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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
イリーガル種編
65/147

土地神不明 ④

連続更新44日目!

少し文字数戻った


牙絶羅がぜら!!」


絵梨花の砲声と共に特定のモンスターに上下からの圧力が加わり噛みちぎられように2つに割れた。


「数が多いわね!だけど!」


持ち手に紐の付いた剣を高速で回して器用に操り襲い来るモンスターを殺して行く。

栞や葬盛のような近接、遠距離に特化した戦士ではなく剣より長い射程で戦い、浮遊剣という長射程の戦闘方法より短い射程で戦う。

鎖鎌ならぬ紐剣で戦うこの戦闘方法は武器の入れ替えによってかなり戦い方が変わる特殊戦法となる。


掴んでいる紐の位置を変え射程を伸ばし更に紐剣を振るう。

飛びかかって来たモンスターが両断される。


「甘いわ!」


奇跡的に掻い潜って来たモンスターも瞬間的な身体能力強化によって数百m上空まで蹴り飛ばされる。


「あ」


たまたま真上に飛んでいたモンスターが蹴り上げ、落ちて来たモンスターに巻き込まれて地面に落ちる。


「ごめんなさいね!」


迷わず斬首

ダンジョンの中ではない為地面や壁にモンスターが吸収される事はない。

モンスターの氾濫が起きた時地味にこの問題が厄介。

掃除する業者達の手間や根本的な業者不足によって時間の遅れによる市民の不満は目に見えている。


「ん〜〜〜暇な子何人か連れて掃除に駆り出すしかないわね」


呑気に話しながらもその手は止まらず淡々とモンスターの命を奪って行く。

半径3m

これが今の絵梨花が主張する剣戟結界。

少しでも足を踏み入れれば確実に傷を付ける。


「少し周辺のモンスターが減ったわね。

 ならばっ!!!!!!」


紐剣が上空に向かって飛ぶ。


「ふんっ!!!!」


ッッッドン!!!!!!!


剣の刺さったモンスターが地面に叩きつけられると同時に絶命。


「刺した時に殺したと思ったが微妙にズレたか」


遠くにモンスターと戦っているが苦戦しているハンターが見える。


「助かるか」


両足に力を込めて体を沈ませる。

そして


「っっ!!!」


地面の陥没と爆発音と共に絵梨花は苦戦しているハンターの周りにいたモンスターの体を全て両断していた。


「大丈夫か!」


「え、あっ……はい!」


「君1人か?」


「いえ!手分けして周辺のモンスターを駆除しています。

 最初は何とか個人でも対処出来たのですが徐々に増えるモンスターの量に苦戦していた所です。

 ……その力量を見込んで僕の仲間を助けて頂きたい!今はギリギリ対処出来ているでしょうが直ぐに手が追いつかなくなる!

 出来れば合流して集団で戦いたい!」


「冷静な判断は評価するわ。

 だけど最初から集団で戦うべきだったわね」


「すいません」


「反省したなら良し、それより仲間の位置は?

 私が君を抱えて運ぶからそれぞれの位置を教えろ」


「え?!ちょ、本当に僕を運ぶんですか?!」


「行くぞ!!」


「な、南西ぃぃぃぃぃぃぃいぃぃ?!」





「……」


黙々と浮遊剣を飛ばし目に映るモンスターの胸を貫いて行く。


「おかしい」


確かにダンジョンのマスターとして同じダンジョンマスターらしき気配を感じる。

しかし外に出て探し回っているのに特定の位置が全く見つからない。


「ちっ!認識阻害で完全に騙すんじゃなく中途半端に気配だけがあるから寧ろ探し辛い!」


口調が崩れる。


っ!!!!


「今視界の端で何か移動した?嫌でも……それっぽいモンスターは周りにいない。

 モンスターの発生源すら分からないこの現状どうやって処理するべきか」


上空へと上がり街を見下ろす。

特定の場所にモンスターが偏るといった事はなく均等に散らばっていた。


均等なのが妙に引っかかる。


「そう言えば口調も主様と過ごして慣れました。

 今は見ていないですし……妾の口調を戻そうぞ」


若干残っていた優しげな雰囲気は消し飛び苛烈な雰囲気を体に纏わせる。


「まずは状況の整理じゃな」


特定の箇所にモンスターの偏りはない。

しかし街全体に奇妙なほど均等にモンスターが溢れかえっている。

モンスターは殺してもダンジョンではない為死体は消えない。



「待て、死体が消えぬのならば体の中に魔石等も入ったままか?

 そうだと仮定するならば話は変わってくる。妾の予想では転移魔法を扱う者がこのモンスターをこの街に解き放ったと考えているが主様を超える転移魔法使いは実質いないから除外はせぬが今は考えない。

 ならどうなるかと言えば…………ん?」


違和感が首筋を撫でる。

その違和感に従うように妾が主様から与えられた資料の中に行方不明になった学生の失踪場所が書かれた地図を思い出す。


その位置は確か……………………?!

嘘じゃろ?!


頭の中の地図の視界に映る街を照らし合わせる。

直近の物と過去の物全て含めると円を描き妙な陣を描いているように思えた。


「魔法を詠唱という確実かつある程度の即効性を持つものではなく魔法陣によるかなり遅いが確実かつやり方によっては絶対にバレない方法によるモンスターの召喚か?

 しかし魔石等の代価となる物は無かったと資料に書いてあるはず。

 ならば……何だ?モンスターに行方不明の学生、人体実験、イリーガル種…………っ!」


まさか、まさか……!人体実験の犠牲になりイリーガル種となった人間の魂の縁を媒介にして広域召喚を行ったとでも言うのか?!


「馬鹿げているっ!

 いや、主様から魂を扱う悪魔がいたと聞いた事があるがそのような悪魔ならば魂の縁を辿る事も可能なのでないか?」


そうなると非常にヤバい。

魂の縁を辿る事が出来るのならば


「ダンジョン外ではなくダンジョン内もっ」






ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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