土地神奪還 ①
連続更新63日目!
風邪が復活しかけた
「なに?!顔を隠した人物達がダンジョンのマスターを誘拐した?!?!
目撃者は?!……マスター攻略途中だったSランク〜Bランクのハンター21人。他にはいないな?いない、分かった!」
通話を切る。
ダンジョンの攻略が終わり諸々の素材を手に外に出た所で掛けられた通話の内容は頭を悩ませるものだった。
「葬盛これは相当ヤバいぞ」
「マスター自体を誘拐するとは中々豪胆ですね敵は。
それと他に相手は何と?」
「咄嗟にその場にいたハンター達が助けようとしたが返り討ちに会い数名重症になったらしい。
死人はいないがハンターの引退を余儀なくされた者が出て来る可能性がある……だと」
「Sランクハンターがいてそうなったのなら相手はかなり強いと見るべきですね。
こちらは全くと言って良いほど敵の姿を把握出来ていないのにあちらをこちらを把握出来る状況にある……負けている状況が大変不愉快です」
「それは私もだ」
この気持ちを発散させるように近くの自販機で紅茶を買い、すぐさま飲み干すとゴミ箱に思い切り投げ入れた。
「この異常事態もあの馬鹿が戻ってくれば多少は楽になるか?」
「?あの馬鹿とは?」
「美琴、栞、南坂、新入りの茅ヶ崎と更にもう1人弟子がいる。
17年前に当時高校生で親を亡くして一応私が引き取った子供がな。正直出来が良すぎる息子だが何度も私に求婚してくるせいで苦手意識がな……」
「まぁ息子同然の弟子から求婚は受け入れ難い物はあるでしょうね。
しかし主様も立派な女性なのですから本当に身を固める事も考えては?」
「無理。直接会う度に求婚、成果を上げる度に求婚、何でもない時でさえ求婚……面倒くさい。
心の底から面倒くさいんだ。
それでも気持ち悪いくらいの求婚回数を除けば完璧なのが腹立つ」
「因みに何度求婚をされたのでしょうか?」
「20からは数えていない」
「結構…………行きましたね」
「最早心のタフネスが凄いと私は尊敬し始めている」
下らない話をしていると今私達出て来たダンジョンを管理する政府の役人数人が駆け付けて来た。
「アリエス様!葬盛様!」
「どうした宮下」
「指名攻略依頼です!」
「何だと?」
「指名攻略依頼?」
「そう言えば葬盛はこの制度を知らなかったな。
指名攻略依頼とは依頼主が相応の報酬を持って特定のハンターに特定のダンジョンの攻略を依頼する事だ。
これを依頼されるのは相応の実力を持つと判断された場合のみ!更に社会的信用も問われる。
ここ数年依頼が無かったんだがここに来て急に依頼が発生したと言う事は異常事態が起こった事と同義だ。
私の場合は素材の採取とかは一切合切受け付けていないから間違いなくダンジョンの事件絡みだと予想がつく」
宮下が差し出して来た封筒を取り中身を見る。
「?!」
思わず動揺した。
「おい…………宮下この情報はどれほど正確だ?場合によっては書いた奴を問いたださなければ行けなくなる」
「兒玉宗介氏からの情報提供ですから確度は限りなく高いです」
「くそっ!」
封筒の中に手紙を戻し魔法を発動させて消し炭にする。
これは万が一一般人に漏れては行けない情報だから。
「葬盛今すぐ近場のダンジョンマスター共とコンタクトを取れ。
酒呑、茨木、漸々も動員して兎に角ダンジョンマスターを集まるよう伝えてくれ。
下手をしたらこれは敵との戦争になるかも知れん」
「承知致しました」
「宮下上に伝えろ了解したと」
「分かりました!」
「それと辿とも連絡を取って連携しろ。
もうすぐ帰って来るはずだからな」
「は、はい!」
急いで車に駆け込んだ宮下は別れの言葉も無しに車を走らせた。
「一応中身を聞いてもよろしいでしょうか?」
「……………………身体に実験の跡がある学生の遺体が空から降って来たそうだ」
「なっ?!!!」
「流石の私もこの怒りは収められんっ」
ここまで読んで下さりありがとうございます!!
面白いと思った方はブクマ、評価をお願いします!




