↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

120/161

第百十九話 レインの過去     

今晩は。

投稿です。

朝夕、少し寒くなりました。


「レイン団長?」


(どう言うことだ!?なぜその名前がここで出てくる?)


 罠か?バンブは警戒する。


(知っていて僕達を学校に送り込んだ?ああ、そうだろうな。国王が何か企んでいないか?何を僕らに知らせたいのだ?)


「ご存じですか?」


 確かめるように、ゆっくりと話し掛ける先生。


「!……名前だけは……」


 静かに頷くユトラン。


「彼女は半年で退学していますが、一部の生徒達が、彼女の話を後輩に伝え続けています」


(伝え続ける?余程のことではないか?)


「その、レイン団長は何を?」

「当時、我が校は親が偉いと子供も偉い、となっていました。どんなに素行、成績が悪くても親の地位が一番なのです」

「それは学校として成り立つのですか?」

「ある程度は成り立ちますよ、世の中と同じです。そしてお金です、多ければ多いほど正義、正しいのです」


(まるで僕のような貧乏貴族は、悪とでも言いたげな話しだな)


「……耳が痛い話しだ、俺らギルドもつい最近まで同じような感じだったなぁ」


 そう、三大ギルドの一つ、悪名高いギルドをユトランとバンブが潰しているのだ。


「そうですか……ご苦労なされましたなぁ」

「そうでもないよ、俺は何もしていない、恥ずかしい限りだ。レインの話しは聞いているが学校側から聞くのは初めてだ、悪いな、話しを折って、続けてくれ」

「では……そんな我が校にレインさまが入学されました。初日からトラブルの連続です」


(権力と金か、レイン団長、キレたのでは?)


「そして当時の一年生、レインさまのグループ、6人が粛正されました、集団リンチですな」

「!」


 驚くユトラン。


「が、学校でそんなことが?」

「はい」


(学校とは?お金払っているのに、授業料払って集団リンチ?粛正だと?)


「6名中4名は死亡、残り2名のうち、一人は事故死とされていますが自殺です」

「「!」」


 絶句するバンブとユトラン。


「残ったのはレインさま一人。そのレインさまも呪術で縛られ、酷いことをされていたようです」

「酷いこと?」

「ここでは言えません」

「学校内で殺人があれば大問題でしょう?それに呪縛、元老院は?貴族会は?」

「権力と金で伏せました」

「被害者の親も周囲もねじ伏せたと?……ユートニア、抑えろ」

「……」

「ユート!」


 ユトランは今にも本格高速詠唱を解き放ち、周囲を吹飛ばす寸前なのだ!


(あの無数の傷痕は……消えなかったあの意味は……ゆるさない……ゆるさん……ユトランのお姉ちゃんを……)


 そっ、と手を握るバンブ。


「!……ご、ごめんなさい……バンお兄ちゃん……でも……」

「ユトラン、塔の世界だけじゃない、この世界は死が溢れているんだ。理不尽な暴力、巨大な権力、生き残るのは大変だよ」

「でもでもバンお兄ちゃん!学校はお勉強するところでしょう?死を持ち込んではダメだよ!」


 涙目で訴えるユトラン。

 レインの身体中に走る無数の傷痕。

 今は消えたが、ユトランは見ているのだ、斬り裂かれているレインの身体を。


「その通りですな……続けますぞ。あなた方がこの学校をどう選択されるかは分かりませんが、我々教師にとっても大事な話ですので」


(デテイさんは全部知っていたのか?ああ、ギルマスという地位なら知っていて当然か?そしてこの案内役の先生だ、この人、校長とか学校の権力者ではないのか?勝手に判断して話しているし、どうだろう?)


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第百二十話 明かされた物語 です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。