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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
35/147

うねり 終

連続更新18日目!2話!

明日から少しエピローグ章的なやつになります〜


ダンジョンが崩れてから3日

世間は突然のダンジョンの発生と崩壊という現象に議論を白熱させていた。


朝の7時半

議論を重ねているテレビを尻目に差し出されたミルク入り紅茶を飲む。


「久しぶりに感じる……栞すまないな」


「気にしないでーそれより聞きたいだけどさ……その」


「こやつか?」


「うん」


私の後で正座をして控えている存在を指摘する。


「何というか……色々あって私の兄達が何とかしてくれたようでな。どうやら命を見逃す代わりに私の部下になるように兄達と契約…あいや、私と契約したらしい」


「らしい?」


「お母さんと契約したんでしょ?知らないの?」


「その時私は気絶していたのでな、知らない間に私と契約を交わしていたらしい。

 全く1度負けたからと言って過保護になり過ぎだ!知らぬ所でダンジョンのボスと契約して私の部下にするなど……!」


「部下ではなく下僕でございます」


「そのこだわりは何なんだ!!?!」


目の前にいる高校生くらいに見える少女の名前は秋葉葬盛と言い私と命のやり取りをしたはずだがどういう訳か私の家に住み家事などをこなしていた。


「はぁーー……ぶっちゃけて言えば私は貴様に聞きたい事が山ほどある」


「何なりと」


「時間だからお母さん私そろそろ大学に行ってくるね」


「ん?あっ……そうかお前ダンジョン関係を理由に3ヶ月休学していたんだったか?」


「今日明けるから行ってくる。だけど正直行きたくないんだよ」


「何故だ?栞の頭の良さなら授業は大丈夫だと思うが」


「忘れた?!そもそもこの人のダンジョンに行く前気分転換に旅行していたじゃん!!その時の……ほら!厄介なファン!」


「あ、あぁ〜〜!!!」


思い出した!!!

1人の一般人のせいで旅行2日目に変に注目集めたんだった……!

そうか普通に考えれば時間が経てば経つほど情報は拡散される気絶していたからすっかり忘れていたな。


「主様そのファンという人物を殺せばよろしいのですか?」


「「物騒な!!!!」」


「それにファンって名前じゃなくて俗称だよ!」


「え?え?」


こいつ本当に私に戦闘で完全に上回ったボスかよぉ

ちょっと待て


「栞大学大学!」


「あっ行ってきます!!」


慌てて栞が家から出て行く。

ドアの閉める音が聞こえると葬盛と向き合う。


「どこから聞けば良いか上手く纏まらんから雑に聞いていくぞ」


「はい」


「まず貴様はどう考えても複数の御伽噺や伝承が掛け合わせてた存在じゃないと説明のつかない強さ能力の多さ……これらの理由を教えろ」


「申し訳ありません。お答え出来ません」


「……貴様」


「お答え出来ない理由があります。

 確かに私は秋葉葬盛としての人格があります。それを主軸として色々な物が組み込まれた事だけは覚えています。

 しかしどういう御伽噺、伝承を組み込まれたのか全く分からないのです。私が魔法の本領を発揮する為の詠唱に【剣神】を使っていたのを覚えていますか?」


「無論だ」


「アレは本来、私という秋葉葬盛の人格の記憶には一切記憶にないものなのです」


「なに?!?!」


「一切の記憶が無い、それでも記憶に不都合は無く自然と受け入れてしまっていました。

 私本来の物と言えば浮遊剣だけです。色々な物と掛け合わされ【剣神】の記憶という膨大な情報量に混ざった事で変質いたしました」


「……!!」


他人の記憶を丸々移植して違和感なく不都合なく出来るとはどういう事だ?!

そのような事が出来るのは魂を司る悪魔でも無い限り不可能だ!!

定期的に実家と連絡は取っているがそれらしい情報は送られて来ていない!


人間は確かに強い

私が育てたとはいえ栞のような存在も現れたりする。

だが人間は魂を弄りまわせるほどその分野に精通していないはずだろ?!!

最悪の想定がホントに最悪過ぎる!

魂を弄れるというのならば秋葉葬盛のような個体も何体も生み出せる可能性があるという事!!


「クソッ!……チッ話が進まない2つめの質問だ。

 貴様の口ぶりや戦闘をしていた時の口調から考えて昔の人間だと、御伽噺、伝承出身だと予想した。しかし何故か違和感が拭えない。

 何故ずっと生きていたような……《《数百年》》歳月を重ねた雰囲気を纏う?ダンジョンとなる存在は基本伝承、御伽噺が多い。

 何故かと言われれば実際の時間より遥かに長く覚えられ記憶に残る。

 何故ならフィクションだから、安心出来るから、本物ではないという事実があるから。

 だが中には本当に実在した人物がダンジョンになる場合もある。この日本ならば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康これらが立った500年の歴史の中では特に有名であり勇名」


秋葉葬盛は目を伏せ言葉を紡がない。


「話がそれたな。ここからは私の突飛に思う人が多いであろう仮説、推測、妄想の類いとなる。

 心して聞け?」


「はい」


「ならば聞く。

 今の貴様が生きているその体は!一体誰の《《肉体》》だ!!!

 転生して体を乗っ取る狐ならばある意味納得出来る……しかしこの世にダンジョンが現れたのはたったの17年前だ!仮にお前が千年前の人物だったとしよう!

 今生きているのを納得しよう!だが千年前の逸話は残っていたとしてもその人の歴史は閉ざされている!閉ざされていなきゃ駄目なんだ!

 どういう理屈で過去の人間が伝承御伽噺を引っ提げてここに生まれたぁ!!」


妄想の類いだと宣言していた。

しかし私の中の情報が間違いないと告げている。

目の前の人間の形をしている秋葉葬盛は間違いなく過去の人物、それも歴史に埋もれる知られるはずのない人間。

そんな人間が今まで生き、どういう経緯かは分からないが色々いない物を手にしてここにいる。

そして核心となる質問をする。


「その体私が追ってる全国で件数が増えている学生誘拐事件のうちの1人の体だろ?」

 




「秋葉葬盛」



ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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