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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百三話 その前に作戦会議      

今晩は。

投稿です。


「見学に行くけどさ、王都からの命令は身を隠せ?それだけ?」


 ここはお庭の食堂。

 まぁ食堂とは言っても天井はない。ただ並べてある料理は全て一級品の素材で構成されたものばかりだ。


「もぐもぐ」


 困り顔のバンブ。

 手配は全部こちらか?

 これだから上の奴らは!命令するなら、ちゃんと手配しろよ!

 とか思っているバンブ。

 もちろん顔には出さない。

 見学に行くと決めはしたが、何も動いていないのだ。

 作戦会議(打ち合わせとも言う)兼夕食、賑やかな時間である。


「はい、バンブ様それだけです、学校辺りが盲点でよかろうと」

「……なら名前は隠した方がいいな、198も。それと容姿も、眼鏡でもするか?」

「そちらの方はご用意いたしました、制服の方は決まり次第発注いたしますじゃ」

「……なんで僕の分もある?」

「おや、ご一緒に通学では?ふぉふぉふぉ」


 何やら含みのある笑い声である。


「僕の場合、身を隠すくらい屋敷で充分だろ?」


 ギロ。


 誰かの視線が背中に突き刺さる。


 ……しくしく……一人はイヤだよう……


「ま……まぁあそこの図書館、いがいとデカと聞くし見学後、よければ3ヶ月くらい通ってみるか」


 勅命はできるなら、聞かなかったことにしたかったバンブ。

 塔に登れないなら、古文書の調査とか考えていたのだが。


 バンブの計画ではその3ヶ月間で、ユトランは料理教室や裁縫、刺繍など気のいい商店街のおばちゃん達と過ごせば、とか考えていたのだ。

 おばちゃん達には子供や知り合い、沢山いる。

 きっとユトランにとって、いい環境のはずだ、と。

 それに井戸端特殊コミュニティは無敵の噂情報網も持っている。

 まぁ地域限定だが。

 そんな中で少しでも暮らせば、得るものが沢山あるのでは?とか思っていたのだ。

 しかし、出てきたモノは学校である。


(さすがにユトラン一人行かせるのは心配だな)


 そう、バンブは心配症の一面がある。

 いや、それはバンブの知らない気づかない感情、独占欲か?


「ロボウ、僕とユトラン、ブンドル全学校の見学、手配をいいかな?」

「はい、設定はギルドマスターのデテイさまの親戚、お名前はバニッシュンさまとユートニアさま兄妹で」

「何その名前?」

「バン様、ユトさまで通じます」

「おお、いいじゃん!それモグモグ」


 最近食べ過ぎのルンルン。


「通学にはここから電車を出すぜ、俺に任せな」


 いつの間にか半壊したチキンキャロット家に住み続けているロック。

 え?こんなうまいもん食えるのに、なんで出なきゃいけないんだ?

 ほれ、俺も一応クライマーズ198だし、パーティーメンバーだし、な?

 とか言って、グリガンゲナン達を修理し、飛行ゴーレムを解析する日々。


「モグモグ……そういえば最近レイン団長こないね」


 何気ないユトランの一言。

 一同静まる。

 なんか悲しそうなロック。


「モグモグ、レイン団長はクライマーズ70からクライマーズ198になったんだ、公務が忙しいだと」


 ルンルンはロックの鋭い視線に気がつかない。


(おい、ルンルン?なんで知っている?どこの情報だ?)

次回サブタイトルは未定です

毎回ご愛読ありがとうございます!

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