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神のみぞ知らない願望を叶えるため筋書通り異世界転生した俺は、異世界で気ままに生産系魔術のみの神チート能力で叶えて攻略します  作者: 坪内俊


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第6話 美少女になったゴーレム、名はヌロニハールと申します。改

 遠くで俺を呼ぶ声がする。

 一時的に膨大な魔力量を消費したせいで一時的に意識が飛んで倒れた琉人を、誰が介抱するかで取り合いになっている最中、琉人はその騒がしさで目を覚ました。

 目が覚めた事に早く気付いたのは、追憶の中で見た笑顔で泣いていた美少女だった。

「どれだけ長い間、お慕いお待ちておりました。この日が訪れるこの時を」

 そう言ってその美少女はリファールを押しのけ、目覚めたばかりの琉人を強く抱きしめた。その美少女から温かく甘い官能的な龍涎香の薫りがした。

「きっ君の名前は?」

「私の名前はヌロニハールと申します。先程、マスターから造られしゴーレムでございます。」

「ヌロニハール。どういうこと。長い間、待っていた?この時の機会を待っていたという事?」

「はい。私めはマスターの忠実な僕でございます。長い間、マスターの心の中でスリープ状態で維持しておりました。何せお時間がございませんでしたから」

「時間がなかったってどういうこと。それに俺の心の中でスリープ状態で維持ってどういうこと」

「それは」それに答えようとしたヌロニハールに激しい頭痛が襲う。

「これ以上は神の強制力の為、お話の継続が不可能です」

「神の強制力って、リファール」

「なんじゃ」

「女神の強制力でヌロニハールの記憶を遮断なんかしているのか」

「いいや、我ではないな。第一に先ほどお主から造らたばかりのヌロニハールとは、お主も我も初対面じゃし、神の強制力って、もっと高次元の神々が用いる力じゃからのう」

「高次元の神々が強制力でヌロニハールの記憶を遮断しているって、えっ神様は他にもいるの」

「ああ、高次元の神々がおる。我はこの星アスースガルズを司る神の一柱じゃて」

「高次元の神々の存在かぁ」

「こればかりは、おぬしの筋書通りではどうにでもならぬて」

「リファール、あんなにこの魔物の森バァグーガを怖がって震えていたのに、震えていないじゃん」

「そうじゃな、震えていないな。はて、どうしてじゃ、姿が女神だった時はあんなに心の奥から震えていた体が、リファールとしての我の体はちとも震えておらぬ」

「俺に創造神の力を授けたからか」

「そうかもしれんのう。この体、今自分で確認したんじゃが、神の体ではなく人種族の体になっておるぞ。お主の言う通りかもしれん。創造神の力をお主へ移した事により、この森の呪いから逃れたかもしれん」

「えっじゃあリファール、もう神じゃないのか」

「いいや、創造神メヨーテセシュル神の根源はリファールの魂であるため、創造神メヨーテセシュル神はリファールそのものじゃ」

「マスター!その人ばかりおしゃべりずるいです!」

 その凛と透き通る声に振り返った琉人は、初めて落ち着いてヌロニハールを眺めた。

 リファールと親しく会話している事に何故か嫉妬している美少女ゴーレムとして生まれたばかりのヌロニハールのその姿は、年は14か15といったところだろう。長い乳白色の髪をツインテールに結い、黒いリボンでまとめられ、 ツインテール頭に白のフリルレースのヘッドドレスをつけ、白を基調としたフリルあふれるロリータジャンパースカートを纏い、その細い腰肢は若草色のコルセットできつく締め上げられ、両足には薄地の白タイツを履き、足元には黒いエナメル調のハイヒールを履いていた。その装いは、リファールと同じく可憐なメイドそのものだった。

「ヌロニハールごめん。つい夢中になっちゃて」

「マスターは私のマスターです。あなたのマスターではないのですリファール」

「ヌロニハール、気づいておらぬのか」

「なにをです」

「マスターを腕に抱くには、少々寂しい胸じゃなぁと、不憫じゃのう」

 ヌロニハールは自らの胸とリファールの豊かな胸を見比べて泣き出した。

「マスターごめんなさいこんなヌロニハールで」

「なんで胸で泣く?意地悪するなリファール」

「ふんっ」

 不貞腐れてそっぽを向くリファールには気も留めず、琉人は涙を流すヌロニハールの頭をポンポンと優しく撫でて落ち着かせていた。

「ヌロニハールはいてくれるだけいいの」

「うん」

 落ち着き泣き止んだヌロニハールから他の美少女ゴーレムが気になって、周りを見渡した琉人は今になって気づいた。

 周囲の景色が森でなくなっている事に気づいたのだった。

「森が無くなっている」

 リファールもその琉人の言葉で初めて魔物の森バァグーガのあの禍々しい木々や、濃い霧となって森を覆っていた魔素の瘴気が、綺麗きっぱり無くなっている事に気が付いたのだった。

「これはどういう事が起きたのじゃ。我ら神々による神聖魔術の火炎魔法でも焼き払えなかったあの魔物の森バァグーガが」

 リファールこと創造神メヨーテセシュル神ら因縁の呪われた忌み地である魔物の森バァグーガが、一瞬で無くなる事はあり得ないのだろう、リファールの顔色は驚愕の一色だった。

 見通しが良くなった魔物の森バァグーガは、森と魔物が居なくなったため魔物の森ではなくなっていた。

 草木も生えていない広大な窪地が広がっているだけだった。

「魔神アビゼビュートが目覚める」

 創造神メヨーテセシュル神ことリファール。その口から、不意に呪いの元凶たる神の名が零れ落ちたのだった。

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