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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百三一話 それぞれの考え      

今晩は。

投稿です。


 それはレイン自身にも向けられた言葉である。


(欲望か、散々私は他人さまの人生を狂わせ、破滅させてきたからなぁ)


「ユト、落命はクライマーズ198でもありえるか?」


 もはや酔いは何処かへ行ってしまったようである。


(さて、なんと答える?クライマーズ198は世界に充分通じる称号だぞ)


「うん、ありえるよ!クライマーズ198なんて名前だけ、油断しても油断しなくても、欲張りはあっさり命を落とすの、ユトラン、そんな人達沢山見てきたもん」

「お金は使い方次第か……ユト、おもしろいな、私も団長として反省するか」

「使い方?足りなくて少ないのは大変だけど、多いと皆で喧嘩するの、多過ぎも問題なの」

「ああ、お前の前のパーティー、クライマーズ48か」

「!……そうよ」


 二人の会話を興味深く聞いているバンブ。


(ああ、僕の両親の周りに、こんな人達がいれば結果は変わっていたのかな?ん?でもレイン団長は父のパーティーメンバーだったよな?いや、あの親は聞く耳持たなかっただろうなぁ)


「バンブ」

「なんです?無頼?」

「金を貯めたり使うには、才能がいるってことさ」

「!」

「どんな大金でも自然体で振舞う、できるか?」

「どうだろう、僕はムリだね、そんなのめんどくさい!お金に依存して弱くなりそうだ」

「ハハッ、お前らしい答えだな、ではその面倒な話しに繋がるアイテムについて話すか」

「……ああ、貴重なアイテムの話しだよね」

「え?レインお姉ちゃんはどうするの?ユトラン、お姉ちゃんが心配だよ……」

「おや、嬉しいねユト。あんただけだよ、私の心配してくれる者は……」


 ゆっくりとユトランに微笑み、ギロリ、とロックを睨むレイン。


「おいおいレイン団長、レイン団長の今後は、青い飛竜の鱗の後がいいと思ったんだが?」

「ふっ、どうでもいい、私から言おうか?」

「ああ、本人からが一番良いだろう」


 無頼が促すと、レイン団長が今後を話し始めた。


「まずはチキンキャロット家当主殿に感謝だ」

「え?」

「偶然とは言え、私はクライマーズ70からクライマーズ198、ドリオンの塔制覇者に名を連ねることになった、名誉なことだ何度でも感謝したい」

「いや、僕達も感謝だよ、あの時レイン団長がいなかったら……」


 だがレインは確信していた。

 私はあの場所に必ず導かれていた、と。


(あれは仕組まれたことだ、バンブも無頼も気づいていない……だよな?小さなおじさん達!)


 ……むっほ?……

 ……さ、さて何のことかな……


 一瞬、駆け抜ける小さなおじさん達!

 その姿に気がついたのはレインだけだ。


(いったい、あの精霊達は私に何をさせようというのだ?まぁ私は私の道を進むだけだが)


 ……むっほ……

 ……どこに道がある?……


(前に進むだけだ、お前達は何者だ?)


 ……ほほっ、では聞こう……

 ……お前は何者だ?レインよ……


「!」


 ……人族か?それにどんな意味がある?……

 ……むっほむほ、こころ赴くまま進むがよい……


「どうしたレイン団長?」


 無頼が心配そうに尋ねる。


「ん?ああ、すまん、精霊の囁き声が聞こえたのでね」

「……ほんとか?お前に囁き?」

「なんだロック?私が囁かれたらいけないのか?」

「耳鳴りじゃねぇのか?ははっ!」


 なぜかお互い歯車が上手くかみ合わない。

 二人とも苛立ちが隠せなくなってきていた。

 体は重ねたが、思いはズレていく。

 共感ができないのだ。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは未定です。

投稿も未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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