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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
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うねり②⑨

連続更新18日目!1話!


遅れてすまん!


「貴方達は一体何なのですか?」


「言っただろ?兄だって」


「そう言う事を聞いているのではありません!このダンジョンを作るにあたってある程度の人を巻き込む事が条件です。

 それなりの人間を巻き込んだと記憶しています。しかしその中に貴方達はいなかった、まるで今突然現れた……現世からの侵入を拒んだダンジョンに突然現れる何て聞いた事がありません。

 だから何なのかと聞いているのです」


「知らなくて良いさ。知った所でお前に対策は立てられんししたとしても俺達がそれを上回れば良いだけのこと」


「そしてあまり長く話すつもりはない。この戦力差でどうやって勝つつもりだ?諦めてダンジョンを崩すか……死ぬかだ」


「「くっ!!」」


掲げられた剣は妹に振り下ろされる事はなくなり俺達に向けられている。

そりゃそうだ。

主を守るのが下僕としての役割、目先の事に囚われちゃいけない。


「これを見ろ」


そう言って俺は右手を突し出し手の平に乗った石を見せ付ける。


「…………ただの石が何だと言うのです」


「交換しなくちゃあな?」


「は?……え?!あ!!」


気付いた時には目の前の2人の視界から妹が消え石ころが転がり俺の腕の中に妹がいた。


「これで完全に形成逆転だ。どうする?もう一度問うぞ?ここで死ぬか、ダンジョンを崩すかだ!!

 2つに1つ!!それ以外はまかり通らん!」


抱きかかえた妹の顔を見る。

少し顔つきが変わったな?

やはり環境は人を変えるというように悪魔さえ変えてみせたか。

我が妹を変えた存在を見ていかねばな

それに妹は敵を殺すより自分の駒とする事を好んだ。

つまりこの目の前の敵に第3の選択肢を与えねば起きた時に何を言われるか分かったものではない。

嫌いなどを言われれば……生え際が後退するかもしれん!

そしてそれを見た妹に「うわぁ……」と言う反応をされてしまえば……くっ!考えただけで目頭が熱くなって来た!!


「兄上?」


「兄上?兄様??お兄様???」


「駄目だまたトリップしていやがる」


「こんな馬鹿なのに兄弟の中で1番の化け物なのは何の冗談だか」


「面が良いだけにギャップで殺意が湧く」


「聞こえているぞガレス、デンディト、ナトレ!!」


「「…………」」


目の前の男と少女は逃げようと思えない。

思っただけでも目の前の男4人に殺されると頭で理解してしまったから。

溢れる魔力を必死に抑えているのが見てとれるがそれでもその魔力はダンジョンからのバックアップを受けている秋葉葬盛より濃く、鮮やかでありながら世界を塗り替えていた。


赤く染まっていた空は青く晴れやかに

山以外の大地には岩しかなかった荒野に木々が。

それほど生命力に溢れればこのような現象が起きるのか秋葉葬盛と王月には想像が出来なかった。


「わ……妾」


「あ?」


「ひっ!!……わ、私達はまだやるべき事がありますっっ!私をこの世にっ望まぬ形で産み落とした蛮族を……討つという願いが!

 それまでは力を付け場所を探るしかないのです!!……成し遂げた後は如何様な処遇も受け入れます。首を斬れと言われれば即座に、地べたに這いつくばり尽くせと言われればその通りに……ですから!今はお目溢しを!

 秋葉葬盛としてお願い申し上げます」


初めて目の前の女が地べたに這いつくばりその頭を下げた。

主だけに頭を下げさせる下僕はいない。

王月と呼ばれた男は地面を砕く勢いで頭を擦りつけた。


「ならば貴様に」


「第3の選択肢を提示する」


「「?!」」


「我が妹、アリエス・ブリス・ユースティティスに仕えその願いを叶える事だ。

 どうやら妹が探っている件は貴様の願いにも通ずる、我が妹の手となり足となり剣となり盾となれば願いも果たされよう。

 そして願いが果たされれば晴れて貴様は妹の所有物へと成り下がる。

 これだけの温情があるのだ、提案を飲むことだぞ?その剣を振るい魔力を放とうと俺らの足元にも届かぬことを貴様は既に知っているはずだ」


「…………本当でございますか?」


「ここで嘘をつくのは格好が悪過ぎるであろう?!?!」


「時に王月とやら」


ナトレが口を開く


「何でございましょう」


「主人がその身を捧げると宣言しているというのに貴様は何も無しか?」


「心配には及びません。私の体はとうにお嬢様に捧げています。私の真意はお嬢様の真意……泥水を啜らなければいけないというのなら喜んで啜ります。

 地獄だろうとどこだろうと仕えると決めているのです!主人に仕えるという事そういう事でありましょう!!!私はお嬢様を守ると決めているのです!!!!」


「ほう?」


ここまで忠義を尽くしている下僕も珍しい。

少しだけ見直したぞ王月!


「くっ、ふはははははは!!!!!良い!これは世の忠犬共は見習わなければならないな!まさしく忠犬!」


「気に入った!!!兄上私が契約で縛っても?!」


「駄目だ契約はアリエスの血を使わなければ」


「やっぱりかーー」


「すまぬな我が妹よ」


アリエスの手を取り親指のを切り血を2滴ほど取ると宙に浮かばせ秋葉葬盛へと持って行く。


「名は秋葉葬盛。我が妹アリエス・ブリス・ユースティティスにその身を捧げるか?」


「捧げます」


「ならこの血を持って契約とする」


1つは舌へと、もう1つは胸へと吸い込まれていった。


「契約の詳しい内容は我が妹と取り決めよ」


「感謝申し上げます」


「いらん。それより遠くに蠢いているモンスター共を何とかせよ。仮にでもダンジョンのマスター……その程度の権限さ持っていよう?」


「はい」


「そうかなら今すぐやれ、それと同時に業腹だが貴様に妹を預ける。

 本来ならば呼ばれた時場合にしか来れない所を無理矢理顕現したから時間がない。お前たち2人が我が妹に仕えて初めての責務は仲間の所まで届ける事……よいな?」


「重ね重ね感謝申し上げます」


王月も頭を下げた。


「ガレス、デンディト、ナトレ戻るぞ!」


「「「……」」」


静かに兄弟達が頭を下げる。




数時間後ダンジョンが崩れた


ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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