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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百二八話 近状     

今晩は。

投稿です。


「今の言葉、ゼンリンに伝えていいのか?」

「はい、お願いします。本家、ファルコンキャロット家当主ファントム・ザ・無頼さま」

「では伝える。それでバンブ、本題に入るか?塔から得たアイテムと今後のお前達についてだ」

「はい」

「まずは学校だ、どうする?」


 ユトランと眼が合うバンブ。

 ユトランの眼には戸惑いと期待があった。


「ユトラン」

「ひゃい」


 バンブからの問い掛けに思わず声が裏返るユトラン。


「学校どうする?」

「……バンお兄ちゃんは……どう思っているの?」

「また、あいつらに会いたいよな?」


 昼間の風景が蘇る二人。

 それは忘れることのできない風景だ。


「!……うん!」

「僕とユトラン、3ヶ月だけどブンドル全学校に通うよ」

「分かった、で、だ」

「?」

「本家としては寮がお勧めだ、どうだ?」

「僕はいいけど、ユトランは?」

「寮?」

「学校校内にある、宿屋みたいなところさ」

「男女別?」


 今はルンルンとバンブ、ユトランの3人で寝ているのだ。

 そう、それは疑似家族。

 ユトランの本音としては独り寝は寂しいのだ。

 バンブが無頼をチラ見する。

 バンブも寮については何も知らない。

 傭兵でもあるバンブは寝るところは安全確保さえされていれば、あまり気にしない。


「寮は基本男女別だ、だがお前達二人は特別室だ」

「「特別室?」」


 バンブの想像、特別室=豪華な部屋。

 ユトランの想像、特別室=ダンジョン内キャンプ風の部屋。


 どうやらユトランは、鍛練を想像したみたいだ。


「東国の里奈姫とメヘさんが使っている部屋だ、ここに同居させてもらう」

「「え゛?」」

「メヘさんは基本メイドだ、バンブとユトランさんの世話を頼むとしよう」

「「え゛?同級生にお世話?」」

「前もって話しは通している、大丈夫、心配するな」


 特別室は5つの部屋から成っている。

 中央が談話室、各部屋は二十畳ほどでバス、トイレ完備である。

 一般寮とは異なる正に特別な寮、要請すればブンドル騎士団より騎士が派遣される重要人物用の宿泊施設なのだ。

 密かに国の要人が使用したりもする、結構重要な施設である。


「二人は決ったな、三ヶ月は学校と。勉学に励むように、と。ルンルンとロボウは今まで通り、この屋敷、カボチャ畑の手入れ、温泉施設の運営、塔から得たアイテムなどチキンキャロット家の財産管理だ、もちろん僕も手伝う、いいな」

「「はい」」

「ロックさんはゴーレムの開発と調査でいいのか?王やゼンリンからは自由にやらせろと、寛大な指示が出ているけど?」

「ああ、それでいい、そうさせてもらう。場所はここがいいのだが」

「どう?バンブ?本家としてはかまわんが」

「ええ、いいですよロックさん、ここは珍しい食べ物お酒、沢山あるし自由に使ってください」


 ここでギルマスのデテイがオニギリを食べながら考える。


(モグモグ、ロック、コイツは何者だ?王や、あの恐ろしい機関ゼンリンが自由にヤラせろだと?ありえん返答なのだが?ただの電車の運転手と思っていたが……こいつ、親は王族か?そうでなければゼンリンの対応がここまで柔軟なはずがない……本家は知っているのか?)


 デテイはこっそり要注意人物のステッカーをベッタリと心の中でロックに貼り付けた。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百二九話 遺物 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます!

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