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神のみぞ知らない願望を叶えるため筋書通り異世界転生した俺は、異世界で超絶生産系魔術のみの神チート能力で叶えて攻略  作者: 坪内俊


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第24話 再会。新たな筋書通りの展開の予感

予定では、あと2話で前半部が終わり、一気にラストへの向かう後半部です。

 月明かりが綺麗な夜空に、雷鳴を轟かせ、稲光を幾重も走らせて、軍勢が怒涛のごとく押し寄せてきた。

 紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルの命令に従い、馳せ参じた万雷の主宰ザビグロニアとその眷属神50柱は、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルの背後に万雷の主宰ザビグロニアを後方頂点とした逆V字型陣形を形作った。

 対するヌロニハールは己の黒き拳二つのみ。

 多勢に無勢とはこの事を謂うのであろう。いくら武装展開したヌロニハールでも、これだけの人数差がある多勢に無勢で太刀打ちできない戦況を展開した紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルの計略は、正鵠を射ていたと傍からは謂えた。

「さぁ、どうする、ヌロニハールッ!我と闘えば、貴様は四面楚歌に陥り、袋叩きになろうッ!!」

「卑怯ですッ!紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフル神ッ!!」

「闘いに、卑怯もへったくれも無いはッ!まだ青いな、ヌロニハール」

「この拳で、一点突破あるのみですッ!!」

「一点突破とな、良い気構えだ。その勇ましい心意気、気に入った。ヌロニハールッ!」

 紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルが先陣を切って動き出し、万雷の主宰ザビグロニアらの陣も動き出した。

 その刹那、寂しく月夜の暗闇だけが広がっていたヌロニハールの背後に、突如として月光に輝く白き巨兵が50体出現し、横一列陣形を組み、白き拳で迎え撃つ態勢をとった。

 それに気付いた紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルは突然の事に警戒し、万雷の主宰ザビグロニアの陣を止めた。

 敵陣の動きが止まったからには、一斉攻撃が来ると身構えたヌロニハールの黒く拳に力が入った。

「ヌロニハールッ!!」

 突然、ヌロニハールの名を呼ぶ、若い男性の腹の底から響くような、屈託のない呼び声にヌロニハールは振り向いた。

 振り向いた先に、紺色のブレザー制服姿で手を振る、高身長で知的な眼差しをした威厳のある若い男性がいた。自分の名を呼ぶその気品ある若い男性は、姿形こそ違えども、ヌロニハールは紛れもなくマスター百瀬琉人であると確信した。

「ヌロニハールッ!!白き巨兵プロテルト50体、背後に横一列つけたッ!君の意思伝達システムをプロテルトに接続し、一斉に多重操作して、一気に畳み掛けろッ!!」

 続けて叫ぶその声は、ヌロニハールに指示を飛ばす琉人の声だった。彼女は彼と目を合わせる事なく無言で頷き、ぷいっと向き直った。

 琉人は誰よりも早く万雷の主宰ザビグロニアの動き把握していた。50体の白き巨兵プロテルトを出現させるタイミングを見計らっていたのだ。そんな芸当を可能にしたのは、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルが現れるまで対戦相手であった万雷の主宰ザビグロニアの陣を偵察するために生産した対神用偵察ドローンであった。対神用偵察ドローン50機を、チート生産系魔術のスキル「変容形成(メタモルフォーゼ・フォーメーション)」によって、白き巨兵プロテルト50体へと変容させ、ヌロニハールの後方を支援する為に出現させたのだ。

 ヌロニハールの注意が琉人に向けられた事を確認したリファールは、琉人から言われた通りに紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルを普段呼んでいる名で、精一杯大きな声で叫んだ。

「ラミリアーッ!!」

 突如出現した白き巨兵プロテルトに警戒して立ち止まっている紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルの耳に、聞き慣れた、そして会いたいと切望していた甘美で麗しい声が届いた。その名で呼ぶ者は、一人しかいなかった。

「姉さま…私をラミリアと呼ぶその声は、姉さまですのッ!?姉さまッ!姉さまッ!」

「そう、私ですッ!創造神メヨーテセシュルですッ!ラミリアッ!!私の可愛いラミリアッ!!」

 ラミリアと呼ばれた紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルは、軍勢を指揮し嚮導すべき先頭の立場さえかなぐり捨て、ただ、自分の名を呼ぶ声に引き寄せられるかのように向かった。

「どこ…どこに…どこに、いらっしゃるの姉さまッ!」

「ラミリアッ!こちらですッ!そう、そのまま、私の声がする方へ、いらっしゃいッ!!」

 ラミリアと呼ばれる方へ歩み寄った紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルの目に映った目の前に立っている女性は、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルが知っている創造神メヨーテセシュルの姿ではなかった。目の前に立っている自分の名を呼ぶ女性は、女神の姿ではなく、長いプラチナブロンドはツインテールに結われ、黒いリボンでまとめられ、白を基調としたフリルあふれるロリータジャンパースカートを纏い、その細い腰肢は黒いコルセットできつく締め上げられ、両足には薄地の白タイツを履き、足元には黒いエナメル調のハイヒールを履いていた。その装いは可憐なメイドそのものだった。

