果てしない夢6
『……よかった』
ルナは手に入れた女神ノ涙を見つめる。
『……よかった。
女神ノ涙……
見つけられたわ』
『よかったね、ルナ。
これでひとつ目が……』
十二に分かれた女神ノ涙。
そのうちの一つをようやく取り戻すことができた。
『……ええ』
ルナは強く頷く。
『この調子で見つけていけば……
きっと……
世界を守れる』
刻ノ大地。
鏡ノ扉で繋がる数々の世界。
そして、旅の中で出会った者たち。
守りたいものは旅を始めた時よりも増えていた。
『次の扉に行きましょう、レッド。
早く……
呪いを解かないと!』
『うん!』
二人は女神ノ涙を携え、次の鏡ノ扉へ向かって歩き始めた。
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二人の姿が遺跡の向こうへ消えたあと。
誰もいなくなったはずの場所へ一人の女性が姿を現した。
短い紫色の髪。
青紫の薔薇を思わせる髪飾り。
身体へ沿う紫の衣を纏い、細い指を胸元へ添えている。
女性はルナとレッドが去った方角を見つめた。
『…………』
その紫色の瞳には、二人を初めて見た者とは思えない光が宿っていた。
『女神ノ涙……』
『それに、あのふたり……』
女性は一度目を閉じる。
何かを確かめるように静かに言葉を紡いだ。
『……行かなくては』
風が吹く。
紫色の髪が揺れた次の瞬間、女性の姿は遺跡の景色へ溶けるように消えていた。
最初の女神ノ涙を手にしたルナとレッド。
だが、二人の旅を見つめる者は、すでに動き始めていた。
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