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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百九話 雨天     

今晩は。

投稿です。

連休はどうでしたか?

MAYAKOは連日バイトで、お家では地震のお片付けなど、忙しい日々が続いています。


「弓に興味ありでぇすか?」


 メヘがユトランに話し掛ける。


 ……!……

 ……メヘちゃん!?……


 クラスメート達がザワつき始める!


「は、はい……」

 

 戸惑いながらも、弓への好奇心は隠せない。 


「触って見るでぇすか?」

「え?だ、だめですよ!大事な武器!」


 そう、武器は大事なのだ。

 命を奪ったり、救ったりする大事な武器。

 ユトランは前リーダーに弓を取られたり、折られたりして悲しい目に会っている。

 武器は簡単に手渡してはいけない。


「ベリナさん、ユトさんが和弓に興味があるそうでぇす!」

「え!?」

「お?嬉しいねぇ、使って見るかい?」


 あっさりと手渡すベリナ。


「えっ!?」


 手にしたユトランはただ驚くばかりである。


「だ、大事な弓でしょう!?」

「ああ、だからユートは大事に扱ってくれるんだろ?」

「!」

「ほれ、使って見なよ!」


 第一印象は、とにかくデカいである。

 2m以上あるのだ。

 ユトランの身長、腕の長さ、どう見ても不似合いである。


(あ、これ笑われるヤツ)


 嘲笑だ、バンブは確信した。


「ん?」


 誰一人笑わない。


(僕は……捻(ひね)くれすぎているのかな?)


 皆、真剣にユトランの仕草を見ている。

 その視線、バンブは値踏みと見た。


「おい、兄弟、誰も笑わないし、ガンバレとしか思わないぜ」

「!」


 いつの間にかバンブの横に立つ剣士。


「妹さん?」

「ああ」

「ふぅん」


(僕より10?15㎝は高いかな?)


 身長である。


(なんだろう?横から動かないけど?)


「?」

「なぁ、こっちはこっちで剣で模擬戦してみないか?」

「え?」

「お前、つええだろ?」


 突然の挑戦に躊躇うバンブ。


(どうする?多分この人、強い)


 実際立ち並ぶと、その強さがヒシヒシと伝わっている。


(前言撤回!レイン団長?いや、それ以上だ!)


 バンブの本能がやめておけ、と警告する。


「俺はバイヤバイ・雨天(うてん)、隣の国の戦士だ」

「僕はバニッシュン・ハート、あっちは妹のユートニア・ハート。雨天くんはなんでこの学校に?」

「はははっ、俺、読み書きできなくてよ!」

「え?」

「剣には自信あんだけどさぁ、地元じゃいじめられて、それに恥ずかしくてこっちにきて勉強なんだ。お、妹さん、放つようだぜ?」


 大きな弓を持ち替えたり、斜めに構えたりしていたユトラン。

 その動作が変わり、ぐっ、と弓を握り締め矢を構えた。


 ……あっ!?……


 弓を引く速さはゆっくりであった。

 それも途中までで、フッ、と動作が速すぎて分からなくなる!


「えいっ!」


 気合いと共に一瞬だけ弓を起し、手首に変化を付け放った!


 みよん!


「え゛?」


 固まるバンブ。

 と、周囲。


 矢は大地に向ってまっしぐらである!

 しかしベリナだけは違った。

 脅威の眼で矢ではなくユトランを見る!


 矢は大地に刺さると、誰もが思った。

 しかし、矢は震えながら大地を這うように進み、途中から急角度に浮き上がり、的に!


 チュイン!


「ああっ!おしいいっ!」


 残念がるユトラン!

 矢は、的に当たらず、掠めて落ちたのだ。


「……え?」


 周りの静けさに気がつくユトラン。

 あ、なんかマズいかも。


(当てないといかなかった?かしら?)


 自然と視線はバンブに向う。

 そのバンブは、雨天と対峙していた。

次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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