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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
40/147

神代隆起編 ⑤

連続更新21日目!1話!!

難産が続く


オジサンと契約をした私は今中層に潜っている。

浮遊剣を拾い迫り来るモンスターを斬る。

魔力はダンジョンを広げていないから有限、だけど浮遊剣を生み出す程度ならばさほど魔力は減らない。

【剣神】のエッセンスはどうやら浮遊剣の作るコストまで軽減してくれている。


ありがたいですが少し不気味ですね。

私のダンジョンの中でしか使ってこなかったから気付きませんでしたが私以外のダンジョンの中だとこうも……【剣神】の異常性を再確認出来ます。


「嬢ちゃん今日はっ!おらぁ!……いつまで潜るつもりだ?食糧にも限りはあるぞ!」


オジサンは私の与えた浮遊剣を使いモンスターを斬り伏せる。

浮遊剣は形をある程度自在に変えられる為オジサンの使いやすい大きさに調節して渡した。


「そうですね、取り敢えず今日はあと1時間ほど潜ります。1時間ゆっくり時間を掛けて下に潜り引き返します。

 もちろん引き返す時は走りますよ?余計な戦闘はあまり好みませんので」


「その戦闘意欲で?」


「ここ数日体を充分に動かしていなかったのでリハビリみたいなものです。

 剣の性能も良く振れば斬れる……モンスター相手に恐れるのが馬鹿らしくありません?」


「確かに量産品でこの品質……鍛冶屋泣かせだな」


「それに襲いかかって来たモンスターしか斬っていませんから戦闘に意欲があると思われるのは少し……心外でございます」


「そりゃすまんね」


「そう言えば書き忘れていましたが新種に襲われたのはどこでしょうか?下層、深層が活動範囲だった、しかし今は潜って中層……という事はやはり深層?」


「良く分かったな。初めは俺達も新種だー協会に報告してお金貰うぞーーって息巻いていたんだがべらぼうに強かった。

 逃げても逃げても追いかけて来やがる。しまいには上層に入っちまった。これ以上上がれば被害が出ると結論付けた俺達は意を決して討伐に移行したよ」


「そして貴方以外の2人が犠牲……」


「新種は討伐目前で逃亡……深層に逃げたのかねぇ。

 だけどなぁ、モンスターは普通に上から下へと移動する習性がある、新しい餌、より良い餌を求めて、だが下のモンスターは上に上がって来る事はないんだ。

 既に今の環境こそが最善だからとな。しかし新種は上へと上がって来た……つまり下層や深層生まれではないと俺は考えている」


「上層から深層まで幅広く活動する存在……確かに厄介ですね」


このオジサンの言葉を信じるのならば強さから考えて当然深層生まれで確定。

ですが上層まで上がってくるのは些かおかしいと言わざるをえません。

せめて生まれたのがどこか特定出来れば問題解決の一助となる。


「取り敢えずしばらくこの中層で活動しましょう」


「ハンターがちらほら見えるが大丈夫なのか?」


「あまり褒められた事ではないですが誰かが襲われれば声が聞こえてきますし母数が増えたという認識です」


「本当に誉められた事じゃないな」


だからあまり褒められた事ではないと事前に伝えたではありませんか。


「私が知っている新種の情報は見た目がバラバラだという事と全て既存のモンスターよりかなり強い傾向にあるという事です」


「傾向?弱い奴もいたのか?」


「特別弱いのが2体ほど、見た目は鏡面のような体のモンスターで力も普通、速さも並、知力は僅かという新種にしてはあまりにも不出来な存在」


「強いだけならダンジョンが進化したとかの発想が出来るが弱い個体もいるとなるといよいよ分からん」


「敵討ち以降は関わらない方がよろしいかと」


「元よりそのつもりはねぇな。俺1人じゃ新種に勝てる気がしない」


「後ろ向きですね」


「年と最近の出来事を加味すれば潜ってるだけまだまだ前向きだよ」


恐怖を押し殺して前に進む事を前向き……ですか、私は恐怖を押し殺して妥協しているように見えます。

本当はもっと下に行きたいのでしょう

疼いているのでしょう。


だけど理性が1人では駄目だと理解しオジサンも我慢している。

ふ〜む元ダンジョンマスターとしては臆病過ぎて腹が立ってきますね。

ここは1つプレゼントをして促しましょう。


「オジサン新種を見つけた場合の報酬ですが変更させて頂きますね。

 本来は金銭でしたがこれを道中倒したモンスターの素材全て、そしてこの浮遊剣の永続所有権……しかも複数」


「なっ………?!何を急に!」


「臆病は嫌いなのです。ですから目の前から消えて欲しい……故にオジサンには再起する『勇気』を与えます」


「何を言ってる?」


「復讐を是とする者として貴方の背中を押して上げたいだけですよ」


「何を言ってるのかさっぱり────」


「ほらモンスターです。剣を取りなさい」


「一体何なんだ!!!」


「私のエゴで貴方に翼を与えるだけです。素直に受け取りなさい?」


「そんな事より正体を教えて欲しいものだな!!!」


モンスターの対処をしながらの会話

中々器用ですね


「ん?」


「どうしたまた何か言うつもりか?!」


「何か別のモンスターが近づいて来てますね」


「別って何?!」




ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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