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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
33/147

うねり②⑧

連続更新17日目!2話!!

2600文字なのよ!


降り注ぐ浮遊剣を避けながら葬盛に向けて三刃を放つが火月がそれを防ぐ。


「ちっ邪魔だなこいつら」


「お前も中々やる」


「だが」


「我々の連携には届かん」


「持ち堪えているのは褒める」


「腹が立つだけだっ」


連携の上手さを自負しているだけにヒットアンドアウェイがとてつもなく上手い。

攻撃を受けているだけで精一杯だ!!

よく考えれば分かっていた話!

ボスとは本来同ランクのハンターが複数人かかりで挑むべき存在。

ただのSランクより当然強い!!


浮遊剣の対処、五紅神の迎撃、秋葉葬盛からの浮遊剣による援護射撃。

更に五紅神は地面に刺さった浮遊剣を使い攻撃にも使って来る始末。


浮遊剣の質は全て同じ!

使い捨ても当然出来るという事は!


ガキンッ!


「ここまで高度なマルチタスクは苦手何だよっっ」


少しずつ主人格が私に戻り始める。


冷静さを無くしては勝てない相手だろ!

落ち着けっ!私はアリエス・ブリス・ユースティティスだろうがっ!!


「しっ!!」


「ぬっ」


「速くなった」


「少し追い付き始めてる」


主人格と私の意識を無理矢理混ぜ合わせその知識、技量を一時的とは言え自分の物とする。


浮遊剣を弾く。

五紅神が利用出来るのなら私も使えて然るべき!


手に取り水月に投擲する。

予想外だったのか防御の時体勢を崩すが王月がすぐさまカバーに入り浮遊剣の投擲を仕返す。


二の腕にかする。

出血するが気にしていられない。


「ふるぅあ!」


「くっ!」


「また速くなったっ?!」


もっと寄越せハグリスヘル!!

貴殿の記憶、技全て!!


体の中にハグリスヘルの記憶と技術が流れ込んで来る。

私に無かった動き経験が蓄積されほんの少しずつ五紅神と秋葉葬盛との差が埋まった。


「武王が駆けた頂きの荒野」


「っ!詠唱だ!止めろ!」


「「「「シッ!!」」」」


四方から浮遊剣の投擲をされるが詠唱の段階から現れる魔力の渦に弾かれる。


「賎火救刃!」


「……っ!!」


また体に傷が付くがあえて無視をする。

そして完成する。


「武神」


五方から剣戟が放たれる。

しかしその全てが私の【武神】によって斬り払われた。

【武神】という魔法は今この形態の時でしか使えない超限定の魔法だ。

流れて来る記憶をそのままにしているだけでは遅い。

それを無理矢理早く引き出して吸収する技。


一見【武神】の名前に相応しくない魔法の内容だがその技量の全て、経験を手にしたとしたらそれは一般人がプロのアスリートに勝ててしまうほどの力が手に入る。


それを私の身体能力、魔法の練度で使った場合体が保たない。


「はぁ……はぁ……」


「右手を犠牲にしているとはいえ何という速さの太刀捌き……」


「凄まじいというほかない」


「だが一度でそうなってしまうのならばそう多くは凌げまい」


「…………」


「…………」


「そなたは何と言う……っっっ!」


秋葉葬盛の言葉で王月、新月、火月が振り向く。

そこには私を追い詰めていた水月と風月の姿があった。

首の無い死体として


「まさかこの一瞬で?!?!」


「首を斬っただと??!」


「たかだか剣戟に右腕を犠牲にする意味はないだろうと疑問に思ったが……水月と風月を殺したのならば納得の代償だ」


「また記憶を引き継いだまま召喚は出来ると言ってもこれは速すぎるであろう……」


流石の秋葉葬盛でさえ言葉を失っている。


貴様がそこまで呆然としているのは見ているがわとしてはとても気持ちいいな!

しかし反動が大きいっ!


膝をつく


殆ど使い物にならなくなった右腕、その右腕を振るう為に酷使をした体は今までにないほど悲鳴を上げていた。

右腕の皮膚は裂け、夥しい量の血が流れている。

悪魔という種族の特性上失血死という未来は存在しないが気絶はする。


このまま行けば5分も持たずに気を失ってしまう。

ならばどうするか?


「決着をつけようか!」


姿がブレる。

次の瞬間私の視界は変わり立っていた場所には踏み込まれた地面が存在していた。


「「「なっ?!!」」」


「【武神】」


「くっ!」


「おま────」


「くそっ────」


「おのれ……」


残っていた五紅神のうち3人を殺す為に【武神】を再度放つ。


「あっっぶない!!出鱈目な強さだ!お嬢様!!ここで殺さねば私達の目的はっ!」


「わ、分かっておる!」


王月だけ生きているか!!

くそっ……左腕も逝った!

腕に装着されている剣すらも巨大な鉄塊の如く重く感じるっ!

右腕も回復が遅い!!

回復魔法が全く効き目ないのがこんなにも辛いとはな。

帰ったら……専用に開発しないと……そう言えば


「ハァ……あちらに向かったモンスターの大群を……栞達は何とか出来ただろうかっはぁ……はぁ……!」


「そなたは良く戦った。妾らと違い本来戦闘するために生きて来た訳ではなかろうに。

 その強さは素直に認めるに値する」


ははっバレている


「お嬢様の言う通り短い命のやり取りだったとは言えそなたの生きた今までを感じられる素晴らしいものだった。

 死ぬには惜しいと感じているが殺さねばならない事が非常に……腹立たしい。

 来世こそは尋常ならざる手合わせを」


掲げられた剣を避ける力も無い。


「…………【武】……【神】」


止まりそうな軀を無理矢理動かし王月に迫る。

最早先程までの速さはない。

秋葉葬盛が目で捉えられるほどスピードは落ちている。


「今にも気を失いそうな体でよくぞここまで……!私は今過去1番敵を敬服している!!」


「そなたとは……何だかんだ仲良く出来たであろうが妾はそれを否定し前に進まねばならん」


「…………」


もう一言すら紡ぐのが辛い。

死なないとは言え今ここで気を失っては私の首が落とされ確実に殺され、栞達にも凶刃が向かう。


花が舞ったように感じた。


「そんな事……させるもの……か」


私は意識を手放した。




「……」


「お辛いですか?」


「そうね」


「しかし進まねばなりません」


「………………葬盛として命じます、その勇敢なる戦士の首を一太刀で落としなさい。辱める事は許しませんよ」


「御意っ」


「その掲げた剣を下ろしちゃくれないか?」


「「?!?!」」


「そいつは兄妹の中で1番図体がデカいクセに昔は臆病で外に出るにも怖がった。

 成長してもその気質は変わる事なく前で戦うより後ろで《《俺達》》を支え続けた。しかしここに来て変わった、本来の臆病を押し殺して前に出て戦った。

 頑張った妹を……兄は救わねばならん。本来ならイギリスとかいう国のダンジョンも最初から手伝うつもりだったが仕事が立て込んだおかげで無理をさせてしまった」


俺達は目の前の男と少女に剣を槍を向けて告げる。


「「「「その首だけは落とさせねぇ」」」」


我慢をしすぎ何だよ

アリエス




ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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