「ね…姉さまどうしたの…?そのお姿…」

 目を丸くし、驚愕の色を隠しきれないラミリアシャルファースフルだったが、かつての姿と違っていようとも、ようやく念願だった再会を果たした彼女の思いはひとしおだった。

「でも…その声、そのお顔ッ!!ようやくお会いできましたわッ!姉さまッ!」

 ラミリアシャルファースフルの胸は、今にも張り裂けそうなほどの喜びでいっぱいだった。大粒の涙で視界を滲ませながら、ただ創造神メヨーテセシュルの温もりを求める一心で、創造神メヨーテセシュルことリファールの胸へと勢い良く飛び込んでいった。

 勢いよく飛び込んできたラミリアシャルファースフルを大きく両腕を広げて迎える創造神メヨーテセシュルことリファールもまた、愛おしそうに彼女の身体をしっかりと受け止め抱き締めた。

「ラミリア…本当っ大袈裟なんだからッ!我が居なくなってから、まだ二日しか経っていないというのにッ!もう…ラミリアのおバカさん」

「だって…だって…姉さま…居なくなるんだもん…」

 優しく深く抱きしめるリファールの胸に顔を埋めて、ただただ泣くだけのラミリアシャルファースフルだった。

 むせび泣くラミリアシャルファースフルの頭を優しく撫で、創造神メヨーテセシュルことリファールは、優しく微笑み言葉を掛けた。

「突然いなくなってごめんなさい、ラミリア」

「姉さま…許しませんから…私を置いて…居なくなって…殿方と良い仲に…なるなんてッ!」

「えっ!?それは…まっそれは、我が琉人に願い出てだな…力を貸したまでの事だけじゃよ…ラミリア」

「うそっ!先ほどの仲睦まじきの中で、接吻しようとしていた」

 武神たる紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルの目は、広く戦況を把握するべくすこぶる良いのだ。

「それはだな…琉人の声をよく聞くため耳を澄ましただけの事じゃよ。気にするなラミリア」

「気にするもんッ!姉さまの事は、ぜーんぶ気にするもんッ!」

「そう拗ねるな、ラミリア。ところで何故、遠くでの戦場から琉人との遣り取りを見て、よく我が創造神メヨーテセシュルとわかったのに、どうして我から呼ばれるまで、我が創造神メヨーテセシュルだと分からなかったのじゃ?」

「それは…遠くで見かけました殿方との逢瀬を…戦闘中はいけないことと知りつつも、つい興味本位で眺めてしまいましたの…そうしたら姉さまの声で…呼ばれて来た時に姉さまのお姿を見て、そのお相手が姉さまだと知った時は大変驚きましたけど…」

「そうであったか…それでそんなに拗ねているのじゃな、ラミリア。おぬしの事は、どんな事があっても一番大事なのは変りはせぬ」

「本当?」

「ああ、本当だとも。おねしが、一番大事じゃ」

「じゃあ、キスして」

「うんっ!?キっキス‥今、ここでかッ!!」

「そっここで、今、キスして」

「ラミリアッ!」

「何!?急にどうしたの姉さま」

 抱き付くラミリアを引き離したリファールこと創造神メヨーテセシュルは、真剣な眼差しでラミリアを見詰めた。

「後方で陣を敷き、お主の指揮を待つ、万雷の主宰ザビグロニアらをどうにかするのじゃ」

「あっ、そうだったッ!忘れてたッ!」

「忘れてたッ!じゃなく‥忘れておりましたじゃろ、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフル」

 リファールこと創造神メヨーテセシュルの威厳のある声でラミリアは、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルとなり深く頭を下げ、敬う姿勢を正し真顔で顔を上げた。

「取り乱し、大変失礼いたしました、主神、創造神メヨーテセシュル。四天王の一柱であります、この紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフル、陣頭指揮を執る戦の陣を解き、万雷の主宰ザビグロニア、ならびにその眷属神らへ帰還を命じます」

「うむ。万雷の主宰ザビグロニアとその眷属神らをここへ」

「御意」

 紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルは創造神メヨーテセシュルの命令に従い、万雷の主宰ザビグロニアとその眷属神らへ帰還を命じる光の矢を放った。

 後方で陣を構え、ヌロニハールの陣と睨み合いを続ける万雷の主宰ザビグロニアの頭上で、その帰還を命じる光の矢が爆ぜ、爆ぜる光の信号を読み取った万雷の主宰ザビグロニアは、帰還命令に従い万雷の主宰ザビグロニアとその眷属神らはすぐ様、紅蓮華の断罪神ラミリアシャルファースフルがいる場所へと向かった。

第24話を読んでいただきありがとうございます。

感謝、心から感謝です!

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