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122/289

第122話 武器屋らしく

紅陽に鍛冶屋が生まれ、

カイの工房では毎日ハンマーの音が響いていた。


修理された武器。

完成した防具。


それらは少しずつ、

ロークの店へと運ばれていく。


紅陽の武器屋が、形になり始めていた

鍛冶場が動き出して数日が経った。


朝から、カン、カン、と金床を打つ音が紅陽に響いている。


蒼月亭の隣にできた工房では、カイが黙々と作業をしていた。


炉の火は赤く燃えている。


真っ赤になった鉄を取り出し、金床に置く。


ハンマーを振る。


カンッ。


カンッ。


その音は、村の新しい日常になりつつあった。


修理されたナイフ。


研ぎ直された短剣。


仕上げられた長剣。


防具も少しずつ整えられていく。


完成したものは、ロークが受け取りに来る。


「できたか?」


「はい」


カイは完成した武器を差し出す。


ロークはそれを手に取り、重さや刃を確認する。


「いいな」


「親父の仕事に近い」


カイは少し照れたように笑う。


「まだまだです」


ロークは武器を布で包む。


「店に並べる」


「はい」


こうして完成した武器は、次々とロークの店へ運ばれていった。


村の入口にある武器屋。


以前は棚もまばらだったが、今は違う。


ナイフが並ぶ。


短剣が並ぶ。


長剣が並ぶ。


防具も飾られている。


レオンが店の中を見回した。


「武器屋らしくなってきたな」


レンが頷く。


「いい武器ばかりだ」


フィオも棚を見る。


「王都の武器屋より良い製品が並んでるぞ」


セラが嬉しそうに言う。


「ワクワクするね!」


アリアも微笑む。


「見ているだけでも楽しい」


セリアも頷く。


「これだけ揃うと店らしいね」


ロークは腕を組んで店内を見渡した。


そして言う。


「問題は客だ」


レオンが笑う。


「誰か買いに来ないかな」


レンが言う。


「宣伝してこないと」


ロークは言った。


「前に行商人仲間には伝えてある」


「紅陽に武器屋ができたってな」


フィオが聞く。


「それで来ないのか?」


ロークは肩をすくめる。


「ここまで足を運ぶ人は珍しい」


「場所が場所だからな」


確かに紅陽は辺境だ。


普通の商人がわざわざ来る場所ではない。


レオンが言う。


「ま、徐々に増えていくだろ」


レンも頷く。


「いい武器があるなら、噂は広がる」


アリアが言う。


「冒険者も来るかもしれない」


セラが言う。


「魔物多いしね!」


リディアは店の入口に立っていた。


そして言う。


「武器は人を呼ぶ」


ロークが笑った。


「その通りだ」


彼は店内を見回した。


並んだ武器。


整った棚。


輝く刃。


「いい店だ」


そして椅子に座る。


「後は客を待つだけだな」


レオンが笑う。


「そのうち来るさ」


レンも言う。


「焦ってもしょうがない」


セラが店の中を見て言う。


「でも楽しい!」


アリアも微笑む。


「紅陽が村らしくなってきたね」


ロークは並んだ武器を見ながらニヤリと笑った。


「いい商品だ」


「売れるぞ」


店の中には、新しい武器の匂いが広がっていた。


紅陽の武器屋は、静かに動き出していた。

紅陽の武器屋が形になってきました。


・鍛冶屋(カイ)

・武器屋(ローク)

・宿屋(蒼月亭)


村の機能が整い始めています。


まだ客は来ませんが――

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