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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百六話 学校は     

今晩は。

投稿です。


「デテイおじさんを通して、お話ししたんだ」


 用意していたセリフを喋るバンブ。


「お、さすがはギルドマスター!あ、こっちだぜ!職員室!歩きながら話そう?えっと……ばにっすえん?バンでいいか?」

「ふふ、いいよ」

「じゃ、あたいはベリナでいいぜ」


 じっ、とベリナを見ているユトラン。


(悪い人ではなさそうだけど、バンお兄ちゃんとの距離が近い……)


 チリチリと、嫉妬の炎が燃え上がり始める。

 その視線に気づき、ユトランに近寄り鼻を鳴らすベリナ。


 ……ふんふんふん?……


「え?」

「なぁユート、匂い消し使っているのか?」

「え?」

「バンもだけどさぁ、なんか同族の匂いがするんだ。メスの獣人族の友達とかいるのか?」

「!」


(ルンルンのことだ!)


 げしっ!


「っいて!」

「ベリナさん!失礼ですぇっ!」

「蹴るなよ!メヘ!あたいじゃなかったら、骨折してるぞ!」

「女の子の匂いとか、お客様の匂いとか嗅いだり評価してはいけませんでぇす!それにその言葉使い!敬語を使って下さいっ!」


 驚いたのはバンブだ。


(え?この子、ゴーレム!?)


「君は?ゴーレム!?」


 制服らしきモノも着用しているが、どうみてもチェック模様のメイド衣装である。


(コスプレか?)


 この異世界、コスプレあり、です。

 メイドさんの他、聖女コスプレ、勇者コスプレ、賢者、魔法使い、ゴーレム、魔王、魔将軍、色々とあります。

 見分け方は場所が非戦闘区域、装飾品が華美で実用、戦闘向きではなく、優雅に魅せる者、明らかにプレイしている者、コスプレです。


「はい、ゴーレムです、コスプレではありませんでぇす、ふふっ」


(どういうことだ?このゴーレムの動き!滑らかな発音!こんなゴーレムが存在しているのか!?)


「この学校の?生徒?まさか!え!?この学校の誰かが作ったの!?」


 ゴーレムに意識を奪われるバンブ。


「ふふっ、私はここの生徒でぇす。この学校でより人族を理解するように勉強している機体でぇす。こちらへどうぞ、デテイさま、バニッシュンさまとユートニアさまも!あっ!申し遅れました!私、メヘイドケイン・愛染改と言いまっす、メヘとお呼び下さい、以後お見知りおきを!」


(ベリナ!お客様の案内は立派でぇす!だけど、今日日直でしょう?)

(あ、そうだった!わりぃ、あとお願いするぜ!)


「ユート、あたい、悪気はなかったんだ!気を悪くしたらゴメンよ!今日日直なんだ!またあとでな!」


 軽く手を振り、走り去るベリナ。

 思わず手を振り返すユトラン+笑顔。


「バンお兄ちゃん、またあとって、どういうことかな?」

「さぁ?」

「あ、ベリナの言うこと、気にしないで下さぁい、勢いとその場の反射で喋っていますから。あここで靴を脱ぐでぇっす!」

「?」

「ここからは学校、校舎内でぇす、内と外の境界でぇす!」

「境界?」


 結界でもあるのかしら?とか思うユトラン。


「呪術?」

「はい、ここから先は学びの場所、土足厳禁でぇす!この学校の決まりでぇす!」

「へぇ、変わっているね、初めて聞いたよ」


 靴からスリッパに履き替えるバンブ達。

 もちろん、スリッパを用意したのはメヘである。


「学校は学びの場所、算学や語学ばかりではありませんでっす!」

「え?」

「学友と遊びまくり、生物活力を高める場所でもありまっす」


(生物活力?古文書にあったような?どこかで見た気がするけど、ここは貴族の専用というか王都の特色が強い学校だったはず、方針が変わったのかな?)


「ここ、南区で貴族の住宅区だよね?」

「はいでぇす、なにか?」

「方針が変わったの?思っていたのと違う。王都の階級制度が反映しているって聞いたけど」

「それは……あ、ここが職員室でぇす!」


(((職員室はいいから!『それは』の続きはよ!)))


 今回はここまでです。


次回サブタイトル 第百七話 学校の の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

連休はバイトが忙しく、投稿が止まるかも知れません。

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