第百三三話 青い飛竜の鱗、その効果
今晩は。
投稿です。
「僕は金額よりも効果が知りたい、それ程の金額、無頼、効果はなんだい?」
「身代わりだ」
「え?」
「所持者が致命傷を負うと、代わりに砕ける」
「!」
「お守りか?」
「ああ、必ず発動するお守りだ。それに加え、この鱗、通常攻撃では破壊できない」
「どういうこと?」
「剣、矢、斧、拳、叩く切る、ぶん殴るの物理攻撃では傷程度、魔法攻撃もしかり。バンブ、お前達よくもまぁ青い飛竜を倒したなぁ、関心するぜ」
「必死だったよ、ところで、どうやって検証したの?」
「城攻めの集団魔法で破壊した、その時死者が出たのだが、こいつが再生した。あと、持っているだけで身体能力及び魔力が上がる」
「その鱗が1789枚?」
「ああ、あくまで金貨一億枚は最初の値段だ」
「市場に出れば、上限は分からないと?」
「そうだ。で、この青い飛竜の鱗、どうする?……どうしたバンブ?」
「なるほど、それほど……これからの塔の上階はヤバイと言うことだね」
バンブのその言葉に、即座に反応するロック。
「おいおい、バンブ!お前まだ塔に登るつもりか!?こんだけあれば、借金なんて即返済だろ!?それどころかホントに遊んでく暮らせるぞ!」
「鱗は関係者で頭割りする」
「え?」
「ここにいる全員で割る……あ、ガクオンさんは?」
レインと眼が合うデテイ。
「バンブ、あいつは国に帰った」
「え?」
そう、レインとデテイは、クライマーズ48のリーダーに殺された事実をユトランの前で話したくなかったのだ。
その後リーダーは行方不明、進んでユトランに話す必要はないと判断したのだ。
「そうなの?じゃ、ここにいるみんなで割る」
周囲を見回すバンブ。
「全部で8名、1789枚の鱗を8名で割る……えっと……」
ユトランが即答した。
「一人223枚、余りが5枚だよ」
そこにいるユトラン以外の全員が驚いた!
その驚きは、金貨一億枚以上の驚きと言っても過言ではない!
「うえええええ!?」
「ど、どうしたユトさま!?」
「ユトラン!?」
とんでもなく自慢気なユトラン!
「ふふんっ!ユトラン、勉強しているの!どう?バンお兄ちゃん!凄いでしょう!?」
「す、凄いや!ユトラン!」
「ホラーお姉ちゃんとロボウさんに教わったの!」
「ルンルン、ロボウ?いつ、何を教えたの!?」
「い、いえバン坊ちゃん、先日かけ算をルンルンと軽く教えただけですが……」
これには驚くロボウとルンルン。
そしてロックをチラ見するレイン。
「223×8+5=……1784+5=1789!……あってる……いや、待て、一人223枚ももらえるのか!?」
「そうだけど、残り5枚はガクオンさんに届けるか、これでいいかな?」
「あの……」
「何?ユトラン?」
「ユトランは5枚くらいでいい、そんなに沢山貰っても、ユトランなくしちゃうよ……残りはバンお兄ちゃん、にあげるよ」
「あ、私もそれでいいかな?ロボウはどうする?」
そんな大金、後々面倒と思ってユトランに追従するルンルン。
「このロボウ、老いていますのでお迎えも近いでしょう、私は1枚で充分ですぞ」
「ロボウ、1枚でいいの?」
困り顔のバンブ。
老いたロボウが心配なのだ。
鱗でネックレスを作り、首に巻き付けてやりたいのが本音なのだが。
「はい、まぁ襲撃があり、1枚使いましたらまた1枚おねだりするかも知れませんが」
「……要は多すぎて管理がメンドイとか?」
「おいおい、お前ら1枚一億だぞ!?執事やメイドの仕事、やめても余裕で暮らせるのだぞ!?」
「ははっ!ロック?今更やめてどうする?獣人族は短命だ、私は少なからず人の手が入っているが、お前ら人族ほど長生きではない、私はあとどれだけ生きているか分からない。私はバン様やユトさまに仕えたい」
「ホ、ホラーお姉ちゃん!そんなこと言わないで!」
「ははっ、事実だ、後悔だけはしたくないんでね」
そう言ってルンルンは無頼を一瞥した。
その目は、最後の日までチキンキャロット家にいさせてくれ、と訴えている。
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 第百三四話 青い飛竜の鱗、その置き場所 の予定です。
あ、百三三話、サブタイトルが抜けていました!
すみません、訂正しておきます。
毎回ご愛読ありがとうございます。




