↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
189/282

第189話「交わらぬ命令」

再会が、必ずしも喜びになるとは限らない。

背負うものが違えば――同じ場所にも立てない。

蒼月亭、昼。


いつもの賑わい。


「パン追加ー!」


「今行くにゃ!」


慌ただしい空気の中――


扉が開く。


「……」


一人の男が立っていた。


重い気配。


見慣れた顔。


「……ダリウスさん?」


レンが目を丸くする。


レオンも続く。


「久しぶりですね。」


だが。


「……ああ」


返答は短い。


どこか、ぶっきらぼう。


空気が微妙にズレる。


ルナが小さく呟く。


「……機嫌悪いね」


リディア

「……違う」


「背負っている」


■ 再会


カイが前に出る。


「お久しぶりです」


「元気そうでよかった」


ダリウスは一瞬だけ視線を逸らす。


「……ああ」


それ以上は続かない。


明らかに様子が違う。


■ 王命


「本題に入る」


ダリウスが言う。


「フェルディア王の勅命だ」


空気が変わる。


ミレーヌが腕を組む。


「……やっぱり来たかい」


ダリウスは続ける。


「紅陽の管理下入り」


「及び」


「技術の提供」


一拍。


「拒否した場合は――」


言葉を選ぶ。


「実力行使も許可されている」


■ 違和感


レン

「おい……」


レオン

「本気かよ」


ルナが笑う。


「にゃはは」


「嫌そうだね」


ダリウスは何も言わない。


だが。


拳がわずかに握られている。


■ ルミアの介入


「その交渉、私が受けます」


静かな声。


ルミア。


ダリウスの視線が向く。


「……おまえが、か」


「はい」


一歩前に出る。


「第三者として」


■ 外交


ルミア

「まず確認します」


「この命令は」


「“制圧”を前提としたものですか?」


ダリウス

「……違う」


「だが」


「結果としてそうなる可能性はある」


ルミア

「では、提案します」


一拍。


「紅陽は独立拠点として機能しています」


「管理ではなく」


「協力関係を結ぶべきです」


ロークが小さく笑う。


「いいね」


ダリウスは目を閉じる。


「……理解はできる」


一瞬の間。


「だが」


「命令だ」


■ 決裂


ルミア

「……そうですか」


「では」


「交渉は成立しません」


ダリウス

「……ああ」


■ 選択


ダリウスが言う。


「全体戦は避けたい」


「無駄な被害が出る」


一拍。


「リディア」


「一騎打ちで決める」


■ 緊張


カイ

「やめてください」


ダリウス

「……これしかない」


リディアが前に出る。


「……いいだろう」


■ 決闘前


外。


風が吹く。


二人が向かい合う。


「……久しいな」


「……ああ」


短い会話。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。