災餓の謳歌編 ③
連続更新32日目!
濃い奴は割と動かしやすかったりにくかったり
変態の話を聞いて2日準備や報告を済ませた私は葬盛を連れて福井に来ていた。
「ここが古代の生物がモンスターとして出てくるダンジョンがある街なんですか?」
「いや、違うみたいだな。ここは福井県の福井市みたいだ。目的地の勝山やまだまだ先と言うか通り過ぎたというか……」
「……」
「ふむ!」
「主様しっかりと案内してくれる人が着いてくれているのに自分でやってみると豪語した結果明らかに違う場所に到着した感想をどうぞ」
「嫌味ったらしいな葬盛!!初めての乗り換えとかを経験したら普通失敗するだろう!!貴様だって分からぬだろうにな!」
「…………私が1人で地方のダンジョン等に何故迎えるか考えた事ありますか?」
ま、まさかっ
既に私より現代の交通システムに適応していると言うのか?!!
考えたくはないっ!!!17年間過ごして来た私より適応した新人などっ!!
「すいません。勝山って場所に行きたいんですけどどう行けばいいんでしょうか」
「それはですね─────」
私達の案内人こと三宅春秋に葬盛は気さくに話しかけていた。
私には謙った態度なくせに背の低い葬盛には随分優しい対応だな三宅春秋ぃ〜〜!
それにしても考えたくはないっ!交通システムに適応しているのみならず対人能力も私を超えるなどぉ!!!
「主様本当に約束時間に遅刻してしまいますから諦めて案内されて下さい」
「うぐっ……うぅ〜〜〜っ!!!」
「私の方が強いって事忘れないで下さいね」
「分かっているっ!」
そのまま2人の後を追いかけてスムースに電車に乗り、バスに乗った。
☆
勝山
約束の時間は10時30分
今の時間は10時26分
本当にギリギリだった。
業腹だが葬盛共について行って正解だったよ!!
「…………ふっ」
んっきゃぁぁあ!!
葬盛コイツ私との上下関係忘れた訳じゃあるまいな?!!!
ちょっとした喧嘩もある程度すると時間になり現地集合だと約束していた男がやって来た。
出会った当初は決して強くなく
それでもモンスターに突撃して必ず帰って来た変態かつ逸材。
栞と同等レベルの才能を持ち自分1人だけでも自分を極限まで追い込める究極の鍛錬馬鹿。
私以上に自分に対して厳しい奴の成長は下手をしたら栞を超えているかもしれない。
変態なソロ活動も含めてついたあだ名が
【1人戦略兵器】
偶然ソロでの鍛錬中ボスに負けて逃げているパーティーをたった1人で救った話から付いた。
「南坂豪毅」
「よっ!姐御に……栞の嬢ちゃんじゃないのか。誰だその化け物
「「?!」」
今は人間と間違えられるほどしっかりと擬態している筈だぞ?!
良く分かったな?!?!
流石の超直感だ。教え子時代にも度々片鱗を見せていたが既にその力をものにしていたか!
「…………何で私が化け物と?」
「明らかにダンジョンからしか感じない雰囲気を感じるからな!
それに俺より強いとなったら……人間かどうか怪しくなるラインだ」
「…………此奴っ」
お、葬盛が少し切れているな?
自分の完璧と自負していた擬態を一目で見破られて相当悔しいだろう。
私とて直感の部分では及ばない。
葬盛諦めろ……そいつは直感の正確さが未来予知の領域にいる私という悪魔族やダンジョンのマスターだったお前とはまた違った意味での化け物だ。
私の教えを卒業する頃には未来予知レベルにまで直感を昇華させたこの変態は。
「喧嘩をするな2人とも!仲間なのだから争いはやめてくれ。
町が壊れかねん!」
諌めた事で葬盛の殺気が収められた。
流石に南坂も冷や汗をかいているな。
「まぁいい、久しぶりだな南坂、息災だったか?」
「はい!!姐御の厳しい修行を卒業してから病気等は一切しておりません!」
「それは良かった。呼ばれた理由は覚えているな?」
「恐竜ダンジョンの深層に出ると言う変態に俺をぶつけるため?」
「そうだ。最近世界的に色々大変な事は知っているだろう?」
「はい!自分も頑張らなければ行けないと自覚しております!!」
うるさ
「もしかしたら噂の変態がダンジョン自体と関係があるかも知れん」
「…………」
「つまり、だ!類は友を呼ぶとも言うからなお前を呼んだわけだ!!」
「なるほど!!!!!」
「「納得するんですか……?」」
三宅と葬盛が揃って疑問符を浮かべた。
当然だろうな
私も正直困惑している。
何故ならここまで素直に納得される想定で来ていないのだから。
「それにしては自分は楽しみです!ようやく心身共に成長したこの状態でかつて逃げたダンジョンに再挑戦出来るんですから!!!
見てて下さい!!自分は必ず姐御に凄いと言われるくらい頑張って見せますから!!」
お前は充分凄いよ
キャラがな
「今日の為に鍛えて貰った武器もあります!」
取り出した武器は棒
ひたすら壊れない事に特化して鍛えられた棒。
ただ振り回してモンスターに当てるだけで攻撃が完結するあるいみ理想的な武器。
「相変わらず殴り飛ばす武器が好みなんだな」
「栞嬢ちゃんと比べるほどの武器術の才はないですからね!!!
感覚で取り回せるこの武器が自分には合っているんです!!」
「お前なりの正解を導き出したのなら私が言うべき事はないな。
数年ぶりのお前の成長が楽しみだ」
「はい!!!」
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