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ラインハトルの塔 (2026.6)  作者: MAYAKO


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第百一話 分家を大事にする本家     

今晩は

投稿です。


「しかし本家殿、今更借金の請求とは?」

「真偽不明の者もいる、まぁそれで残りは今までの三分の一程度か」

「それでも!」

「ああ、青き飛竜の鱗、飛行ゴーレムの価値次第では借金生活が終る」


 ああ、終る、と確信するロボウ。

 飛行ゴーレムは戦ってその価値を充分理解したつもりだ。

 コピーはできなくとも、その技術の一片でも解析できれば、軽く他国を凌駕することができる。


「……」

「どうした?ロボウ?」

「王族が簡単に手放すでしょうか?」


 色々な世界を見てきているロボウ、バンブの血は貴重だ、手放すはずがない。

 そう確信している。


「どうであろう?我らは正攻法でいく、それ以外道はない」

「ですな」

「ロボウよ、キッチリとアイテムの管理、いいな?」

「はい!」


 会話をしながら、きれいになっていく宴会場(庭ですけど)。

 几帳面コンビが片づけているのだ、その場所は元より綺麗になっていく!


「それから、オリオン・ドリオンの塔についてだが」

「?」

「オリオン・ドリオンの塔は3ヶ月、立ち入り禁止になる」

「!」

「王都から調査隊が来る、終るまで一般公開はナシだ」


 ああ、本格的にラインハトルの書を探す気か?

 後は塔の変化の調査?しかし調査隊は50階くらいまでがやっとのはず。

 ロボウはそう思った。

 簡単には見つかるまい、あのバンブの父上だ、同じ感性か真逆の思考を持つ者しかたどり着けないだろう。

 ならば、バンブ様に?


「協力要請が?」

「ああ、レインは断れないだろうな」

「ではバンブ様も?」

「いや、バンブとユトランは3ヶ月間、勅命が下った」

「!」


 一瞬、ロボウは思った!罠か!?

 ならば我が故郷へ逃がす!あの二人、助けたい!


「南区の学校に3ヶ月間編入だ」

「は?」

「最初はルンルンからの進言で、ユトランだけだったのだが、側近に話したらバンブも入れろと」

「はい?そ、それは……しかし!」

「ああ、バンブはチキンキャロット家当主だ、それに傭兵生活も送っている、同年代とは生きてきた場所が違いすぎる。まぁそれでも集団生活を学ばせろ、とのことだ」

「……ユトランさまはともかく、バンブ様が……うまくいきますか?」

「さぁ、いい経験になればと思うが。3ヶ月は塔に登れないのだ。それに街の復興もある、同年代から得るものはあるのではないか」

「塔の調査と街の復興が終るまで、バンブ様とユトランさまを隠すということですか?色々と人が群がりそうですが?」

「それが王都の考えだろう、借金の話しも新たに出ているし、クライマーズ198の名前につけ込み貪る奴らが出てきている」

「金と権力の匂いがしていると?」

「ああ、塔の調査と街の復興が終るまで、バンブ達を隠す」

「ではレインさまとロックさまは?」

「ふふっ、大変だろうなぁ」


 まさに他人事である。

 この辺は割と冷たいファントムであった。

 そう、分家と本家の繋がりは強くしたい、ファントムにとってレインやロックは部外者である。

 ユトランはバンブのパートナー、パーティーメンバー。

 冷たくはできない、冷たくすると、バンブに嫌われるのは必定。

 それは避けたいのだ。

 一族のためにも。

 そう、キャロット家は未来永劫、栄えなければいけないのだ。


次回サブタイトルは未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます!

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