第百十八話 過去の話
今晩は。
投稿です。
授業内容が面白い、と感じたバンブとユトラン。
先生の話に引き込まれていく。
「記録によると、王都から王位継承権5位の王子が塔に登った」
……あぶなくね?……
……無謀?勇敢?……
……無謀だね、もっと自覚しないと……
「まぁ諸君の推察通り、オリオンの塔5階で暗殺された。『死して恨まず』どころではない、大問題になった。これから塔についての規制というか取り決めが崩れ始めた」
ここで付き添いの先生が小声でバンブに話し掛ける。
「バニッシェンさん、塔に興味がおありか?」
「……はい、この授業、興味あります」
「……ユートニアも、もっと聞きたい」
「ふふ、では続きは後日と言うことで」
「「!」」
そう言って次の教室を訪れる。
なかなか商売上手の案内先生である。
ここでデテイがバンブとユトランに話し掛ける。
納得しないお顔をしていたからだ。
そりゃもっと聞きたかっただろうに。
「今の話しは1500年も前の話だ」
「「え!?」」
「塔の歴史の教科書に記してある」
「そんな昔なんですか!?」
「ああ」
「よくご存じですねデテイおじさん」
ギルドマスターだからか?まさかそんなことはあるまい。
色々とデテイについて考察し始めるバンブ。
「この事件は必ずと言っていいほど試験に出るんだ」
「「!」」
ここで付き添いの先生が笑い出す!
「ふぉふぉふぉ……そうでしたなぁ」
「……デテイおじさん、もしかして?」
「ああ、おれはここの卒業生だ」
ビックリするユトラン。
「バン、興味あるなら教科書やるぞ、昔のでよかったら……確か屋根裏にあったはず」
「!」
「ユ、ユートニアも欲しいです!」
「通学されれば、最新版の教科書が手に入りますぞ、ふぉふぉふぉ。あ、一般書店では入手不可ですぞ」
ここでバンブが質問する。
「……有料ですよね?」
「それは当然です、授業料とは別です」
多額の借金があるバンブは、モノが動くとお金も動く、という真理をなによりも実感しているのだ。
しかし今回は全額、王さま負担!クライマーズ198の名は絶大である!
1500年の先人も未踏である。
(3ヶ月の限定だけど、寮に入った方がいいのかな?あまり出歩くとよくない?)
そして校内を一通り見て回り、客室に通される。
「どうでしたかな?我が校としては3ヶ月とは言わず、卒業まで通学してもらってもかまいませんが?」
どうやら案内の先生、バンブとユトランが気に入ったようである。
「一度、家に帰ってユートニアと相談します」
「そうですか、いい返事を待っています。そうですなぁ、見学の感想を聞きたいですな」
「!」
これは当然であろう。
どのような印象だったか、これほどの腕を持つ人物二人。
案内役の先生としては是非、感想を聞きたいのだ。
最初に答えたのはバンブだ。
「そうですね、良い学校だと思います、貴族街にある学校とは思えません。もっと厳しいというか、序列のある学校かと思っていました」
「ユ、ユートニアは……楽しかったです」
静かに聞いていた案内役の先生。
「……まぁいずれ耳に入ることでしょう」
「「?」」
彼は重い口を開いた。
「誤解が起きないように、学校側の私がお話ししましょう。デテイさんはある程度ご存じかと?」
「まぁ……な」
「「!」」
「あまりいい話ではないしな、首謀者というか中心人物は知人でもある」
「知人?デテイさん?どう言うこと?」
(誰?知人!?前もって話してよ!)
とか思っているバンブ。
(いや、先入観抜きに学校側の話が聞ける?重い話か?ユトランに聞かせても大丈夫な話しなのか?)
「まず、中心人物、この学校の序列や悪い貴族体質を壊したのは、ナルオーエル・レインという人物です」
「「!」」
「そう、今のブンドル騎士団騎士の団長レインさまです」
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




