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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
イリーガル種編
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土地神不明 ⑩

連続更新52日目!

会話書くの楽ね


私の娘であり長女でもある女帝こと神楽美琴が帰郷して4日目。

根城にしていたこの街にダンジョンが出来た。

美琴が最後に放った必殺技により地盤沈下や周辺に地震と思ってしまうような揺れを引き起こし地面の亀裂が地下数百mまで及んだ。

しかしダンジョンが出来た事でダンジョン自体が傷を付けられたと錯覚、修復を行った事により補装されたコンクリートを含めた地面が全て元通りになる。


「ここに来て地味だがダンジョンの新しい発見をするとはな」


「私の不手際により面倒を起こしてしまい申し訳ございませんお母様」


「結局何とかなったから良い。それよりもモンスターが出現した直後の市民の被害状況や突如現れたモンスター……の原因は分かったが少し気になる所がある件の方が大事だ。

 美琴の一撃は幸いにもコントロールされていたおかげで死傷者は出なかったのだから今は納得しろ。

 事件の後始末やら何やらで絵梨花から資料が送られて来たから全員見ろ」


そう言って私は紙の束を全員に行き渡らせた。

そこには勿論南坂や漸々もいる。

未だにスマホで連絡を送らないのか?と栞達から問われるが正直まだ扱いきれないのと紙の方が信頼性があると信じているからだ。


「ふむ……主人この内容は本当か?」


「あぁ本当だ。亡くなった人と人形が力を使い今回の氾濫を引き起こすきっかけになって子供の身元がな。

 美琴が聞いた話では人形は子供を守る為に何者かから力を借りそれを行使、そして今回の氾濫を引き起こした。

 しかし肝心の子供は未だ見つかっていない。瓦礫やどこか遠くに避難したのか等複数の可能性を考え捜索に当たったが見つけられていない。

 更にその子供の身元はちょっときな臭いんだ」


栞、美琴、南坂の表情がやや険しいものとなっている。

しかし内容が内容故に当人達からすれば仕方がないと言えた。


「祖父母が異神教信徒で両親が異神教幹部……!」


栞はまるで苦虫をゆっくりと無理矢理味わされているかのような顔になっている。

大学の仲の良い友達の中に異神教の被害者がいるからだ。

中学生の時に天涯孤独となりそこから施設に引き取られバイトをしながら大学費用を貯めて入学そこで栞と会い仲良くなった。


私も何度か顔を合わせている身としてその気持ちは分かるよ。


友達の仇とも言える異神教の存在は仲を深めた今栞自身にとっても仇となっていた。

言ってはいないが栞も一応異神教の被害者でもある。

私が栞を引き取ったのは2歳、つまりダンジョンが出現した年だ。

ここだけ聞くと最初のダンジョンの際に、と思うが実は時期がズレており2ヶ月遅れて出来たダンジョンの時に1個目のダンジョンが出来て数日で結成された異神教の活動によって家が倒壊しそこで両親が下敷きとなり失っている。

更にモンスターが両親の遺体を食い散らかしていた為に綺麗な死体にすら出来なかった。


知らない所でも因縁は深い。


「祖父母と両親が異神教の一員だった事は分かった。

 だが子供は分からんのだろう?」


「交友が有った学友の話も資料に書いてある通り至って普通で皆から慕われていた、両親の傀儡かとも予想されたが寧ろ両親や祖父母を恥じていたと証言がありそれを公言していた為に虐待を受ける……か」


「これは随分胸糞の悪い話じゃ」


「チッ!」


酒呑と茨木が不満顔を隠そうともせず酒を呷りテーブルに缶を叩きつけた。


「闘争の果てに殺すのならば儂らは理解を示す。だがこれは闘争じゃない」


「逃げる事も選択肢にあったはずなのに逃げなかったって事は逃げられないと知っていたかもしくは……逃げられない理由があったか」


葬盛の言葉に私も頷く。


「家族構成は祖父母と両親、このガキと10年前に死んだ妹」


「明らかな問題が転がっている」


「死んだ妹を生き返らせる事が出来ると言われたから逃げなかった?」


「家族を恥じていると言ってるのに虐待意外は何もない様子」


「お母様妹はどう死んだのですか?書いていないようですが……」


「それについてなのだが書けないとしか言いようがない。

 確かに妹は死んで火葬された。しかし誰もどのように死んでどのような要因で死んだのか分からない。

 意図的に隠しているように感じてならないんだよ。理由として日本特有の葬式、火葬をしたと記されていたんだが誰もしていないと言っている。

 火葬を担当する職の者に聞いたらしいんだが担当した記憶はないのに何故かした事になっていた……と証言があった事が分かった。

 当然葬式も誰も招かず粛々とだ」


「明らかな不自然」


「正直この街に住んでいて気付かななかった私にも多少の責はある。

 もう少し隔たりを作らず外界と接すべきだったと考えを改めているよ。

 攫われた事でまたイリーガル種が生まれるのは少々……いや、かなり気分が悪いっ」


思わず魔力が漏れてしまう。

感情のコントロールをしろと栞に教えたはずなのにな、これでは私が教えられるべき存在になってしまう。


「お母様!日本全国の異神教による小さな被害から大きな物まで部下に全てピックアップさせてたいと思います!

 お時間を頂けないでしょうか!」


「分かった。だが部下の扱いはもう少し労ってやれ」


「命無くなる可能性前提の契約を提案され私は受け入れた形なのでその……」


「何だその部下ヤバいな」


「これ忠義と見るべきなのか??」


「酒呑儂は知っておる。すとーかーと言う奴じゃ」


「「「あぁ〜!!」」」


「確かにそのきらいはある……か?」





ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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