会員激減!?
ということで、妖しい光があるはずのマンション近くの一軒屋に近づいていった。
おっ、見える、見えるぞ、あの輝きが。
まだ彼等は続けてやっているらしい。
先日と同じように部屋の中が見える電柱に注意深く取り付いた。
「どうしたんだろう、最近さっぱり会員が来ないなぁ」
道師さまが、壷を置くはずの長テーブルに、頬杖をつきながら、ガラスのついた棒をいじっている。
「そうですねぇ。どうしちゃったんですかねぇ」
会員が座るはずの椅子に、巫女の格好をした女性スタッフが一人座って相槌を打った。
部屋には、道師さまと女性スタッフの二人しかいない。
「せっかく、祭壇もバージョンアップして豪華にしたのに、最近会員さんが激減しましたねぇ」
確かに、壁面を飾る黄金の祭壇は、前のものよりデコボコが多くなり、ゴージャスになっている。スポットライトを浴びた丸いプレートも一回り大きくなって、前よりも妖しさ度がアップしていた。
「それがいけなかったのかなぁ、それとも壷の効果が薄れたのかなぁ」
どうやら、あんなに集まっていた会員が、来なくなってしまったらしい。
そういえば、前回来た時、家の外の小路に並んでいた行列が、今はまったく無くなっている。
その時、会員が入ってくるはずのドアが勢いよく開いて、ラメの紫服男が駆け込んできた。
「わ・判ったぞ!」
あまりに慌てているので、一見インテリ風に見える金縁めがねが鼻先までずり落ち、七三にセットされていたであろう髪型は強風にあおられたようにグシャグシャになっていた。
「これだ、このせいで会員がいなくなったんだ」
そう言いながら、長机の上に30センチほどのガラスのビンをドンと置いた。
その瓶は、いかにも高級そうなカットが入ったクリスタルで、瓶のふたもダイヤのような輝きを放つガラスでできている。道師さまの持っている棒のガラス玉よりもよほど豪華に見える。




