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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百三二話 青い飛竜の鱗     

今晩は。

投稿です。


「それで団長さんよ、どう振舞うのだ?」


 どうもロックの態度が気に入らないデテイ。


(こいつ、何を苛立っているのだ?モグモグ……梅?たらこがいいんだがなぁ……)


「レイン団長、あんたの鑑定付き添いがないと、俺らギルドのアイテムの管理も大変なんだが?」

「ああ、後任がいる」

「後任?」

「私はしばし旅に出る」

「え!?」


 ユトランが固まる。


「ど、どこへ!?」

「懺悔の旅さ、塔から落ちるとき約束したのだ、もう悪いことはしませんと」

「え?」

「まだ死ねないんで、だから助けてくださいと」

「レ、レインお姉ちゃん?誰と約束したの?」

「知らん」

「はい?」×人数。

「神さまか、精霊?上位存在か分からん、分からんが助けてくれと祈った。ここで死ぬわけにはいかないと」


 バンブがゆっくりと応える。


「それで助かったと?」

「ああ、助けたのはお前達だが、結果、助かった。そこで誓った、もう悪いことはしませんと」


 ブッ!

 ワインを吹き出すロック!


「はぁ!?なんだそりゃ?お前が悪いことしませんだと!?」

「……そうだ」

「そんな誓い、無視だ無視!神なんざいねぇぜ?塔を見ろよ!塔だけではない、外の世界を見ろ!殺戮の繰り返しじゃないか!余程この世界の神ってヤツは血が好きらしい!……なんだよデテイ?」


 デテイの視線が刺さるロック。


「おい、ロック?何があった?上位存在という言葉がある。それに召喚術、バンブは小さなおじさん達やお姉さん、大地の大精霊を呼びだすぞ。さらに大きな存在があるとは思わないのか?」


 ここでレインが話しを切る。


「まぁそれぞれだ、私は私の誓いを大切にしたいんでね、今まで苦しめてきた者達にごめんなさいを言って回る謝罪の旅だ」

「……レインお姉ちゃん……い、いつ帰ってくるの?」


 もはや涙目のユトラン。


「さぁどのくらいの期間になるか」

「レイン団長、僕は傭兵で色々な話を各地で聞いている」

「だろうな」


 静かに答えるレイン。


「あなたの噂も色々と聞いている」

「今回、新たな噂を仕入れたか?」

「……学校のこと?僕は進んで噂は仕入れないよ、知りたいのは事実だけだ。レイン団長、ごめんなさいの旅は反対だ、相手によっては相当恨んでいるはず」

「だろうな」

「殺し合いになるよ?」

「かまわん、そうなったらそいつの恨み続ける人生を終らせてやるだけだ」


 固まるデテイ。


(おいおい、相手によっては殺してしまうと!?とんでもねぇ懺悔の旅だな!)


「相手にとって迷惑だよ!」

「まぁそれでも会いたい人物が何人かいるんだ。そこで青い飛竜の鱗だ」


 そう言って無頼に話しを促すレイン。


「青い飛竜の鱗の鑑定が終った、効果の説明はレイン団長にはしているが、金額はまだだったな」

「ああ、凄い効果だったな、で、1枚の金額は?」


 レインが怠(だる)そうに聞く。


「結果は鱗一枚で、金貨一億枚だ」

「!!!!!!!!!!!!!!」×バンブ、無頼以外の人数。

「な、なっ何枚ある!?青い飛竜の鱗は!?」


 最初に叫び、口を開いたのはロックだ。

 眼はギラつき、早速お金の奴隷の出来上がりである。

 その様子を静観しているレイン。

 国費を扱うレインは一億程度の金貨は使い慣れている。


(しかし個人でこの所有は危険では?ああ、そのための私か?だが私は私の道があるのだが……懺悔の旅は後回しにするか?)


「ミミッコとギルドで回収した鱗は1791枚、内2枚は鑑定と検証実験で消費したので、1789枚ある」


 絶句するロック。


「バンブ様、如何なされます?」


 静かにロボウが尋ねる。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百三三話 青い飛竜の鱗、その効果 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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