第百二三話 うがい手洗い、基本です
今晩は。
投稿です。
ユトランはバンブの手が大好きである。
意外と大きく、分厚い手。
今、その手を握り締め走っている!
幸せ状態のユトラン。
しかし、今回は不満がある。
……バンお兄ちゃん……
……なんだい?ユトラン?……
……帰ったら、反対側の手、綺麗に洗ってね……
……なに?それ?……
……石鹸付けて綺麗に洗うの!……
……ああ?分かったよユトラン、うがい手洗い、帰ったらちゃんとするよ!……
……(ちょっと違う)。
不服そうなユトラン。
そう、ユトランは委員長の手が気に入らない!
しかし二人は足取り軽く貴族街を走る抜ける!
残されたのは4名の問題児。
「え?俺が修理するの?これ、掃除じゃなくて修理だよね?」
「あ……その……これは修復でしょうか」
「バンッ!てえめぇ!おぼえてろよぉおおおっ!」
……クククククッ……
ミミッコのように笑うバン。
もう二人の姿は見えない。
姿は見えなくなったが、校舎からの響めきは絶えない。
……すげぇ……
……今の打ち合い、見えなかったぞ!……
……あいつら、手箒と竹箒でゴブリン倒せるぜ……
……どうかな、実戦と模擬戦は違う……
……また来るかな?三つ編みメガネっ娘……
……おい、正門前通れるのか?……
……穴だらけだぞ!……
その景色を見ている先生達。
とデテイ。
「問題児が増えませんか?校長?(俺、保護者じゃなかったっけ?)」
そう言ったのはデテイである。
「いやいや元気があってよろしい。あ、我が校からも要請しますが、ギルドの方かもお願い致します」
「?」
なにおかな?というお顔のデテイさん。
「騎士団と警備隊に周囲警戒要請です」
「え?」
「通学にしても寮にしても重要人物ですからね」
「うちの2名ですか」
(ああ、もうバレているな、そりゃそうだろクライマーズ198、とんでもない問題児だぞ!)
「いや、あそこにいた6名です」
「6名?」
「はい、混ぜるな危険が揃ってしまいましたかねぇ?王は何をお考えか……」
「……おう?」
「デテイさんはギルドマスターでもあられる、我が校の重要人物についてお話ししておきましょうかね」
「……いえ、いいです。まだ登校するとは言ってませんし」
ジリジリ、と校長から遠ざかるデテイ。
「いやぁそうおっしゃらずに!」
ニコニコ顔だが眼が笑っていない。
そしてジリジリ、と近づいてくる!
ぜっっったい面倒な話しだ!重い話だ!
ギルマスとしてのセンサーが警戒点滅する!聞くな!近づくな危険!のサイン!
これを出し続けている!
「いえ、俺は部外者ですし」
「いえいえ、近々ベリナ姫がギルド会館を訪れるとか?」
「さて?何のお話しで?」
(厄介ゴトだ!バンブやユトランだけでもギルドの仕事大変なのに!ドリオンの塔制覇者だぞ!前代未聞だぞ!それに制覇前には俺、バンブのパーティーメンバーだったんだぞ!それだけでも大変なのに!バンブの奴ぅうううう!)
ガシッ、と掴まれるデテイの腕。
じいさん校長と思っていたが、如何せん、とんでもない力である!
「さて、校長室に向いましょうか、美味しいお菓子がありますよ」
「菓子なんざいらん!」
デテイは校長室に連れ込まれてしまった。
その様子を見ていた問題児4人。
雨天、ベリナ、メヘ、委員長。
……ひそひそ……
……ひそひそでぇす……
……あの……それは……
……ひそひそ……だからよぉ……
その後、校内に噂が広がった。
校長とギルマスは深い仲らしい。
……まぁ、よいではないか、よいではないか……もそっと近う……←校長。
……聞きたくありません……ご無体な……あ~れ~……←ギルマス。
そういう行為と会話があったとか、無かったとか。
今回はここまでです。
以上、バンブ、ユトラン、学校訪問編でした。
次回サブタイトルは 第百二四話 屋敷にて の予定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




