第百三二話 青い飛竜の鱗
今晩は。
投稿です。
「それで団長さんよ、どう振舞うのだ?」
どうもロックの態度が気に入らないデテイ。
(こいつ、何を苛立っているのだ?モグモグ……梅?たらこがいいんだがなぁ……)
「レイン団長、あんたの鑑定付き添いがないと、俺らギルドのアイテムの管理も大変なんだが?」
「ああ、後任がいる」
「後任?」
「私はしばし旅に出る」
「え!?」
ユトランが固まる。
「ど、どこへ!?」
「懺悔の旅さ、塔から落ちるとき約束したのだ、もう悪いことはしませんと」
「え?」
「まだ死ねないんで、だから助けてくださいと」
「レ、レインお姉ちゃん?誰と約束したの?」
「知らん」
「はい?」×人数。
「神さまか、精霊?上位存在か分からん、分からんが助けてくれと祈った。ここで死ぬわけにはいかないと」
バンブがゆっくりと応える。
「それで助かったと?」
「ああ、助けたのはお前達だが、結果、助かった。そこで誓った、もう悪いことはしませんと」
ブッ!
ワインを吹き出すロック!
「はぁ!?なんだそりゃ?お前が悪いことしませんだと!?」
「……そうだ」
「そんな誓い、無視だ無視!神なんざいねぇぜ?塔を見ろよ!塔だけではない、外の世界を見ろ!殺戮の繰り返しじゃないか!余程この世界の神ってヤツは血が好きらしい!……なんだよデテイ?」
デテイの視線が刺さるロック。
「おい、ロック?何があった?上位存在という言葉がある。それに召喚術、バンブは小さなおじさん達やお姉さん、大地の大精霊を呼びだすぞ。さらに大きな存在があるとは思わないのか?」
ここでレインが話しを切る。
「まぁそれぞれだ、私は私の誓いを大切にしたいんでね、今まで苦しめてきた者達にごめんなさいを言って回る謝罪の旅だ」
「……レインお姉ちゃん……い、いつ帰ってくるの?」
もはや涙目のユトラン。
「さぁどのくらいの期間になるか」
「レイン団長、僕は傭兵で色々な話を各地で聞いている」
「だろうな」
静かに答えるレイン。
「あなたの噂も色々と聞いている」
「今回、新たな噂を仕入れたか?」
「……学校のこと?僕は進んで噂は仕入れないよ、知りたいのは事実だけだ。レイン団長、ごめんなさいの旅は反対だ、相手によっては相当恨んでいるはず」
「だろうな」
「殺し合いになるよ?」
「かまわん、そうなったらそいつの恨み続ける人生を終らせてやるだけだ」
固まるデテイ。
(おいおい、相手によっては殺してしまうと!?とんでもねぇ懺悔の旅だな!)
「相手にとって迷惑だよ!」
「まぁそれでも会いたい人物が何人かいるんだ。そこで青い飛竜の鱗だ」
そう言って無頼に話しを促すレイン。
「青い飛竜の鱗の鑑定が終った、効果の説明はレイン団長にはしているが、金額はまだだったな」
「ああ、凄い効果だったな、で、1枚の金額は?」
レインが怠そうに聞く。
「結果は鱗一枚で、金貨一億枚だ」
「!!!!!!!!!!!!!!」×バンブ、無頼以外の人数。
「な、なっ何枚ある!?青い飛竜の鱗は!?」
最初に叫び、口を開いたのはロックだ。
眼はギラつき、早速お金の奴隷の出来上がりである。
その様子を静観しているレイン。
国費を扱うレインは一億程度の金貨は使い慣れている。
(しかし個人でこの所有は危険では?ああ、そのための私か?だが私は私の道があるのだが……懺悔の旅は後回しにするか?)
「ミミッコとギルドで回収した鱗は1791枚、内2枚は鑑定と検証実験で消費したので、1789枚ある」
絶句するロック。
「バンブ様、如何なされます?」
静かにロボウが尋ねる。
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 第百三三話 青い飛竜の鱗、その効果 の予定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




