第7話 他にも美少女ゴーレムはいます!改
「ずいぶんと長く待たせて、私たちをさて置いて、仲の良いことですこと、マスター?」
冷たい視線を送る金髪セミロングの年は16くらいの美少女ゴーレムが、いちゃつく三人に嫌味と皮肉を入り混じった言葉をぶっきらぼうに言い放つ。
「本当っ、私たちもマスターから造られしゴーレムなんですけど。まだ名前も呼んで貰えていないんですけど」
金髪セミロングの美少女ゴーレムに同調して相槌を打つ、黒髪三つ編みおさげの年は16だろう美少女ゴーレムは物静かに不満を漏らす。
「リファールは私と一緒じゃなきゃダメなのに、もういいでしょリファール!マスターから離れて!」
銀髪ツインテールの年は15くらいかな美少女ゴーレムは何故かしらリファールを独占したいらしく、ぶすっとふくれっ面でリファールを睨んでいる。
「まぁまぁ、みなさん。マスターがお困りですよ。私たちをのけ者にしたマスターには、何かお考えがあってのことなのでしょう」
緑色髪ポニーテールの年は17ってところの美少女ゴーレムの放つ言葉が、一つ一つ、琉人へと突き刺さっていく。
「ふんっ。私には興味のない事ですわ。お好きなだけ戯れ合っていればいいわ。そちらのお子ちゃまは大変興味あるようですけど」
茶色髪ナチュラルボブの年は17で間違いない美少女ゴーレムは仏頂面で突き放し、傍でまじまじと眺めていた桃色髪お団子ヘアの美少女ゴーレムを茶化す。
「僕はお子ちゃまでないもん。胸もあるし、ただ背が小さいだけだもん。意地悪っ!」
茶色髪ナチュラルボブの美少女ゴーレムから茶化された桃色髪お団子ヘアの年は14だろう美少女ゴーレムは、思いっきり舌をべーと出す。
「みな、うるさい! うるさい! うるさい!」
紫色髪ハーフアップの年は15にみえる美少女ゴーレムは状況を呑み込めないまま、ただただキレ散らかしている。
「先程の後始末、お姉ちゃんとしては大変でしたよ。我妹。何も考えずに走ってしまうその癖、直しなさい」
青髪頭部右側にサイドポニーテールの年は16の美少女ゴーレムは、妹と呼ばれた隣にいる赤髪頭部左側にサイドポニーテールの年は16の美少女ゴーレムへ諭す。
「だってさ姉さん。そっちのけだったマスターは一向に命令してくれないんだよ。だから、そこら辺に生えてた木を全部焼き尽くせば、気づてくれるのかなぁと思って。姉さんをはじめ、みんな手伝ってくれたじゃん」
赤髪頭部左側にサイドポニーテールの美少女ゴーレムと青髪頭部右側にサイドポニーテールの美少女ゴーレムは姉妹の会話から、魔物の森バァグーガを消し去ったのは、
美少女ゴーレムらがやったということになる。
三人がいちゃついている間、暇を弄んでいた9体の美少女ゴーレムらで、琉人が1000体の美少女ゴーレムへ最初に命令したことを、彼女たちは忠実に実行し、この森と土地の呪い諸共、瞬時に焼き払ったということだ。
琉人は赤毛の美少女ゴーレムと青毛の美少女ゴーレムの会話を聞き逃さなかった。
「君たちでこの森を焼き払ったの」
「はいっ!マスター!このハスウールがやりましたの!」
金髪の美少女ゴーレムが一番先に主張すると、負けじと黒髪三つ編みおさげの美少女ゴーレムが割って入る。
「いいえ、手際よく焼き払ったのは、この私ロニハですマスター」
物静かに自己主張する黒髪三つ編みおさげの美少女ゴーレムを押しのけて、美少女ゴーレムたちは押しのけ押されで立ち代わり、順に主張していく。
「この僕、モモカも頑張ったよマスター」
「私ミフラシュラもお忘れなく」
「手伝ってやっただけだからな」
「みな、うるさい!すべてこのユキノヒメである」
「リファール。もういいでしょ!」
琉人は一度に9名の美少女ゴーレムから話されて、誰が言ったなのかと誰なのか、眩暈がしてくるのだった。それに何故かしら美少女ゴーレムへ既に名前が付いて、琉人の脳裏にしっかとそれぞれの美少女ゴーレムの名が刻まれ、年齢以外の特徴などの詳細も付随されているのは驚きだった。
「わかった。わかった。一度にみんなで言わないでくれ。一人ずつ話を聞くから」
「はいっ!マスター!」
9名の美少女ゴーレムが琉人からようやくかまってもらう嬉しさから、みんなで声を揃えて大きく返事した。
リファールを慕う一人の銀髪ツインテールの美少女ゴーレムが、何かに気づき、打って変わって戦闘の凛とした表情に変わった。
「どうしたリファーダ」
その変化に気づいた琉人から声を掛けられたリファーダは、マスターへ畏まって、控えめに進言した。
「はっマスター。西方、距離2000。数8。ひし形陣形で飛行。敵の索敵により、マスターが照準されております。直ちに排除しますか」
今の流れは間違いなく、筋書通りの展開を琉人は感じた。その場に跪き頭を垂れ命令を待つ美少女ゴーレム9名に筋書通りの台詞を放った。
「9名の美少女ゴーレムは今から美少女ゴーレム兵団ヴァルキルウスと命名する。直ちに襲来する敵機を排除せよ。行けヴァルキルウス!」
「はっ!」
その場で跪き頭を垂れていた美少女ゴーレム9名は、忽然と消えた。
リファールは美少女ゴーレムらを見送った琉人へ言葉を掛けた。
「琉人。そのひし形陣形で飛行して、おぬしを探しているのは、近衛翼竜聖騎士団アマゾルダルであるな」
「リファール。その近衛翼竜聖騎士団アマゾルダルは、神より強いのか」
「いいや、エルフ種族と翼竜じゃから、こっちの圧勝じゃよ。ただ、冥府の王アルベルススが関係している事じゃろう」
「冥府の王アルベルススが」
「あやつは来る。間違いなく」
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