母さん
「くそ〜負けた。」俺は画面を見て嘆いた。そう、何があったかと言うと、カノンが技を仕掛けた途端に俺は地面から落ちた。そして、何度も落ち続け負けた。
悔しい。なんで、こんなに負けるんだと思っていると『お兄ちゃんなんで勝手に落ちるの!?』そんなこと言われたって、落ちたくて落ちてるわけじゃない。それよりも俺はカノンに聞きたいことがあった。
「あのさ、カノン。なんでお前、学校行ってないんだ?」俺がつい口に出すと、カノンは
『なんでもいいでしょ!それより私がお兄ちゃんをス◯ブラで普通に戦えるように鍛えてあげる』なんて優しいんだ。でも俺ガチでやりたくない。そう思いつつも親が帰って来るまでやり続けた。
『ただいま〜』お母さんが帰ってきた。
『おかえり〜お母さ〜ん』カノンは嬉しそうにお母さんの元へ行った。
「おかえり。母さん。」俺は遅れて返事をした。
『2人とも、今日は何してたの?お母さんは仕事で足が疲れた〜』母さんの仕事は調理師だ。ずっと立ち仕事、お疲れ様です。と思い
「俺が足叩いてあげるよ。」と言うと母さんは両手を顔の位置で揃えて
『ありがとう、レン。今日の夜ご飯はみんな大好きカレーでーす。』母さんは明るい声でそう言ったけど、正直言って食べ飽きた。でもカノンは
『やった〜カレーだ!』なんていい反応をするんだ。俺も何か言わないと、
「ワーイカレーダー」やばいっ棒読みになってしまった。すかさず母さんが
『ちょっとレン。凄い棒読みよ。もっとカノンみたいに喜ばないと』
「でも、母さん調理師なのにいつも手抜きじゃん。」俺は思ったことを言ってしまった。まぁ事実、母さんが作るご飯はいつも市販のものを使っている。俺が小学生のとき、母さんが調理師だと言う機会があった。そしたらみんなが、『いいな〜家でのご飯も豪華なんだろ、うらやましぞこのやろ!』『えっ、レンくんのお母さん調理師なの?!お菓子作りとか家でやってたりするの?』などと言われた俺は、「全然、ご飯も豪華じゃないし、お菓子とかも作ってくれねーな。」そう言うと、『嘘つくなよ』『そうだ!そうだ!』いや、嘘じゃないんだけどな…
みたいなことがあったな。




