったよ、ところで、どうやって検証したの?」

「城攻めの集団魔法で破壊した、その時死者が出たのだが、こいつが再生した。あと、持っているだけで身体能力及び魔力が上がる」

「その鱗が1789枚?」

「ああ、あくまで金貨一億枚は最初の値段だ」

「市場に出れば、上限は分からないと?」

「そうだ。で、この青い飛竜の鱗、どうする?……どうしたバンブ?」

「なるほど、それほど……これからの塔の上階はヤバイと言うことだね」


 バンブのその言葉に、即座に反応するロック。


「おいおい、バンブ!お前まだ塔に登るつもりか!?こんだけあれば、借金なんて即返済だろ!?それどころかホントに遊んでく暮らせるぞ!」

「鱗は関係者で頭割りする」

「え?」

「ここにいる全員で割る……あ、ガクオンさんは?」


 レインと眼が合うデテイ。


「バンブ、あいつは国に帰った」

「え?」


 そう、レインとデテイは、クライマーズ48のリーダーに殺された事実をユトランの前で話したくなかったのだ。

 その後リーダーは行方不明、進んでユトランに話す必要はないと判断したのだ。


「そうなの?じゃ、ここにいるみんなで割る」


 周囲を見回すバンブ。


「全部で8名、1789枚の鱗を8名で割る……えっと……」


 ユトランが即答した。


「一人223枚、余りが5枚だよ」


 そこにいるユトラン以外の全員が驚いた!

 その驚きは、金貨一億枚以上の驚きと言っても過言ではない!


「うえええええ!?」

「ど、どうしたユトさま!?」

「ユトラン!?」


 とんでもなく自慢気なユトラン!


「ふふんっ!ユトラン、勉強しているの!どう?バンお兄ちゃん!凄いでしょう!?」

「す、凄いや!ユトラン!」

「ホラーお姉ちゃんとロボウさんに教わったの!」

「ルンルン、ロボウ?いつ、何を教えたの!?」

「い、いえバン坊ちゃん、先日かけ算をルンルンと軽く教えただけですが……」


 これには驚くロボウとルンルン。

 そしてロックをチラ見するレイン。


「223×8+5=……1784+5=1789!……あってる……いや、待て、一人223枚ももらえるのか!?」

「そうだけど、残り5枚はガクオンさんに届けるか、これでいいかな?」

「あの……」

「何?ユトラン?」

「ユトランは5枚くらいでいい、そんなに沢山貰っても、ユトランなくしちゃうよ……残りはバンお兄ちゃん、にあげるよ」

「あ、私もそれでいいかな?ロボウはどうする?」


 そんな大金、後々面倒と思ってユトランに追従するルンルン。


「このロボウ、老いていますのでお迎えも近いでしょう、私は1枚で充分ですぞ」

「ロボウ、1枚でいいの?」


 困り顔のバンブ。

 老いたロボウが心配なのだ。

 鱗でネックレスを作り、首に巻き付けてやりたいのが本音なのだが。


「はい、まぁ襲撃があり、1枚使いましたらまた1枚おねだりするかも知れませんが」

「……要は多すぎて管理がメンドイとか?」

「おいおい、お前ら1枚一億だぞ!?執事やメイドの仕事、やめても余裕で暮らせるのだぞ!?」

「ははっ!ロック?今更やめてどうする?獣人族は短命だ、私は少なからず人の手が入っているが、お前ら人族ほど長生きではない、私はあとどれだけ生きているか分からない。私はバン様やユトさまに仕えたい」

「ホ、ホラーお姉ちゃん!そんなこと言わないで!」

「ははっ、事実だ、後悔だけはしたくないんでね」


 そう言ってルンルンは無頼を一瞥した。

 その目は、最後の日までチキンキャロット家にいさせてくれ、と訴えている。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百三四話 青い飛竜の鱗、その置き場所 の予定です。

あ、百三三話、サブタイトルが抜けていました!

すみません、訂正しておきます。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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