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第124話 仕入れの旅

紅陽の武器屋には、

少しずつ客が訪れるようになっていた。


最初は商売仲間。


そして行商人。


良い武器は、自然と人を呼ぶ。


だが――

売れるということは、在庫が減るということでもあった。

昼過ぎ。


ロークの店には、また一人の客が訪れていた。


旅装束の男。


どうやら行商人らしい。


店の中に入ると、棚に並んだ武器を見渡す。


「へえ……」


興味深そうに一本のナイフを手に取った。


刃を光にかざす。


「これはいい」


セラが元気よく言う。


「いらっしゃいませ!」


アリアも微笑みながら軽く頭を下げる。


「ごゆっくりどうぞ」


男は棚の武器を一つ一つ見ていく。


短剣。


長剣。


ナイフ。


どれも丁寧に仕上げられている。


男が言った。


「噂通りだな」


セラが聞き返す。


「噂?」


男は笑った。


「行商人仲間の間で話題になってる」


「紅陽にいい武器屋ができたってな」


アリアが少し嬉しそうに言う。


「カイが作ってるんです」


男は頷く。


「なるほど」


そして短剣を一本手に取る。


重さを確かめる。


「いい武器だ」


さらにナイフを手に取る。


「これも売れる」


ロークが腕を組んで見ていた。


男は棚をもう一度見渡した。


「いくつか買う」


ロークが笑う。


「毎度あり」


男は指差していく。


「ナイフ三本」


「短剣二本」


「この長剣も二本もらう」


セラが嬉しそうに言う。


「ありがとうございます!」


ロークが武器を袋に入れる。


男は金貨を置いた。


「また来る」


ロークが頷く。


「いつでも来い」


男は店を出ていった。


扉が閉まる。


店の中が少し静かになる。


ロークは棚を見た。


そして呟く。


「……」


「この分じゃ」


「売り切れちまうな」


セラが棚を見る。


確かに武器が減っている。


アリアも頷く。


「結構売れたね」


ロークが腕を組んだ。


「ジャンク品の買い付けに行ってこないとな」


レンが言う。


「もう行くのか?」


ロークは頷く。


「武器は材料がないと作れない」


「今のうちに集めてくる」


レオンも言う。


「確かに」


ロークは店の奥へ行き、旅の準備を始める。


袋を用意する。


馬を連れてくる。


セラが聞く。


「どこまで行くの?」


ロークは答える。


「街だ」


「武器屋や鍛冶屋を回る」


「壊れた武器やジャンク品を買ってくる」


アリアが言う。


「カイが直すんだね」


ロークは笑う。


「そういうことだ」


準備が終わる。


ロークは店の入口で二人を見る。


「店番頼む」


セラが元気よく言う。


「任せて!」


アリアも頷く。


「大丈夫」


ロークは言った。


「売り切れたら閉めていい」


「無理して開けておく必要はない」


セラが笑う。


「そんなに売れるかな?」


ロークも笑った。


「売れるさ」


馬に乗る。


そして振り返る。


「行ってくる」


セラが手を振る。


「いってらっしゃーい!」


アリアも軽く手を振った。


ロークは街道へ走り出した。


紅陽に残ったのは――


美女店員二人の武器屋だった。

紅陽の武器屋は順調に売れ始めました。


その結果


・武器不足

・ローク仕入れ旅


が始まります。

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