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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
イリーガル種編
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土地神奪還 ⑤

連続更新67日目!

ただただ面倒くさい奴


自身が作った大穴を降りている最中に見える階層をチラリと見る。

外にかなり出て行ったのか上層と比べると殆どモンスターの反応はなかった。

10数秒の落下の後私は地面に着地する。

本来ならそれなりの衝撃が襲うだろうが足の裏から魔力をロケットのように噴射する事で落下速度の軽減を実現した。


「ボスがいる場所まではまだ少し移動しなければ行けないか」


もう一度地面を殴り大穴を開けても良いがこれ以上はダンジョンの能力が及ばない地盤になり崩落の危険がある為辞めておく。

仮に崩落が起きようとも私なら大丈夫だがダンジョンの修復速度や攻略の事を考えると大穴を開けない事は正解だろうな。


「今しがた開けた大穴は短期間のショートカットという事で見なかった事にしよう」


魔力を空間に広げて索敵を行う。

階層1階分の広さならば余裕でカバー出来るからこういう時は積極的に使わないとと思うが忘れてしまうな。

面倒くさいと感じてしまうのが私の悪い所だ……と。

次の階層への階段は簡単に見つかった。

そのまま稀に出現するモンスターを狩りながら最下層を目指す。

ダンジョンに侵入をしてからおよそ20分が経過した頃


「着いたか」


私はダンジョン特有の大きな扉の前に立っていた。

感じるプレッシャーはこの低ランクダンジョンにして立派過ぎるもの。

Eランクのダンジョンに不釣り合いなこのプレッシャーをランクに当てはめるのならBランクと行った所だ。


本来ダンジョンのボスはそのダンジョンのランクより1個大きく、ごく稀に2個ほど大きくなる。

このEランクのダンジョンならば平均でDランクのボスが現れる。

そしてごく稀にCランクとなるが今目の前にある扉からは人類初となる3段階もランクが上がったプレッシャーを感じた。


私としては他愛もないが理由が不明だ。

理由も分からずランクが3段階も上がっていてはこれから攻略するハンター達は不安だろうな。

兎に角今私がする事は


「扉を開けてこのプレッシャーの正体を探る事……もし話せるのならこちら側に引き込む!」


幸い伝手は山ほどある。

条件を提示されたら良い値段で買ってやるさ!


勢いよくその石の扉を開けた。


「っ!?!ちっ!手洗い歓迎だったか!」


少し隙間を開けた瞬間縫うような一投が頬を掠めた。

後方を見れば壁に短剣が刺さっている。

前を見れば両手に短剣を持ち宙に幾つもの短剣を侍らせている人間だった。


「いや、人間というには少しばかり魔力が異質だな?!」


千罰を取り出し放たれる短剣の全てを叩き落とす。

葬盛の浮遊剣と似た使い方だがあちらの方が何倍も洗練されていてかつより複雑な動きをしていた。

私を殺そうと放たれる短剣は速度こそ目を見張るものの動きは直線的であるが故に避ける事自体は簡単に感じる。


「おい、貴様は何者だ!!!人の姿をしているがその魔力は人とは思えん!

 知能があり話せるのなら剣を納め私と対話をしろ!」


「ぅゔぁぁあああああああああ!!」


「理性を失っているのか?」


ボス部屋のようになっている空間に入り本格的な戦闘へと移り変わって行く。

直線的な動きしかしない短剣の一投を千罰で叩き落とし、時には避け、いなし肉薄する。


「ふっ!」


ギリギリ相手が反応出来るであろう速さで千罰を振るう。

目論見通りギリギリ防御が間に合ったボスは吹き飛ばされてダンジョンの壁に叩きつけられる。


「話を聞く気になったか?」


「ぅゔぅぅうぅぅぅう……!」


「理性は失ったままか。

 それなりに強く吹き飛ばしたつもりだったがきを失わせるには至らなかったのか。

 感じるプレッシャーはBランクに相応しいものだがこの耐久力を加味するならAランクに届く……と言った所だな。

 下手に耐久力があるから強く行けば殺してしまうし弱いと気絶させてる事も出来ない、そして私は身柄の確保がしたい」


「ゔぁぁあああ!!!!」


「精神的に疲れそうだな。

 だがまぁ葬盛が来る前に何とかしてみるか」


再度短剣を放ちつつ手に持った短剣で斬りかかって来るが千罰を使い余裕を持って防ぐ。


「ちょっとしたゲームだ」




ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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