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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
イリーガル種編
54/147

災餓の謳歌編 ④

連続更新33日目!

そこまで長くなる予定はない


「ん〜〜〜〜〜???」


「こりゃあどう言う事だ?」


「動いている恐竜がいませんね」


ほんの少し葬盛の顔が曇る。

やはり顔には出さないが楽しみにしていたのだと分かった。

近くに転がっていた恐竜モンスターの死骸を見る。


「違和感がある断面だな」


「姐御断面の僅かな捻れから察するにこれは斬った訳でもなく引きちぎった訳でもなくどうやら捻り切ったみたいです。

 わざわざ首に抱きついて捻じ切るなんて相当な手練れかつ変態です!!しかもこの恐竜の大きさを見るに捻じ切った人もかなり身長が高いと思います!!!」


「そうか喧しい」


「はい!!」


モンスターの首に抱きついて直接捻じ切っただと?

あり得ないだろ

私とて193も高さがあるんだぞ?ウィングスパンもそれなりに長い、そらでも恐竜モンスターの首周りの長さの方が長い。

犯人が本当に捻じ切ったのだとしたら少なくとも240㎝はある計算になる。

最低でも240㎝はいくら何でもデカ過ぎるから何らかの手段を使ったと見るのが正解だ。

…………魔力の残滓も見える。


「南坂、お前の超直感は本当に捻じ切っただけか?」


「いえ……魔法と併用している!しかしその規模はかなり小規模!!!!

 精々、そうだな……こう、手のリーチを延長……というか拡張?して輪を作り締め上げてそのまま捻じ切った……感じだと思う!!!!」


「ありがとう喧しい」


「主様」


「何だ」


「アレを」


葬盛が指し示した方向には微かに動く小型恐竜モンスターがいた。


「何か情報が掴めるかも知れん。

 行くぞ」


「「はい(はい!!)」」


距離にして30

近付けばやっとの思いで呼吸をしているような瀕死の恐竜モンスターがいた。


「っ!」


「これは酷い」


「ちっ」


三者三様の反応が出る。

それもそうだ

何せその恐竜モンスターの腹が抉られ内臓が散乱していたのだから。


「生きているのが奇跡だな。

 …………よし少しだけだが記憶を見れないか試して見る。少し離れてろ。

 何か影響があるかもしれん」


ギリギリで呼吸している恐竜モンスターの頭に右手を置き魔法を発動させる。


「生きたメモリーダイブ


意識が沈み始める。

完全に沈んでしまう前に南坂と葬盛に言うべき事を伝えた。


「葬盛は私の護衛……南坂は…………周囲、探索っ……」


私の意識が恐竜モンスターの意識へと沈み込んだ。





ここは?

暗いな……今まで使って来た対象と比べて情報が少な過ぎる……あれは?


記憶の欠片が舞っている表面を見れば今まで生きて来た出たあろう景色が映っている。

産まれはもちろんダンジョンの産み場

仲間達共にダンジョンで餌を取り襲い来るハンターを殺した。


ここまでは普通か

どこからがさっきの光景に繋がる?

次は……共食い??

餌は充分にあったはずだが……いや、餌の影響じゃないっ

何か魔法をかけられたような雰囲気がっ……!

クソっ!記憶を見るだけじゃ魔法を使われたのかどうかすら分からん!

この魔法を使ったのは30年ぶりだから忘れていたなっ!


動きが出た。

殆どの恐竜モンスターが火山に向かって走っているだと?

何がきっかけだ……ん?

人……ではない人型のナニカ?

よく見えん、というか人型という事以外情報が頭に入って来ん。

まさかここに来て記憶の中でも効果が続く認識阻害の魔法かっ!

ちっ!割と本気で厄介だ!!

見た目が分かっていればより行動しやすくなるしそもそもの話として悪魔族である私を欺ける程の認識阻害を施せる相手がいるという事実がなにより厄介だ!!


人型とだけ認識出来る存在は襲い掛かって来た恐竜モンスター達を殴る蹴る、可視化されるほどの魔力で手足を延長させてしがみつき捻じ切るといった行為をしていた。

少なくともこの記憶の存在の死因はこれと見て……いや、待て違う

確かこの記憶の恐竜モンスターは腹が抉られてっ!


戦闘集団の殺戮を見た後方にいた恐竜モンスター達は一斉に身を翻し逃走し始めた。

人型はそれをゆっくりと追い始める。


追いつけないだろ?

………………地面がっ!!


槍となって隆起した地面がこの記憶の主である恐竜モンスターの腹を抉り取った。

内臓を溢しながらその場に倒れた。

後ろに続いてた恐竜モンスター達は体を抉られたりしなかったがいつの間にか追いついてあ人型に同時に首を捻り切られてしまった。


?!

クソっ!情報はここで終わりか!!

まだ何か……話して…………る





「はっ!」


「起きましたか」


「…………どれほどだ」


周囲を確認しながら経った時間を聞く。


「50分です」


「ご、50分だと?!?!辿った記憶は精々10分だねだったんだがな……使い慣れていないのが原因か?」


「いえ違うと思います」


「何故そう言える?」


「ならば見て下さい」


そう言われて記憶を辿った恐竜モンスターの死骸を見る。

しかしその死骸はどこにも無かった。


「無いだと?!!この短時間でダンジョンに吸収されたと言うのか!!!」


「恐らくはそもそも時間だったのでしょう。そしてその時間までこの記憶の恐竜モンスターは死にたく無いと腹を抉られ内臓をぶち撒けながらも生きた」


「確かにその線は合ったな。少し動揺してしまったよ。

 しかし人為的だな」


「はい。私の予感が正しければ…………まだここに犯人はいます」






ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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