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悪魔×事件×ティータイム  作者: 緋夏 鐘成
ダンジョン事件編
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うねり①⑨

連続更新13日目!1話!

正直戦闘シーン書くより会話書いてる方が楽


交戦から10分が経過した。


「栞!桐谷!10分経過した!これより野々上達のいる拠点に帰還する!少し強めの範囲攻撃を地面にぶつけて煙幕の代わりにする!」


「「了解!!!」」


「フレイムランチャー!!」


桐谷は特大の炎熱火球をボスの近く落とし砂埃を捲き上げた。


創生一夜アマリリス!」


魔力を槍のような形に生成それと同時に使える属性を全て注ぎ込む。

 本来なら相容れず爆発したりするが魔力矢に押し固められている。

 栞の槍の投擲は音速の壁を突き破るとボスの近くに着弾し桐谷の攻撃より更に大きい砂埃を起こす。


「良い煙幕代わりだ!これなら私が補助をする程度で良いなっ!」


パン!


心地の良い音が響く。

それは私が手を合わせた音である


嵐世らんせ!!」


暴風が吹き荒れる。

隆起した地面、空に舞う砂埃が更に荒れ狂いボスを包み込む。

私達には直接の影響はないがやや引き摺り込むような形で空気が動く。


「2人共撤退!!」


「「!!」」


砂埃が舞う中口を開ければ大惨事になる事など承知の2人は無言で私の背中を追う。





「はぁーはぁー……!」


「ふぅーっ」


「やはり2キロ圏内に入るは新たなモンスターの生成はせず、500m圏内に入るとボス自身の攻撃が発生し始めるな」


「ふぅーっ……お母さんあんだけ声出して動いてたのに息乱れていないとかやっぱおかしいよ」


「流石……愛崎さんのお母様ですね」


遠くに見えるボスを一瞥する。

 動きはなくじっとこちらを見ているようにも感じるな。

 結局主な反応は属性魔法を向けられた時の防御反応による声と魔力の塊をぶつけられてよろめいた時か。


「ボスは逃げる私達の後ろを刺すような真似はしないみたいだから少し考えながら拠点に戻ろう」


「流石にSランクでも息は乱れるから歩くのは賛成」


「Aランクの私から見た愛崎さんは息が乱れてからも運動パフォーマンスが全く落ちないんで化け物なんですよ」


お?そこに気付くのは良い観点だ。

ここは1つ教授してやる


「その事だが魔法特化のハンターに動ける奴が少ないのは身体の運動機能が関係している。

 普通に運動をすると人間は酸素を吸い体に行き渡らせている。だが供給が追いつかなくなると動きが鈍る、これが疲労だ。

 脳みそも当然酸素が行き渡らないと考える事すら難しくなるんだ。だから魔法の構築をしないといけない魔法特化のハンターは動けない者が多い。

 魔法を放つだけだから動かなくて良いと考える甘えた奴らが特に新米に多い傾向にある。何せ下位のダンジョンでは魔法は無類の強さを発揮するからな」


「私はお母さんとかけっこして追いつかれたら飯抜きとかやらされてたから嫌でも体力付いたよ。

 だけど魔法の構築をしてもしっかりと脳に酸素を送れるようになってたから悪い事ばかりじゃないけどね」


「なるほど勉強になります」


ふむ、ここで1つ賢くなれたなら桐谷は今後本当に私のサポート無しでSランクになるかもな。

Sランクの壁は動きながら魔法をバンバン使えるかどうかが起因してくるから桐谷は他のハンターに比べて一歩リードだ。


「それにしてもあの仮面巫女服……ちょっとオーラっていうのかな?やばかった」


「それなりに手札を出させた自信はあるが出し切らせたか?と問われれば否定しなければいけない」


「しかし優しそうな雰囲気も戦闘の中で見受けられました」


「確かに」


やはり複合型のボスとダンジョン

2回のモンスターの大群と言いボス自身の戦闘能力と言いちょっと良いとこ取り過ぎる。

 魔法の種類も多いから制限をかけて魔法の威力を上げたとしても他の魔法を撃っているうちに緩和されるのだから実質デメリットはゼロと言っていい。

 イギリスの時のダンジョンはひたすらボスも雑魚も剣を振ると同時に魔力放出して攻撃して来るクソ仕様。

 しかも弓兵は2、3キロ離れた位置から狙撃をして来る。

 休みなど無かった。


あの時と比べれば休める場所がある分かなり楽だし私単体でも勝てる事には勝てるだろう。

 だが市民を守る事を考えるのなら手伝う形で協力する方が得策だ。イレギュラーが有っては怖いからな。


「何か弱点らしい弱点はあったか?」


「分からないけど感覚的に普通に首を落とせば勝てると思う」


「ギミック的な弱点は見つけられませんでした。

 これが正しければ対策を練って明日全員で仕掛かれば割とすぐに行けそうですね」


「…………」


「お母さん?」


「どうかしましたか?」


やはり違和感は消えん。

何故だ?

このままボスに奥の手がないのならば実力は見切ったと言える。

だとしても違和感が消えるのは奥の手をまだ見せていないから?

いや違う!そんな感じではない!

ボスが奥の手を見せていない違和感ではなくこう……当たり前の違和感というかっっ!

ボスにとって当たり前のような感じがする!!


「お母さんお母さんお母さん???」


「本当にどうしました?もしや体調でも優れないんですか?」


「ん、あぁいや気にしないでくれ。少し考えた事をしていたんだ」


「ボスについて?」


「そうだ」


「考えるのなら1人より皆で考えましょう!そっちの方がきっと良い事が思いつきますよ!」


「ふむ……そうするか」


私は腰に付いているポケットから袋を3つ取り出し栞と桐谷に手渡す。


「これはちょっとした非常食でな。魔力の回復と体力の回復に役立つ。食べておけ」


「ありがとうございます」


「……」


「あれ?愛崎さん食べないんですか?」


「これ納豆味……」


「えっ……」


「えっ?」



ここまで読んで下さりありがとうございます!!

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