第十三話 お食事会
いつもの投稿時間より遅くなりました。
すみません。
時刻は十四時を少し回ったあたり、店を出て飲食店を探すため、少し歩いていた冴太一向。
休日もあってかこの時間の銀座は、人通りが多かった。
「ちょっと! 人多過ぎでしょ!」
遂にこの人混みに対して不満を口にしたシャーリー。
「まあまあ、落ち着いてシャーリー。もうすぐ着くから」
シャーリーを宥めながら歩く涼花。
しかし、クルルは人混みの多さより、自分達に目が向いている事に疑問を感じていた。
すでにコスプレは解除したのになぜ皆こっちを見ていくのか。
「クルル達まだどこか変なの? 皆こっち見るの」
クルルが感じていた事は、冴太も涼花も店を出たときから感じていた。そしてその原因についても。
「ん――これはもうどうしようもないかな? クルルちゃんもシャーリーもかわいいし。一種のかわいさの罰かな? 気にしなくていいよ」
涼花はクルルとシャーリーのかわいさが原因と感じていたみたいだが、冴太は涼花もその原因に含まれていると感じていたのだった。
「さっ! 着いたわよ。流石にこの時間だし空いてるみたいね」
そこはイタリアンのお店で、お客もちらほらとしか居なかった。
店に入り店員に六人掛けのテーブルに案内され、女性陣三人、男性陣二人に分かれ腰掛けた。
「はぁ――疲れた――」
涼花が自分の家かのように机に両手を伸ばし突っ伏した。
「涼花下品なの」
クルルが涼花の行動を指摘したが、涼花はそんなのお構い無しとばかりに突っ伏し続けた。
「いいのいいの。ほんっっっっとうに疲れたんだから。少しだけこうさせといて」
勿論疲れた原因はルベルトの一件だ。体力的には全然疲れていないが、精神面で疲弊したのだ。
「まぁーなんだ。ありがとな」
冴太が少し照れながら涼花に感謝の気持ちを口にした。
「どうしたのよ、改まって。別に私も行きたかったからいいのよ。それより何頼む?」
涼花が机に突っ伏したまま、メニューを広げ料理を選び出した。
両サイドからもシャーリーとクルルがメニューを眺め、シャーリーが一つのメニューを指差した。
「私これにするわ!」
そこには、シェフのオススメ海鮮パスタと書かれていた。
「あ――っ私もそれにしようと思ってたのにー。だったら私はこっちにするよ。ちょっとシェアしようね」
そう言い涼花はピリ辛ペペロンチーノを指差した。
「適当に頼んでシェアしたらいいだろ。あとパスタとピザ一つずつ適当に選んでくれ」
冴太の発言にそれもそっかと、思った涼花は、あと一つのパスタをクルルに選ばした。
「クルルちゃんあと一つ好きなの選んでいいよ」
クルルの目の前までメニューを持っていき、クルルが選ぶのを待った。
「これにするの」
クルルが最後の一つを選び終わった所で、涼花がお店の人を呼んだ。
「ご注文をお伺いします」
「えーと、これとこれとこれ、あと、マルゲリータお願いします。それと……皆飲み物どうする?」
涼花の問い掛けに、シャーリーが真っ先に答えた。
「そんなの赤ワインに決まってるでしょ」
シャーリーが然も当たり前かのように答えたが、その発言に涼花と冴太は焦り出した。
「クルルは白ワィ…………」
「俺はエー…………」
「ちょっっと! あんた何考えてるのよ! 今いくつなの!?」
涼花がシャーリーに詰め寄り、激昂したが、シャーリーは何でそんなに怒っているのか分からず普通に答えた。
「今16よ」
シャーリーの答えに涼花は自分の席に座り直し、溜め息をついた。
「はぁ――ここは日本なの。どこの国か分からないけど、そっちが良くてもこっちは二十歳になるまでお酒はダメなの。わかった? で、二人もなにか言った?」
涼花の目線を受けたクルルは首を横に振り、次に涼花の目がルベルトに向いた時、クルルがルベルトを穴が開く勢いで睨んだ。
その甲斐あってか、ルベルトも首を横に振った。
「はぁ――あっ、お水五つお願いします」
涼花が再び机に突っ伏した形で無事注文が終わった。
「かしこまりました」
店員が愛想笑いを浮かべ店の奥に消えていった。
「ワインは飲めないみたいだけど、こっちに来て初めての料理だし楽しみね!」
シャーリーが無邪気な子供の様な笑顔を浮かべ、料理を待つ中、涼花は机におでこを置き溜め息をつくのであった
次の投稿は2月25日の朝になります。




