2-26話 ずっと、一緒に
第二部 撰択編
Yuleは、今日も綺麗だった。
テラスから屋上に上がり、
Lunariaは月を見上げていた。
最近のYuleは、いつもこの辺りにいる。
月が夜空を移っていくように、
Yuleのいる場所も毎日少しずつ変わる。
「もうすぐ、あなたのお祭りよ。」
もうすぐ夏至がやってくる。
昼が長く、夜が最も短くなる日。
劍国ではヨルが眠る日、と呼ばれていた。
「街ではみんなが踊っていて、屋台や露店もいっぱい出るんだって。」
Lunariaも、幼い頃に一度だけ、兄に連れられて街の祭りを訪れたことがあるらしい。
けれど、まだ小さすぎて何も覚えていなかった。
「……あなたも私も、行けないのね。」
王はその日、神殿で過ごさなければならない。
これからずっと、
街の祭りを見ることはないのだろう。
「ちょっと、残念。」
遠くに街の灯りが見える。
王宮の灯りは、とうに落とされている時間だった。
「ね、Yule。」
《――――》
Lunariaの声に、夜が応える。
金色の瞳が、街の灯りを映していた。
◆
ねぇ。
私達。
ずっと、一緒にいられるかしら。
――それは、いつの、誰の願いだったのか。
――ヨルに呼ばれた皆様。
ここまで読了下さり、ありがとうございます。
物語はこれより第二部 第三章《芽吹き》へと続きます。
ヒノモリの所へある日突然やってきたヨル。
ヨルは糸を撚るように、物語を書き続けろと夜な夜な作者の背後から囁いて来ます。
おかげで目の下のクマが酷くなりました。
どうやらヨルのご利益に「健康」はなさそうです(笑)。
夜に寄る皆様は……。
……。
ちゃんと、寝てくださいね?☺️
この先もヨルを見届けてみたいと思っていただけましたら、ブックマーク、評価などでそっと応援していただけると嬉しいです☘️
★ひとつでもつけていただきますと、
ヒノモリの中のLunariaが、Yuleと小躍りするようです。
……そのあとつまずいて、恥ずかしそうにしています(笑)。
これからも、
ヨルに寄るお仲間がもっと増えますように⚜️
灯ノ森みつき




