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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
イリーガル種編
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土地神奪還 ⑥

連続更新68日目!

何日ぶりだ2000文字超えたの


無茶苦茶な剣筋

しかしその速さだけは目を見張るものがある。

魔法による短剣の一投は速さにして時速200kmとメジャーリーガーの全力投球をも軽く上回る。

何度でも思うが明らかにEランクダンジョンに出て来て良いモンスターの実力ではない。


投擲で160kmを出すモンスターはEランクのモンスターにもいる。

しかし魔法で短剣を生み出し、それを複数本打ち出すような器用なモンスターは存在しない。


「ふっ!!!!」


「ゔっっ─────」


千罰の柄がモンスターの顎を打ち抜く。

知性があると言う事は脳みそがしっかり動いている証拠である。

ならば人間と同じように高速で頭部先端である顎を打ち抜けば脳みそが揺らされ立つ事が困難となるはず。

そした私は仮説通りに顎に一撃を加えた。


「ゔぅぅぅ……あっ?」


意識は失わない。

それでも膝はついている。


「うぅぅあぅぅぅ」


「?」


気のせいか少しだけ理性が戻った?


「ゔぅぁぁぁぁぁあ!!!」


本当に気のせいだったようだ!


「ちっ!」


Bランクモンスターに相応しいその剣速に直線的な動きしか出来ないが短剣をユニットとして扱うその手腕。

性能はBランク、総合的な能力はAランクになる……厄介極まりない。


「だが」


「ゔばぁぁあっ?!」


「私が対処出来ないレベルには程遠い」


殺さないように手加減をしながら何度も顎を打ち抜き理性の壁を壊して行く。

無い理性を元に戻す為に戦っているのだから理性の壁は壊すより修復していると言った方が正しいが痛みを与えているのだから結果は壊していると言える?


「ちっ!!何度目だ!普通なら意識を奪えるような一撃もギリギリで持ち堪える!

 美琴もいるし手加減を無くしてでも黙らせる方が得策か?だが誠に調べさせる為に持って行く場合は治療をしていようと結果に僅かだが不純が混じる。

 …………やはりなるべく頼らない方向だな。親として簡単に娘に頼っていては格好もつかぬしな」


神狩

千罰と合わせて使う神狩を解禁する。

本来なら使う予定は無かったが予想以上に耐久力がある為不本意だが使用を決意。

千罰という武器自体に宿る能力は魔力による武器拡張だけだが神狩は特殊な能力を宿している。

前衛の能力が兄上達や美琴達と比べても低い私が少しでも前衛の負担を減らせるようにと実家で雇っている専属鍛治師と共に作り上げた一振り。

千罰との合体機能も有するようになる。


「ふっ!」


「っ!!!?!?!?!」


大鎌の形状である為に剣と比べるとどうしても使用に難がある武器だが宿した能力は凶悪の一言に尽きる。

毒、麻痺、視覚、聴覚と言った五感の遮断に高速戦闘時に最悪となる自身が操る肉体感覚のズレも引き起こす。

炎や氷と言ったような属性魔法は恐ろしく苦手な私だが厳密には属性魔法に分類されない副属性は大の得意。

一般的に魔力を100使う副属性であろうと私なら10以下まで抑えられる。

魔力を副属性へと選択変換出来る神狩はまさしく悪魔が神を狩るに相応しい性能をしていた。


出来れば外傷を少なくして抑えたかったが気にしない事にする。

それでも多少は気を使う。

その結果が目の前に痺れによる行動制限の後に毒を喰らい神経の遮断も受け入れざるをえなかったモンスターが横たわっていた。


「首も飛ばしていない、腕も無事、足は言わずもがな。

 毒や麻痺も私の魔力を抽出すれば綺麗さっぱり無くなるから身体の調査の際にも不都合は残さない。

 下手に見栄を張らずこうしておけば良かったっ」


予定より長く時間が掛かった事に対して恥ずかしさも出て来るが無視してモンスターを見下ろす。

毒や麻痺と言った物で意識が朦朧としている今なら理性は失う前に強制的に戻されているはず。


「幾つか質問をする。

 私の言葉は分かるか?」


「うぅ……」


ゆっくりと頷いた。


「2つ目自分が何者だか理解しているか?」


「分か……な……い」


「分からないか。これは困ったな。

 3つ目、どこまで記憶を覚えている?」


「記憶………きおっ……く、は」


「ふむ。気を失ったか」


モンスターが理性を取り戻したと判断した所に葬盛がやって来た。


「外の様子は?」


「近辺に住んでいるハンターも到着して外に関しては問題はないです。

 それより主様こいつは?」


「本来想定されるボスの強さを遥かに超えるイレギュラーだよ。

 EランクのダンジョンにはDランクのボスが出て稀にCランクとなる。

 しかしこのモンスターはBランクの性能を持っていた。更に付け加えると知能が並の個体より優れていたよ。

 お前ほどじゃないとはいえ浮遊剣じみた戦法も取れる上に頑強……総合的にはBランクより上のAランクボスだ」


「厄介でしたね」


「見栄を張らなければなんて事はない」


「所で主様」


「何だ?」


「奥にまだ空間があるようですが探索は?」


「……まだしていない。

 まだあったのか」


「目に見えないとは言えまだまだ詰めが甘いですよ主様」


「はっ!調べる前にお前が来ただけだ」


「それこそ見栄ですね」


「事実なんだがな」



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