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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
41/147

神代隆起編 ⑥

連続更新21日目!2話!

少しずつ雪溶けて来たねぇ〜


白狼

体毛は白く中層に出る狼系のモンスターの中で随一の魔力を持ち火球を放って来る危険なモンスター……でしたか。

確かに危険ですが私には赤子が戯れている程度の力しか感じない。


「ふっ」


「はぁ!」


浮遊剣を持っている事もありオジサンは全く危なげなく対処に勤しんでいる。

時々浮遊剣を近くに飛ばしてやり、より戦闘を流れるように行えるよう支援をして飛び掛かっていたモンスターを両断した。


「少し不注意ですよ」


「悪いな嬢ちゃん」


「いえ気にしないで下さい、それよりモンスターの気配が急に現れたのが気になります。一応奥から来るモンスターに警戒して下さい。

 もしかしたらダンジョンのモンスターを生み出す『産み場』がある可能性がありますから側に近付かないで下さいね!」


「了解!」


「フルゥァァアアアア!!!」


「「?!」」


奥から咆哮が聞こえる。

中層には似つかわしくない重みのある咆哮。

間違いなく殺意の篭った音……例の新種ではない。

恐らく私というイレギュラーが入った事でダンジョンが排除するために生み出した?


「この声ここで聞いた事ありますか?」


「いや……ない!!もしや!」


「私が追ってる新種は生まれる場所を目撃されていません!!もし新種が『産み場』から生まれるのだとしてもハンターが近くにいる状況で産まないはずです!」


「新種に守って貰うんじゃないか?!」


「産まれたばかりのモンスターは普通のモンスターより弱いんです!!時間が経たないと強くなりません!」


「なら!」


「全く分からないです!!」


本当に予想出来ない!

個人の能力に収まる範疇で能力を行使しているはずですがどこかでダンジョンに勘づかれた???

分からない!!

っ!白狼も邪魔ですね!!


「オジサン退避!!

 剣神が言祝ぐ百雪の大地!」


浮遊剣をダンジョンの地面に突き刺して詠唱を完全に終わらせる。


刀身酷吏とうしんこくり!」


大地から僅かな剣先が無数に生えて足の踏み場が無くなる。


「嬢ちゃん!!俺も動けないよ?!!」


「周り足を踏ん張れる程度の広さには刀身生えてないんですから何とかして下さい!」


モンスターはというと一歩進めば足が斬り裂かれ二歩目には歩行困難になった。

あとはそこに対してオジサンと私は剣を投げつけ止めを刺していくだけの簡単な作業となる。

オジサンの手元から剣が無くなれば即座に地面から浮遊剣を生み出して手に持たせる。


そうこうしている間にモンスターが現れた。


「あら?」


「お?」


「「珍しい……」」


『産み場』から出て来たと思わしきモンスターは氷の体に着物を身につけた人型であり女性型。


いわゆる雪女だった。


「こっ……このダンジョンと全く雰囲気合わないモンスターが出て来たな?!?!!!!」


そう、このダンジョンは周りが石の壁で出来ている洞窟型の階層ダンジョン。

まかり間違っても雪女という妖怪をモチーフにしたモンスターが出て来て良い場所ではないのだ。


「ホゥルルルァア」


吐息が白い

寒冷地である現象を確認出来た瞬間。

私達のいる階層が全て氷に覆われた。


「はぁ?!?!」


「ちっ」


予想以上に厄介のモンスターのようですね。

中層で産まれたモンスターだと侮っていました。

どうやら正真正銘ダンジョンの《《新種》》私が追っている存在とは別の純粋な新種。

主様に仕えての初仕事がこんな面倒事とは!近くにオジサンもいますから力もセーブして戦わなければいけませんし!


「最悪ですね」


「地味に地面が凍ったのが不味い氷に対応している靴じゃないから滑ってまともに戦えんぞ!!」


「完全に想定外です……」


私も大概出鱈目な自信はありますが目の前も雪女……体が氷で出来ているので氷女が正しい呼称でしょうけども!兎に角出鱈目です!


「ふぅ〜〜〜」


空気が凍りつき呼吸が厳しくなり始める。


私は死にはしませんがオジサンが死にますねこれ!!!


「打ち鳴らせ!火花の剣戟!」


浮遊剣が互いに打ち合い火花を散らすと勢いが増して火球となった。

それをオジサンの近くへと持っていく。


「熱いかもしれないですけど喉が凍りついて死ぬよりマシです!!」


「助かるぜ嬢ちゃん!だとしてもちょっと熱いな!」


「すぅ………ぅぅぅううう!」


「不味い!剣神が言祝ぐ未踏の領域!」


30本ほどの浮遊剣が地面から生まれオジサンと私の周りに飛ぶ。


「剣戟結界・火花!」


「フゥゥゥウウウウ!!」


爆風と同時に圧倒的な冷気が私達を襲った。

しかし何とか剣戟結界・火花により冷気だけは遮断する事が出来た。


くっ!!風がこれだけ強いと氷関係無く寒い!?

何て出鱈目な魔力の出力と効果範囲!!

単純な効果範囲ならボスを超えますよ!!


「ぐっ!嬢ちゃん!大丈夫か!!」


「大丈夫です!ですが遮断した冷気とは別に風による温度の低下で息が白くっ!」


「火球があってようやく耐えられるとかボスがやるような事だぞ!」


どうしましょう!!!

力をかなり抑えた今では倒すのは少し厳しい!

浮遊剣によるオジサンへの投擲援護をしたとしても暴風がありますからまともに雪女の元へは届かない!!



あれ?

雪女は確か美しい容姿に白い肌、そして凍えるような吐息の妖怪。

しかし今思えば変です。

氷の体に着物という明らかにおかしい出立ち!

まさか本当に私達が追っている新種ですか?!

最悪な事に私と同じ伝承複合型モンスター!

それがただの新種として生まれるという事は……ボスは私と同等???




ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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