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神のみぞ知らない願望を叶えるため筋書通り異世界転生した俺は、異世界で超絶生産系魔術のみの神チート能力で叶えて攻略  作者: 坪内俊


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第34話 忽然と消えた二人の救出作戦

 琉人が発動した生産系魔術の生成スキル(ハイパー・ビルド)による漆黒の流線型が美しい、大きさ5メートル程の大砲として出現した次元空間エネルギー変換装置が、起動音を唸らせ作動させるためのエネルギーを充填し始めた。

「順調、順調。ラミリア」

「なんじゃ」

「位置的には、今立っている位置から50メートルほどの離れた地点の15メートルほどの高さで、合っているか?」

「間違いない。その位置じゃ」

「距離50、高低差プラス15。最適仰角は17度と。方向角は何度で調整すればいいんだ?」

「本体の中心部は、たぶん右に2度じゃ」

「本体の中心にシャラサラサとヌロニがいる確率が高いと予測して、このまま方向角で維持と」

 次元空間エネルギー変換装置がいつでも放つ事が可能を告げる音声メッセージが機械的に流れた。

「エネルギー充填完了しました。現在、臨界到達。カウントダウンお任せいたします」

「いつでも吸収する準備が整った。みんな。助け行く準備、よろしく」

 両手で両耳を塞ぐリファールへ琉人は声を掛けた。

「リファール。そんな事しなくても大丈夫だよ。吸収する前に、ほんのちょっと、空間の裂け目が開く衝撃音がするだけだから」

「琉人が言うのなら」

 リファールは琉人に従い、両耳から両手を離した。

「それじゃあ、カウント。3、2、1」

 琉人は次元空間エネルギー変換装置のトリガーを、何の躊躇いも無く引いた。

 何もない青い空の中、目的対象物が隠蔽している座標位置へと、勢いよく放たれた幾重もの光の帯が超高密度で絡み合う奔流となって、その座標位置の空間そのものを凄まじい轟音と共に切り裂き、大きく穿った。

 爆裂音が耳朶を劈き、光の粒子が重力を無視して全方位へ吹き荒れ、凄まじい勢いで衝撃波が周囲の諸々を薙ぎ倒し、吹き飛ばした。

 琉人は瞬時に衝撃波を防ぐ対物理障壁を展開し、被害は第十一王宮庭園内だけで収まった。

 轟音と衝撃波が過ぎ去り、不毛の大地と化した第十一王宮庭園の上空15メートルほどに浮遊する目的対象物が姿を顕わにした。

 全長は優に300メートルほどがあろうか、白銀の船体が日に照らされ煌めき、白く長い首と、大きく翼を広げたその姿は、飛行体というよりも、神話で語り継がれる優美な鳳凰を思わせ、その神々しい輪郭を白日の下に曝け出した。

 そんな神々しい船体の船尾に近い後方が、先程の砲撃を受け被弾し、火花散る強烈な電界を帯びた大きな穴がぽっかり開いて、大きな船体が少し傾いていた。

 地上から見上げる琉人らは、その大きな船体を呆然と眺めていた。

 リファールは我に返り、傍にいる琉人を睨み激しく叱責した。

「琉人ッ!どこが、ほんのちょっとじゃッ!シャラが怪我でもしていたら、琉人のせいだからなッ!」

「琉人、吸収するんじゃなかったのか」

 すかさずラミリアシャルファースフルが畳みかける。

「そのつもりだったんだけど…まっ、結果オーライという事で」

 苦笑いで頭を掻くしかない琉人は、言葉とは裏腹に狼狽えていた。

 只事で無い事が起きた事と判断した万雷の主宰ザビグロニアと冥府の王アルベルススは、探索を切り上げ琉人の元に駆けつけてきた。

「琉人殿、何事じゃ」

「ザビグロニア、アルベルスス。シャラとヌロニハールの居場所が判明した。ほら、あそこじゃ」

 リファールから叱責を受けて狼狽する琉人に、代わって答えたラミリアシャルファースフルが指差したその先を、ザビグロニアとアルベルススは振り返って見詰めた。船尾に大きな穴を開けて少し傾いた、神々しい神獣のような白銀煌めく大きな飛行体が浮いていた。

「おぬしらは、ここに残れ」

「はッ!」

「丁度いい穴が開いたな琉人」

 どうしようと狼狽える琉人には、皮肉るラミリアシャルファースフルの言葉が耳に入っていなかった。

「ラミリア、行くぞ。琉人に任せると、ろくなことにならん」

 リファールがラミリアシャルファースフルの手を取って、強引に前へ連れ出した。

「メヨーテセシュル、そうカリカリするな。琉人が萎縮しておるではないか」

「わらわの手で、シャラを助け出す」

 リファールは一瞬にしてメイドの装いを脱ぎ捨て、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルと同じく戦闘態勢の装いになった。

 その装いとその姿は、頭には白銀のティアラを冠して、右手に白く淡い閃光を放つ神剣を握り、白銀の軽装な鎧を纏いフリル付き白基調のミニスカートを穿いて、白い柔肌の両脚には長めの白いハイヒールブーツを履き、金糸が織り込まれた純白のマントを翻していた。

「メヨーテセシュル、本気モードじゃな」

「穴が塞がりかけてきておる。急ぐぞ、ラミリア」

 白き神獣の飛行体の修復モードに入ったのか、船尾に開いた大きな穴が、次第に小さくなり始めていた。

 愛娘を助けるべくリファールは勇ましく飛翔し、ラミリアシャルファースフルもその後を追った。

 一人残された琉人の元へ、美少女ゴーレム兵団ヴァルキルウスが集結し、マスターの指示を片膝ついて待った。

「俺は単身、あの飛行体に乗り込む。リファーダ、後の事は頼む」

「かしこまりました、マスター」

 琉人は一瞬にして黒の革ジャンの黒の革パンツの装いから、白きパワードスーツの聖闘神鎧の装いとなり、先行して船体へ侵入したリファールとラミリア=シャルファースフルを追い、閉じかけの穴が開いた白き神獣の飛行体の中へ入ると、その姿は見えなくなった。

第34話を読んでいただきありがとうございます!

感謝、感謝、感謝、心から感謝です!!

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