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ヨルから生まれた物語【第二部連載中】  作者: 灯ノ森みつき
【第二部】第四章《花冠》

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2-46話 夜に沈む

第二部 撰択編


太陽が夜に沈んだ。


彼女にとっての、光は消えた。


横たわる男は、まるで眠っているようだった。


閉じられた金色の瞳。


腰にとどくほどの黒髪は

流れるように寝台からこぼれ落ちている。


死してなお、兄は変わらず美しかった。


怖いくらいに。


〈お前でいい〉


言われた娘は、自らの腹に手をやった。


もうすぐ、夜は離れてしまう。


そうなる前に、繋ぎ止めなくては。


そのための鞘は、ここにある。


――娘は、剣を突き立てた。


愛しい兄の亡骸へ。


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